寄席のマナー!おしゃべり・スマホ・匂いだけはご勘弁

落語

チケットはその場で

みなさん、こんにちは。

アマチュア落語家、すい喬です

さて、寄席に行きましょう。

チケットはどこで買うの。

ネットで予約?

まさか。

テケツで求めます。

聞いたことのない言葉ですね。

テケツとはチケット売場のこと。

その場で買えばいいのです

昔の日本人にはチケットがそう聞こえたんです。

なんとなく時代を感じさせるな。

開場と同時に並んで入る必要はありません。

もちろん、そういう真の落語ファンもいます。

浅草演芸ホールの場合、招待券持参のお客様は少しだけ、並んでから入場することが多いようです。

中に入ったら好きなところへ。

ホール photo

GWやお正月でないかぎり、だいたい座れます。

ダメだったら、立ち見です。

通路には座れません。

どちらかといえば、昼席の方が混みます。

夜席のトリの時間までずっと座っていられるようなら、頑張ってください。

ただし、上野鈴本演芸場は、昼夜、別料金です

ご注意を。

落語家だって人間だ

噺に熱が入っている時に、座席を探してまわるのは、絶対にやめましょう

こんなに失礼なことはありません。

これ、常識の中の常識!

15待てば終わります。

次のお囃子が鳴り出したら、すぐに座席をゲット。

色物、特に奇術や曲芸の時なら座席を探してもいいの?

やめましょう。

芸人は高座が命です。

真剣なんです。

つぎはおしゃべり。これは厳禁!

どんなに小さい声でもダメです。

すごく響きます。

はなす photo

お客さんがせっかく落語の世界に没頭しているのに最悪です。

仲良しの夫婦でも、恋人でも、友達同士でも、NGです

中には噺のマクラを聞いて、タイトルがわかると、すぐ連れの人に教える輩がいます。

すごく迷惑です。

タイトルを知ってるからといって、通人ぶるのはやめましょう!

もっとひどくなると、あらすじを喋り出す人もいます。

これも最悪。

さらにさらに、オチを言う人。

なんというハレンチ。

咄家だって人間です。

お客様に楽しんでいただきたい。

そのために必死なんです。

笑ってあげましょう。

でもへんな笑い方はしないこと。

時々ゲラの人がいます。

妙なところで、けたたましい笑い声を出す

これもどうもね。

調子が狂います。

面白いのはわかるけど、一人だけの専用寄席じゃないんだから。

余計な音を絶対にたてないこと

耳障りな音とはなんでしょう。

そうです、あのレジ袋のカシャカシャ音です

あの音をたてられると、泣きたくなる。

探しものはなんですか?

見つけにくいものですか?

お菓子を食べる音も気になりますね。

特におせんべい

食べたい気持ちはわかるけど、寄席では柔らかいものをたべましょう。

ドリンクも静かに。

ペットボトルのキャップを開けてね!

さてここまできたら、最大の敵がなんだかわかりましたよね。

そうです、スマホです。

これがいまや、最大の難敵。

ぼくも何度も被害にあっています。

ああ、ここで鳴らなくてもいいじゃないという時にね。

仕方がないから、さりげなくギャグに入れる時もあります。

まだ喋りはじめなら、なんとかなります。

だんだん佳境に入ってくると、すごくイヤですね。

でもなんとかします。

仕方がないかな。

ゴキブリみたいなもんで、地球上から撲滅するのはもう無理です

本当はバイブも、いや。

あれ、結構響きますよ。

すぐに音を消そうとして、汗だくになっている人もいます。

バッグの奥深くに入っちゃうと、なかなか出て来ないんですよ!

電源オフ!

これで決まり!

落語を聞く時ぐらい、浮き世のしがらみを忘れませんか。

さらに、画面を見ながら落語を聞くのだけは、絶対にやめてください。

あれは萎える。

メールしたり、ラインをしたりしながら落語を聞くなんて、最低でしょ。

画面が光ります。

高座から、よく見えるんです。

噺の途中で帰りたくなるよ!

