【小論文】誰も教えてくれなかった書き方のコツはこれ!

小論文

合格・小論文への道

みなさん、こんにちは。

小論文添削歴20年の元都立高校国語科教師、すい喬です。

いよいよ小論文に関する文章を書きます。

どうしてもこのコンテンツは書きたかったのです。

なぜか。

20年間、小論文の添削をし続けてきたからです

詳しい話はプロフィールを読んでくださいね。

大学受験、高校受験、看護学校受験。

いろいろなシーンで今や小論文は必須です。

どうしてなのか?

それは名言、文は人なりがすべてを表しています

まさに文章を読むと、その人が見えてくるのです。

どんなに隠そうとしても無理。

試験官は百戦錬磨の強者揃いです。

少しくらい美辞麗句を重ねたからといって、すぐに見破られちゃいます。

それではどうしたら合格するための小論文が書けるのか。

今までの経験に基づいて、こっそりお教えしましょう。

小論文と作文の違い

もちろん、小論文と作文とは違います。

短いとはいえ、論文です。

論理がそこになくてはいけません。

一般論の羅列もダメです。

自分の頭で考えた、一つの論理が必要です

ただ遠足へ行ってきて、楽しかったというだけではただの作文です。

そこにどのような構造が横たわっていたのか、それを分析できれば、もう立派な論文なのです。

そのために書き方というのがあります。

長く添削をしていると、最初の10行くらいを読んだだけで、文章の善し悪しがわかります

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これはほとんど長い間に培ったカンでしょうかね。

よく名文は文字が起きていると言います。

おいしいご飯はどうですか。

お米が立っているというでしょ。

あれとおんなじです。

文章がすっきりと立ち上がっていないとダメです

いい文は言葉遣いも違う。

読んでいておいしいのです。

気持ちがいいのです。

どうやったら書けるの。

そんなに慌てちゃダメです。

もう一つ。

採点者は必ず最初に結論部分を読みます

つまり一番最後のところですね。

なにごとも終わりよければ、すべてよし。

これは文章もおんなじ。

しかしそんなに簡単に結論が書けるような小論文の問題なんて、まず出ません。

誰でも書けるようなら、差もつかないしね。

それにとってつけたようなエンディングならない方がいい。

採点者は何が見たいのか。

試験場で何をどれくらい深く広く考えようとしたのか。
この受験生はこれから伸びるのか。

覚えたことじゃなくていいんです。

その場でどれくらい考えられたか。

つまり頭の柔らかさ、伸びしろをみたい。

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最近は記憶に頼るような問題が少なくなり、その場で考えさせるというスタンスになってきました。

表現力 構成力 思考力 読解力 独創性

この5つの観点からチェックしていきます。

書き方・裏技

採点者はどこをみるか。

文末表現です

である」調以外を選んではいけません。

「ですます」調で書いていいのは、志望動機だけ。

あとは全部、常体と呼ばれる「である」調です。

最悪なのは、「である」と「です・ます」を混在させて書いた小論文

これはもう読む気もしません。国語力なし。

内容以前です。

しかし大抵の場合、書いた本人は自覚してません

だから困る。

練習をする時、必ず最終チェックをしましょう。

だからといって、全ての文章の最後を「である」にしたらこれも最悪。

なんでも「である」で終わればいいってもんじゃない。

そんなヘンチクリンな文章は誰も読んでくれません。

「~だろう」「~ではないか」「~ではあるまいか」「~に違いない」「~だ」
などなど。

いくらでも文末表現はあります。

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もう一つ。

同じ文末表現を続けて使わないこと

同じ言葉が続くだけで、すごく飽きます。

正直に言うと、読みたくない。

言葉のセンスを感じないのです。

受験生だけじゃありません。

立派な大人の人が書く文にも、おんなじことがいえるんです。

さてここまできたら、今度は文章の話。

長い文章はダメ。
一文を短く。

うまい人ならいいです。

しかし普通の人が長く書くと、まず文脈が乱れる。

何が言いたいのか、わからない。

相手に理解してもらおうと思ったら、徹底的に短文にすること

これだけですごく読みやすくなります。

下手な人はみんな文が長いです。

最高20字3行、つまり60字。

しかしこれでは長すぎる。

通常は20字2行、40字まで。

これを着実に積み重ねていくのです。

読んでいて、3行あったら、長いと思ってください。

すぐに途中で切ること。

その際、なるべくムダな接続詞は使わない。

「そして」の連続なんて寒気がします。

「~が」で文を繋げるのもダメ。

主語は「私」だけの一択

他の表現を使ってはいけません。

もし今まで、いろんな言葉を使っていたのなら、今から検索してすぐに全部置換しましょう。

これがいちばん最初の指令です。

小論文には「私」の論理が必要です。

どこまでも「私」で押していくこと。

さらにいえば、文末に「思う」をよく使う人がいます。

これもダメ。

思ってるから書いてるんです、なんていう理屈は通用しません。

とにかく、いちいちうるさい。

全部カット。

こんな文を書いていたら、高い評価を手にすることはありません。

全て取り去ってみましょう。

実にすっきりとした軽い文になります。

「思う」はただちに全部消去あるのみ
体言止めは効果的

これをうまく使ってる人にはセンスを感じますね。

ただしすごく難しい。

たくさんやると、実にいやらしい。

読みたくなくなります。

800字だったら、いいところ2つか3つ。

新聞のコラムを読んでご覧なさい。

記者はうまいです。

最近では朝日新聞の「天声人語」などの文章をそのままうつせるノートも書店で売られています。

人のリズムをまねするのも大事です。

さて残りは改行です。

これが文章の命。

段落分けと堅苦しく考えると、できなくなります。

なんとなくここで一度切りたいと思ったら、改行すること。

そうすると、次の文章が隣の行になるため、下が少し空いて余白ができます。

これがすごく目を休ませるのです。

改行を適宜すること

そのリズムを盗むために、教科書を一度覗いてみましょう。

ちゃんと改行してありますよ。

小説はたくさん。

評論は少なめ。

結論はどうするか。

一番ダメなのが、成り行きが注目されるというタイプのもの

俗に「なりちゅう」と言います。

なんだってみんな成り行きが注目されるのです。

そんなことはよくわかってますね。

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今更、そんなあたりまえのことを書かれても、面白くもなんともないのです。

だからといって自分の経験談をダラダラ語られるのも迷惑です。

小論文では、起承転結の「転」はいりません。

書き出して、それを受けて、最後に結論。

これで十分。

問題文があるときは、その要約で字数を稼がないこと。

これをやったら必ず落ちます。

だってそれ、コピペです。

一番最後に言いたいのはこれ。

原文を知らない人が読んでも、きちんとした内容のある文章になっていること

こんなに一遍に言われてもすぐにはできません。

どうしたらうまくなるのか。

アンテナを高く

それも感度のいいアンテナをつねに高く張り続けていることです。

なんにでも興味を持って関心を抱いていることが肝心です。

そのためにはどうしたらいいのか。

なんといっても読書です。

それと新聞。

この2つは最高の必勝アイテムです。

具体的に活用する方法はこの次にしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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