「撰集抄」西行に仮託され長く自作とも信じられていた仏教説話集

西行の作とも信じられていた仏教説話集を取り上げます。後世の多くの人に影響を与えました。宗教に対する考え方が今日とは大きく違います。しかし人の愛情の問題は永遠なのかもしれません。

「加茂真淵・国意考」理想とする古道へ回帰するためのプロセスを説いた書

賀茂真淵は国学者として、日本人の心のありようを説こうとしました。誰もが新しい学問に目を向けてしまったのでは、大和ごころを理解できる人がいなくなると恐れたのです。

「大事を思ひ立たん人は・徒然草」全てのしがらみから自由になれる日は永遠に来ない

人間にとって大切なこととは何でしょうか。それを実行するためにはどうすればいいのか。準備を整えることの意味は。考えてみましょう。

「宇治拾遺物語・六と録の間違い」呼び名が同じだったところからとんだ結末に

宇治拾遺物語は日本の代表的な説話集です。愉快な話がたくさん載っています。この話もそのひとつ。同じ名前だったので、つい勘違いして別の人を呼んでしまったというありがちな話しです。身分の差もここでは大きなポイントですね。

「高橋源一郎・ぼくたちはどう老いるか」先人が残した「老い」の言葉の意味

老年になるという事実は誰にでもあります。しかし間近にならないと、なかなか実感しないのが本当のところでしょう。高橋源一郎が過去の批評家や作家の人生を死の視点からよみかえしていきます。

「古今著聞集・歌の功徳」石清水に参籠し詠んだ歌に神の徳が宿る

古今著聞集にはたくさんの説話が載っています。その中には歌の徳で幸せがやってきたという話もあります。いわゆる歌徳説話と呼ばれるものです。味わってみてください。

「法華八講の見物・枕草子」貴族社会の華やかさが清少納言の美意識を刺激した

『枕草子』にはいろいろな場面の日記も残っています。この法華八講の描写は道隆が関白であったときの絶頂を示したものです。彼女の美意識がみごとに示されていますね。

「方丈記・閑居の気味」仮の庵もやがてふるさとになるという鴨長明の生き方

鴨長明が書いた『方丈記』はいつ読んでも示唆に富んだ本です。その中でも、なぜ彼が狭い庵に住んだのかという事情を自分で説明しているところがあります。そこに示された生き方は、十分現代にも通じるものがあります。

『しのびね物語』嵯峨野の紅葉見物に出かけた時、出会った姫君に恋心を抱いて

嵯峨野の紅葉見物に出かけた人物がはじめて知った恋の物語です。しかしこれが悲恋の始まりでした。次々と続く難題をどのように解決していけばいいのか。主人公は悩み続けます。

「本居宣長・玉勝間」本は借りたら速やかに読んで返す「当たり前が難しい」

本居宣長の随筆集『玉勝間』には本の話がいくつか出てきます。特に学問の在り方と本の貸し借りや研究の仕方については、現在にも通用する考え方が如実に表現されています。

「新宿末広亭・令和の定点観測」寄席通のとんでも本が愛読書になる予感

新宿末広亭に一年間通い詰めた演芸評論家の本です。よくこんなことをしたもんですね。その体力に脱帽です。それにしても芸人に対する目があたたかい。読んでいてもほっこりしてきます.

「折たく柴の記・新井白石」人生の歩みを振り返りつつ後の世の人に伝える

新井白石の「折たく柴の記」は彼の自伝と呼べるものです。後世の人たちに向けて、自らの人生の中で見聞きしてきたことをまとめています。ここでは父親の残した教訓を読み取りましょう。

『御堂関白記』最高権力者・藤原道長の生々しい日常をありのままに綴った日記

御堂関白記みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。『御堂関白記』は、平安時代の権力者、藤原道長が著した日記です。現存する世界最古の自筆日記として知られています。2年前、NHKの大河ドラマで放送された藤原道長のことを覚えている...

「鳥飼という題の歌・大和物語」優れた和歌は人の心を強く動かす力を持つ

和歌の入った物語を歌物語と呼んでいます。伊勢物語はその代表ですね、ここではそれ以降に生まれた大和物語を題材にして、歌がどれほど中世の人にとって大切であったのかということを考えてみたいと思います。

「孔子家語」子路の問いに対する孔子の教え「人を登用することの難しさ」

『孔子家語』という本にはいろいろな話が載っています。とくに組織論は秀逸ですね。組織を真に動くものにするには、叡智が必要なのです。

「西山物語」実際の事件を題材にし、平安朝の文体で綴った江戸中期の小説

西山物語という本をご存知ですか。江戸中期の読み本です。実際の事件を題材にした小説です。幻想的な内容に彩られていて、怪異な場面が点在しています。