落語家も人間です

やさしく、寄り添ってくださいね。

音と匂いは全部NG

昔々亭桃太郎師匠のマクラで有名なのを一つ。

時々、咄家が臭いと言って文句をつける人がいる。

咄家からみると、お客さんも臭い。

いいんじゃないですか

これがタイシュウ芸能だ

このマクラ、何度聞いたかな。

などと笑っていられるうちはいいけど、本当に臭い人もいます。

こういう時は別の席に退散ですかね。

匂いの強い食べものはご勘弁願いたいものです。

まさかクサヤの干物とか、餃子とか、ドリアンとまではいかないでしょうけど。

自分だけの寄席ではありません。

最低のマナーは守りましょう。

それからもう一つ。

よく寄席で配られる冊子を見ている人がいます。

その日の出演者がみんな載っているあの小さな印刷物です。

噺家が出てくると、これを広げて確認せずにはいられない人も多いです。

ていねいに○や×をつけて、なかには△もつけてます。

その日の出来を記録しておきたいのかな。

あれも高座からは気になりますね。

寄席は必ず番組表通りに出演者が出るというわけじゃありません。

ちょっとお金になる営業も時々ありますからね。

そういう時はお互いに融通をします。

しかしお客さんは見たことがない名前がでたりすると、突然不安になるんでしょうね。

出演者の交替をきちんと確認したり、鉛筆で書き込んだりしています。

もっとすごい人は、スマホに感想を書く人もいたりして。

これも芸人からすると、イヤな気分ですね。

メモ photo

さらにはポケットレコーダーやスマホに録音したがる人もいます。

その瞬間、バッグの中に手を入れて、スイッチオン。

「お客さん、今スマホのレコーダー、オンにしたでしょ。見てましたよ」と芸人が注意すると…。

そうじゃないよ、おまえが出てきたから、スイッチを切ったんだと言われてギャフンというマクラもあるくらいです。

もっといえば、寝ちゃう人も困ります。

スヤスヤと静かに眠ってくれるんなら、これはかまわないですけど。

ものすごいのがイビキです。

これも最悪。

濡れた紙でも上からかぶせたくなるね。

飲食は基本的に自由

中村仲蔵という落語に忠臣蔵五段目のシーンが出てきます。

いわゆる弁当幕と呼ばれる段です。

ストーリーが退屈なので、みんなが一斉にお弁当を食べるのです。

寄席は昔の歌舞伎とおんなじ。

今でいえば、相撲の桟敷席でしょうかね。

ただし近頃はアルコールがダメというところも増えてきました

これだけは確認してください。

服装は自由です

よく噺家はみんなパジャマみたいな恰好をしてよく来たねなんて悪口を言いますけど、本当は感謝してるんです。

どんな恰好でもOKです。

最近では着物をお召しになっていると、割引をしてくれる寄席もあります

一度外に出たら、もう入れません。

幕の内 photo

Photo by woinary

どうしても短時間食事などの買い物へ行きたい時は、その旨申し出てください。

なんとかしてくれます。

ぼくも何度かコンビニまで走ったことがあります。

というのもお弁当が売り切れちゃう時もあるのです。

基本は幕の内弁当が主ですけど…。

そういう時は臨機応変に。

庶民のための娯楽ですからね。

最大限に便宜を図ってくれます。

寄席は楽しいいいところですよ。

みんなの迷惑にならないように、存分に楽しめるといいですね。

最後にオチをひとつ。

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時間が足りないときは「冗談言っちゃいけねえ」と言って噺を切ります。

これを「冗談オチ」と呼んでいます。

次々と出てくる噺家が時間もないので「冗談言っちゃいけねえ」を連発したので。最前列にいたお客さんが一言。

冗談言っちゃいけねえ」と叫んだとか

やっぱり寄席はいいですね。

最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。

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