暮らし

暮らし

【戯曲の中の対話】演劇で使われる言葉は情報の塊りであるという真実

戯曲の中の対話は、一般的な会話ではありません。劇作家が渾身の力をこめて作り上げた情報の集積なのです。一見、無駄に話しているように見えるセリフも、その背後にたくさんの内容を含みこんでいます。その事実を掴み取ってください。
暮らし

【本当は怖い前提の話】さまざまな情報が氾濫した社会を生き抜くには

言葉には大変微妙な関係があります。ある情報を手に入れるために、その前提となる内容の理解が必要なケースもあるのです。しかしその前提になる情報にバイアスがかかると、それだけで正常な判断がしにくくなります。少し考えてみましょう。
暮らし

【現代の価値観】「私」の消えた欲望には主体がなく始まりも終わりもない

現代という時代はどこに真実があるのか。それがよく見えなくなっています。あらゆる価値が輻輳化し、私の概念さえも揺れています。自分が本来持っている欲望の姿さえ、はっきりと見えなくなっています。それを追いかけると、まるで蜃気楼のように消えるのです。
暮らし

【小論文・人権】マスコミはなぜ事件の容疑者を男や女と呼び捨てにするのか

犯罪に絡んだと判断された時から、男性や女性という呼称は男や女になります。なぜそうした変化があるのか。そこには微妙な人間観が宿っています。ある意味、人権にからんだ問題なのです。その思考構造について、少し考察してみましょう。
暮らし

【孤独の深さ】他者と比べるからこそ疎外感を持つという悲しい人間の宿命

人間の孤独というのは存在の本質に関わる重要なテーマです。なぜ、人間は孤独感を感じるのか。これは難しく、悩ましい問題ですね。それを子供の発達心理から解き明かそうとした研究者がいます。その著書にあたり、一緒に考えてみませんか。
暮らし

【コミュ力の頂上】話を熱心に聞こうとする姿勢に人は好感を抱くのです

どんな人が1番有用なのか。複雑な時代です。先が見えません。しかし人間力のある人はなんとか生き残っていけるでしょう。その力とは何か。学力だけで測れないもっと別の力が必要です。それが「コミュニケーション力」なのです。
暮らし

【自己肯定感がカギ】格差社会の日常に囲まれながらも強く生き抜くには

日本人は自己肯定感が低いとよく言われます。特に中高生り登校拒否現象などをみていると、どうして自分をもっと強く支えきれないのかとかんがえてしまいます。原因は何であるのか。どこにその解決法があるのかを探ってみましょう。
暮らし

【益久染織研究所】天然自然のやさしさに由来する品揃え【オーガニック】

益久染織研究所という名前のお店を知っていますか。天然自然の素材を大切にした店舗なのです。糸や布を中心に販売しています。奈良の法隆寺近くに本店があり、現在は他にネット販売をしています。その経営理念に賛同した人が主なお客様なのです。
暮らし

【晏子之御】他人の権威を笠にきて今の地位に満足する小人物とは誰のことか

晏子之御という話を知っていますか。晏嬰の下で働いていた御者の逸話です。昔から語られていたようです。自分の地位が低いのに、偉い人の権威を笠にきて威張り散らす人間の悲しさを訴えたものです。
暮らし

【沈黙する花】美しい花があるだけで花の美しさというものはない【死の予感】

映画監督、西川美和氏のエッセイから考えたことを文章にしました。花はいつも沈黙しています。しかしその存在感は非常に絶大なものです。なぜでしょうか。1つは枯れて腐っていくからです。死の匂いを放つ最強のアイテムなのです。
暮らし

【デジタルサイネージ】動的な情報媒体は現代に必須の広告アイテムです

デジタルサイネージという言葉を知っていますか。スーパーマーケットやショッピングセンター、ドラッグストア、病院、ホテル、銀行、オフィスなどあらゆるところに設置されています。動画を主題とした広告宣伝用の媒体です。その意味をさぐっていきましょう。
暮らし

【和漢の境をまたぐ】中国の文化をどう日本人は自分のものにしたのか【戸山高】

和漢の境をまたぐとはどういう意味なのでしょうか。日本が中国から学んだ文化は数知れずあります。それを日本人は自分の国にあうように、少しずつ変形させていきました。そのプロセスを考えてみようというのです。都立戸山高校の入試問題です。
暮らし

【能・隅田川】梅若殺しを取り入れた狂女ものの代表作【母の悲しみ】

能の中でも狂女ものとジャンルの作品はそれほど多くはありません。『隅田川』はその代表でしょう。『伊勢物語』を題材にしながら、それとは違う梅若伝説をあしらっています。子供に死に別れた母親の悲しみが実にみごとに描かれています。
暮らし

【褒めるということ】カウンセリングの手法「コンプリメント」の難しさ

カウンセリングの基本的な手法の中にコンプリメントがあります。これは褒めるということです。しかし誰もがうまく褒められるワケではありません。やり方によっては、相手を不愉快にしてしまうこともあるのです。そのうまい使い方を考えてみましょう。
暮らし

【語彙力を増やす】人間関係を豊かに築くために言い換えのセンスを磨け

語彙力を身につけるためには、さまざまな方法があります。活字を読むというのは絶対に必要ですね。さらに言い換えを学ぶことです。別の表現なら、何が使えるのか。それを考えるだけで、言葉の力が違ってきます。
暮らし

【IPS細胞と生命倫理】科学は問い続けても正解の出ない神の領域に入った

iPS細胞の出現によって、人類は新しいフェーズに達したとよく言われます。つまり人間の持つ能力を超え、神の領域に入りつつあるということです。キメラ動物の存在などもその1つです。あるいは生殖治療の可能性もあります。