【ChatGPT】小論文の勉強に役立つ神アプリになるか【AIの威力】

学び

ChatGPT

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

今回は今話題の「ChatGPT」について考えてみます。

ChatGPTという言葉を聞いたことがありますか。

どこかで目にしたというレベルでしょうか。

しかしそれが何かということまでは、よく理解できていない人も多いはずです。

これはGenerative Pre-trained Transformerの略です。

OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットのことを言います。

直訳すれば「生成可能な事前学習済み変換器」という意味です。

OpenAIとはアメリカの人工知能(AI)研究所のことをさします。

半営利企業体なのです。

ChatGPTのリリース後、OpenAIの評価額は290億米ドルとなりました。

2021年時の額の倍以上に跳ね上がったのです。

驚異的というほかはありません。

まさに現代はAIの時代だとしみじみ感じさせます。

このシステムはOpenAIが開発したGPT-3ファミリーの言語モデルを基に構築されています。

つまり教えながら、学習もするという人工知能のメカニズムそのものなのです。

わかりやすくいえば、このシステムは日々進化します。

多くの人が問いかけを発することで、転移学習が毎日続けられていくのです。

もちろん、まだ試作段階であることは確かです。

公開されたのは2022年11月30日。

わずか数か月しか経過していません。

それでも幅広い分野の質問に回答を生成し、日々発信し続けています。

日本でもさっそく官庁業務での利用を考えたいと、担当大臣が答えているようです。

ただし質問した利用者の文章が、学習データそのものになるとシステムには落とし穴もあります。

例えば質問事項の中に機密情報が入っていた場合、流出につながる危険性があるのです。

先進的な技術だけに、問題点を検討する機関が必要なことはいうまでもありません。

使い方

実際に使ってみるのが、1番手っ取りばやいので、さっそく試してみました。

習うより慣れろの精神です。

使い方は以下の通りです。

この順番でやってみてください。

最初に英語版のページが出てきます。

しかし質問の回答は日本語で示されますので、安心してください。

① 「ChatGPTの公式ページ(https://openai.com/blog/chatgpt/)」へアクセスします。
②「Try ChatGPT」のボタンをクリックします。
③ OPEN AI社のアカウントを持っている人は「ログイン」。持っていない人は、「サインアップ」を選択してください。

通常はアカウントを持っていない人が大半だと思います。

「サインアップ」を選択した人は、メールアドレスと電話番号を登録したら、利用が開始できます。

Googleなどからも入れます。

ChatGPTはネットに繋がってさえいれば、とくにアプリを必要としません。

直接サイトに入ってください。

PC、スマホ、タブレットなど手段を選ぶ必要が全くないのです。

チャットですから、それほど長い文章ではありません。

しかしこれを小論文の勉強に役立てられないか、と考えてみるのは無駄ではなさそうです。

人工知能の将来は

最初にAIの将来について質問しました。

以下がその回答です。

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人工知能の将来は非常に明るいものと考えられています。

人工知能の技術は、今後ますます進歩し、私たちの生活や社会のあらゆる分野に大きな変革をもたらすことが予想されています。

一例として、人工知能は医療分野において、病気の早期発見や治療法の開発に役立つことが期待されています。

また、自動運転技術によって、交通事故のリスクを大幅に減らすことが可能になり、エネルギー効率の高い建物の設計や、クリーンエネルギーの開発などにも貢献することができます。

ただし、人工知能の進歩には懸念すべき点もあります。

例えば、人工知能があらゆる仕事を自動化することで、多くの人々が雇用の喪失に直面する可能性があります。

また、人工知能によって個人情報の漏洩やプライバシーの侵害などのリスクもあるため、それに対する対策が求められています。

総じて、人工知能は、私たちの社会や経済に大きな影響を与える技術であり、それに対する慎重なアプローチが求められます。

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シンギュラリティの可能性についても重ねて訊ねました。

シンギュラリティとは、人工知能が人間を超越し、自己進化することによって、人間との区別がつかなくなるという概念です。

これにより、人間の知能や能力を大きく上回る人工知能が誕生する可能性があるとされています。

シンギュラリティに関する議論には、様々な意見がありますが、その可能性については論争が続いています。

一部の専門家は、シンギュラリティが実現すれば、人類の進歩や発展が爆発的に進むことが予想されると主張しています。

例えば、医療、教育、環境、エネルギーなどの分野で、驚くべき進歩が実現する可能性があります。

一方で、シンギュラリティがもたらす可能性には、懸念すべき点もあります。

例えば、人間の仕事が自動化され、大量の失業が生じる可能性があることや、人工知能のエラーやバグによって、深刻な問題が発生する可能性があることなどが挙げられます。

また、人工知能が自己進化を続けると、人間とは異なる方向に進化する可能性があり、その影響がどのように人類に影響するかはわかりません。

総じて、シンギュラリティに関する可能性は、論争があるものの、人工知能の進化が今後ますます進むことには間違いありません。

そのため、人工知能の開発や利用に対する慎重なアプローチが求められます。

不登校生の増加

ここまで読んでどう感じましたか。

ごく標準的な小論文の書き出しに近いものです。

この程度最初に書けていれば、その後、自分の論点を示しやすいのではないでしょうか。

小論文の書き方が全くわからないという人にとっては、朗報です。

もう1つだけ不登校生の増加についても、質問してみました。

以下がその回答です。

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不登校の生徒が増えるかどうかについては、現在の状況や社会的な要因によって異なると考えられます。

ただし、2020年に新型コロナウイルスの流行が拡大し、学校の臨時休校やオンライン授業の導入などが行われたことで、不登校の生徒が増加するとの報告があります。

コロナ禍による不登校の背景には、オンライン授業に対するストレスや孤立感、家庭環境や家族関係の問題、学習習慣の欠如、そして不安やストレスなどが考えられます。

また、これまでも学校でのいじめや適応障害、家庭環境の問題などが原因で不登校になるケースがありました。

一方で、不登校の生徒の支援策や取り組みも進んでおり、学校や地域の連携による支援体制や、専門のカウンセリングや就労支援などが充実してきています。

総じて言えることは、不登校の生徒が増加するかどうかについては、現在の社会的状況や環境に大きく影響されるため、多角的な視点で問題を捉え、適切な支援策や取り組みを行うことが必要であると言えます。

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文体を「である」調になおし、ここに示された内容から中に入っていく文章が書ければ、内容の十分な小論文になります。

今日、AIはここまでできるようになったのです。

彼らの学習は日々続いています。

ただし、体験や、自分の論理をどう文中に組み込んでいくのかについては、かなりの練習が必要でしょう。

採点者は当然、この「ChatGPT」の回答の文章を全てリストにあげ、同一のものや類似の言い回しなどをチェックするでしょう。

考え方の流れも調べるに違いありません。

同じ方向であれば、評価は下がるでしょうね。

現在のところ、内容は無難な一般論のレベルを超えてはいません。

今後、どのような学習をし、回答の内容を変化させていくかについては、十分に着目しておかなくてはなりません。

大学の卒業論文などで、使われる可能性もないとはいえない時代がやってきました。

AIの力を過信してはいけませんが、同時に侮ってもいけないのです。

小論文への応用をあなたも考えてみてください。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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