本 「茶番に寄せて・坂口安吾」日本の文化に道化の観念が希薄なのはなぜか 日本の文化には道化の観念が薄いといわれています。日本人は真面目な民族なのかもしれません。笑いはどのようなシステムの上に成り立っているのか。それを坂口安吾は解析しています。理由をたずねながら、読んでみましょう。 本
本 「義家、兵法を学ぶ・古今著聞集」匡房卿の教えを守り伏兵を見破って勝利した 大江匡房に師事した八幡太郎義家は戦いの場で、その教えを守り、伏兵の存在を察知しました。そのおかげで、無事に勝利を収めたという話です。孫子の兵法がどれほどの意味を持っていたのかを、実感する話です。 本
学び 「蜂飼耳」詩はいつも近いところにあるのに「見たことのない風景を見たい」 詩人、蜂飼耳の世界を考えてみましょう。詩は本来どのようなものなのか。それを正確に知るためには何が必要なのか。神話の世界から平行移動しながら、現在を読み取る試みをしてみました。 学び
本 「発心集・西行法師と娘」出家して数年後粗末な着物姿で遊んでいる娘を見て 西行法師と娘みなさん、こんにちは。元都立高校国語科教師、すい喬です。今回は歌人、西行(1118~1190)を取り上げます。平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての人です。俗名は佐藤義清(のりきよ)。鳥羽院に仕える北面の武士でした。西行は歌人として有名で... 本
小論文 「徒然草・百日の鯉」兼好法師を支えた美意識はわざとらしさの排除だった 徒然草の中に出てくる百日の鯉の話です。料理の名人に鯉の調理をみせてもらいたかった人の話です。もったいぶって、話をつくるくらいなら、ただ素直に包丁をもってさばいてほしかったという兼好法師の美意識を示したた段です。 小論文
小論文 「町田高校推薦・オーバーツーリズム」価値観と文化の違いをどう乗り越えるのか 今年度、都立町田高校の推薦入試問題を考えてみましょう。内容はオーバーツーリズムについてです。しかし400字の制限があります。高校に入った後の自分の行動を予測しながら、他者と折り合いをつけていくための方法を考えさせる問題です。 小論文
本 「源家長日記・良経の急死」暗殺説もあるという新古今集を代表する歌人の謎 新古今和歌集にたくさん収められている藤原良経の話です。彼は仮名序まで書きました。しかし若くして突然亡くなってしまいます。その原因もはっきりとはわかっていません。どのようなひとであっのかを少し深堀してみましょう。 本
小論文 「小論文・オリジナルであるために学び続ける」という坂本龍一の真意は 音楽家、坂本龍一の言葉を使って小論文を考えてみましょう。都立高校の推薦入試に出題された問題です。ポイントはオリジナリティを探す道のりは、日々の学びの中にあるということです。珍しいことでなく、むしろ地道な探求の連続が新しい地平を生むのです。 小論文
本 「源氏物語・心づくしの秋風・須磨」新たな出逢いの予感と海辺の寂しい日々 源氏の須磨がえりという有名な言葉があります。桐壺から読み始めた人も、須磨の段あたりまでくると、くたびれてしまうのです。実はこのあたりからが本当に面白くなるんですけどね。ぜひ、この本を覗いてみてください。 本
学び 「作家・大江健三郎」人間を存在・行動・想像力の結晶として書ききるのが理想 文学は終わったのか。その役割は何か。いずれも難しい問いです。作家はどのようにして言葉を紡ぎ出すのか。それをあらためて考えてみましょう。ここでは大江健三郎の評論を元にして考察します。 学び
小論文 「生成AIvs人類・町田高校推薦」共存は可能か「人間にしかできないこと」 生成AIと人間との共存は可能でしょうか。コンビュータの持つ正確さを人間に求めることはできません。記憶力では完全に人間は負けています。それではどの分野で生き残れるのか。それを考えてみましょう。 小論文
小論文 「小論文必勝法」一文50字以下を厳守。短い文は正義「漢字は30%」 小論文は短文でまとめる。これが鉄則です。一文は50字以内にしましょう。それだけで読みやすい文章になります。しかしこれがやってみると、実に難しいのです。とにかく書いてみる。長かったら切る。この練習を続けてください。必ず上達します。 小論文
本 『源氏物語』は一条天皇の中宮・定子に捧げた鎮魂のための創作だったという説 源氏物語は平安時代を代表する文学作品です。紫式部はこの物語をどのような構成のもとに書き始めたのでしょうか。具体的には誰をイメージしてまとめたのか。それを考えていくと、彼女の周囲にいた人間模様がはっきりと見えてきます。 本
小論文 「町田高校小論文」最善の手を求め藤井聡太名人は沈思黙考した「AIの時代」 AIと人間の違いは何か。コンピュータと人間の差は何か。それを真剣に考えなければ、これからの時代を生き抜くことはできません。令和6年度の町田高校の問題は内容の豊かなものでした。小論文は難しいです。真剣にあなたも考えてみてください。 小論文
学び 「メディアとの共生」広告と情報の境界線はどこにあるのか「ステマの恐怖」 情報と広告の違いをどのように見抜くのか。なかなかに難しい問題です。ネット社会において、膨大な量の広告を記事の中に埋め込まれて発信されると、見分けがつきにくくなるのです。それをどう解決していくのか。そのための方法があるのでしょうか。 学び
小論文 「世界をつくり替えるために」自分を作るタネは世界とのズレを意識すること 青年期になると、世界と自分との関係がはっきりと見えなくなってきます。ズレを感じるようになるのです。実はそこがスタート地点なのです。認識の在り方を深く考察し続け、やがで真実をつかむことができるようになるのです。 小論文