「春秋左氏伝・子産」法治主義を重んじ平和を願い混乱を収めた鄭の名宰相

「春秋左氏伝」の中に登場する子産の話です。彼は法治主義を重んじ平和を願う人でした。混乱をどのようにしたら収められるのかということに腐心したのです。鄭の名宰相といえる人の手腕はどのようなものであったのか。みていきましょう。

【発心集・清水の尼】世俗への執着から離れ解放された境地を歌に詠む

鴨長明の書いた『発心集』は仏教説話集です。多くの僧侶たちの生きざまをみごとに編集しました。清水の尼は物乞いの形で登場します。しかし彼女の詠んだ歌はすばらしいものでした。

「古今著聞集・能は歌詠み」無教養で風流も解さないと思われた侍が…

「古今著聞集」にはたくさんの話が載っています。その中でもこのトピックスはよく授業でも取り上げられますね。歌は最後まで読まなければ意味が通りません。少しバカにしていた人たちは、侍の歌のすばらしさに唖然としてしまったのです。

「二郎君の出家・栄花物語」出生の事情と仏道への帰依が織りなす絵図

栄花物語にはさまざまな権力闘争の構図がみられます。表面上はなにごともないようですが、その背後には人間の持つ醜悪な側面も見て取れるのです。道長の息子の話を読んでみましょう。

「小督と隆房卿・平家物語」清盛の横暴ぶりを示す悲恋に満ちた章段

小督の出てくる章段は哀感に満ちています。天皇に愛されはしたものの、心はそこにありませんでした。どのようにして、彼女は自分の人生を歩んでいったのか。ここではそれを追いかけてみました。

「有明の月に・和泉式部日記」敦道親王の返歌にこころが揺れた日のこと

敦道親王との歌のやりとりを通じて、次第にこころがうちとけていく様子がみごとにお描かれています。『和泉式部日記』が今も多くの人に読まれている背景には、女性の恋愛観をみごとに描き出している点にあるのではないでしょうか。

「落窪物語」雨の降った日、少将は会いに来てくれたのか「いじめられた姫」

『落窪物語』の中でも特に有名な箇所です。いよいよ三日目がやってきたというのに、あいにくの大雨。少将は姫のところへ出かけるのをためらいます。この後、どのような展開が待っているのでしょうか。

「撰集抄・範円上人の出家」妻の病死に衝撃を受け捨てがたい世を離れた話

高僧が出家するまでの話をまとめたものです。妻の病死が彼の人生を大きくかえました。他の女性に移っていた愛情がもとで、妻を訪ねることもなくなっていたのです。自らの行動を反省した故の出家でした。

蜻蛉日記「十七日、雨のどことなくふるに」夢判断ははたして現実になったのか

夫のやってこない不安な日常をどのように過ごせばいいのか。さまざまな夢をみたという人の話をきくにつけ、その内容が子供の出世に結び付くという淡い期待を持つ。道綱の母の書いた日記『蜻蛉日記』の中の一章です。

「上田秋成・雨月物語」夢応の鯉魚は殺生という人間の罪業を描いたという説

雨月物語は特異なストーリーに満ちています。いつの間にか不思議な世界に引きずり込まれてストーリーが展開していきます。この「夢応の鯉魚」もその中の1つです。ぜひ作家のメッセージを味わってください。

学才への自負が透けて見える紫式部の日記「一という字も読めません」

紫式部日記は彼女が中宮彰子のそばに出仕したときの様子を描いたものです。日常の風景が実にみごとに示されています。それと同時に彼女の心の中がよく見えます。

「無名抄」和泉式部と赤染衛門の歌はどっちが優れているのかという段

鴨長明の書いた『無名抄』の中から有名な段を抜きました。当時の歌人として有名だった赤染衛門と和泉式部はどちらの歌の方がよかったのかという話です。紫式部の批評なども出てきます。

「奥の細道」福井から敦賀へ「隠者・等栽の風流な暮らし方に共感」

松尾芭蕉の『奥の細道』を読みます。いよいよ最後の章に近くなりました。福井から敦賀へ抜ける道です。途中で旧知の人の家に泊めてもらいます。その時の様子をお読みください。

『ハヤブサ消防団』と『彼は早稲田で死んだ』の2冊を読んで考えたこと

暑い夏の日々を過ごすには、読書が一番いいような気がします。それにしても今年は暑いです。地球は干上がってしまうのではないでしょうか。今回の読書はやや特殊なものだったかもしれません。ご一読ください。

「養老孟司・バカの壁」わかるというのはそれほど単純な話ではない

日本人の精神構造を考えてみた時、養老孟司氏の『バカの壁」は大変示唆に富んでいます。日本人はたいていのことはわかると考えがちです。本当に理解するということの奥まで思考するということがありません。一神教の国の人々とは本質的な違いがあります。

「蜻蛉日記」藤原氏本流の夫との結婚生活で味わったとまどいと苦悩の21年間

蜻蛉日記には複雑な女性の心がみごとに描かれています。自分の夫が昇進するのもそれほど嬉しくはありません。仕事が忙しくなり、かまってもらえなくなるのがイヤなのです。そのため、ちょっとした歌の中に、その気持ちが強くあらわれました。