【奥の細道・平泉】芭蕉の視線の彼方には杜甫の漢詩・春望が見えた
新着記事
「世界をつくり替えるために」自分を作るタネは世界とのズレを意識すること
青年期になると、世界と自分との関係がはっきりと見えなくなってきます。ズレを感じるようになるのです。実はそこがスタート地点なのです。認識の在り方を深く考察し続け、やがで真実をつかむことができるようになるのです。
「別れを告げない」済州島4.3事件を題材にした静かなノーベル文学賞受賞作品
2024年度ノーベル文学賞に輝いたハンガンの小説を紹介します。タイトルは『別れを告げない』です。済州島4.3事件を題材にした静かな小説です。虐殺の話ですが、凄惨な場面は少なく、むしろ散文詩を読んでいる気すらしました。
「連詩の可能性」詩人大岡信が願い続けた新鮮な言葉との出会いはあったのか
「連詩の可能性」ということについて考えてみましょう。ご存知ですか。詩人同士がお互いに1つの場で詩を綴るという試みです。大岡信が願い続けた新鮮な言葉との出会いはあったのでしょうか。NHKのアーカイブスもみつかりました。
「原始社会像の真実」原始の時代にも戦争、女性差別、環境破壊はあった
原始の時代は戦争もなく、平和だったのでしょうか。なんでも昔はよかった式の考え方をするのは大変に危険です。その時代を生きた人たちは必死だったのです。そこには戦争も差別も環境破壊もあったと考えるのが自然なのです。
「体験格差」低所得家庭の小学生の約3人に1人が体験ゼロという厳しい現実
体験格差という言葉をよく聞きます。子どものころに必要な体験をほしていないということが、自己肯定感の育成を阻害しているという考え方です。親や社会の価値観をどう体験させていくのかという重大なテーマなのです。
『紫式部日記』関白藤原道長と紫式部の仲についてヒントになるのはこの2話だけ
紫式部日記は実に興味深い日記です。誰にもみせる予定はなかったはずです。しかし中宮彰子のためにどのような動きをしていたのかということもよくわかります。清少納言に対するライバル心もここにはみてとれます。道長との関係はどうだったのか。