【ドローンの未来】民生用はすぐ兵器になりうるという冷徹な現実

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みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

今回はドローンについて考えてみます。

現在、攻撃型ドローンの開発は進む一方です。

突然他の国から飛んできた攻撃型ドローンが銃撃を行い、爆弾を落とす。

考えただけで怖ろしいですね。

AIの技術進歩はとどまるところを知りません。

攻撃目標を発見するやいなや、すぐ編隊に分かれ、目標物に挑みかかります。

中国のドローン実験では、数百機が飛び立ちAIが機体を制御して、群集飛行をしたそうです。

中国軍はスピードを最重視し、優位性を保つため、この分野の専門的人材を育てているといいます。

いつ自動的に戦闘が始まってもおかしくない時代に入りました。

AIが人間の知性を超えるといわれるシンギュラリティ(特異点)は、そう遠い先のことではありません。

開発当初、民生用などのさまざまな横顔をみせたドローンも、ここへきて随分と変貌しました。

当初はビジネスへの明るい未来を予測していた人たちを、あっという間に不安に陥れたのです。

空中のみならず、水中での移動も可能になりました。

まさにその本性をあらわしたということなのでしょう。

毎週、楽しみに見ているキャノン提供の世界遺産の番組には、ドローンで撮影した美しい映像がたくさん流れています。

高いところから採った解像度のいい動画は、それだけで十分な価値を持ちます。

しかし世界の実業家たちは、そんなレベルでは満足しません。

それは科学者たちも同様です。

アッという間に兵器になり、多くの人々を死傷させる道具に変身していくのです。

アマゾン

先日読んだ成毛眞著『アマゾン』によれば、この会社は地上1万4千メートルの上空に全長100メートルの飛行船を浮かべ、そこを基地にしてドローンを使い、物流を行う計画を持っているとか。

飛行機の航行高度より高いところに空飛ぶ倉庫を置くところが、ポイントでしょうか。

アマゾンはすでにアメリカでこの特許を出願したそうです。

ドローンが空からものを運ぶのは、それほど遠い先のことではありません。

ニュースをみていると、かなり報道されています。

特に地震の多い日本などの場合、災害地への物資輸送には大きな役割を果たすに違いありません。

単純にウーバーイーツが注文された料理を運ぶというレベルではないのです。

もちろん、アマゾンなどは先の先までみているのでしょう。

と同時に、空から攻撃を受ける時代が訪れた可能性も否定できないのです。

事実、中東ではIS攻撃のためにイラクが実戦配備しました。

現在もウクライナ、ロシア双方が、この兵器を使用しています。

本当にすごい時代になったものです。

力の構図の変化は、科学技術を巻き込んで、確実に新たな地平に向かっています。

何ができるのか

ドローンの可能性は無限大です。

既に実証実験の段階は過ぎました。

これからは実運用への目線にならなければなりません。

コストの問題も大きいです。

大量に生産されれば、当然個人でも安価なドローンを使用することが視野に入ってきます。

その際のコントロールをどのようにするのか。

当然、個人情報を頭上から盗むことも可能になるのです。

ドローンに何ができるか、 どんなところで使えるか、使えた場合、どんな効果があるのか。

その検証が不可欠になります。

安定性、トラブルの際のリスク、代替策、オペレーションの確実性。

多くのテーマが次々と発生してきます。

いずれにせよ、新しいフェーズに入ったことは間違いありません。

問題の核心は、それを誰がどのような形で使うかにあります。

実用化にそれほどの時間はかからないでしょう。

事実、多くの現場で既に使われています。

その先に何があるのか。

軍事転用だけは避けたいというのが、ホンネです。

しかし全ての科学技術は軍事のためのものとなりました。

この事実を忘れてはなりません。

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AIが全てを自動で制御する時代になっても、最後のボタンは人間の頭脳に委ねられているのです。

今回も最後までお付き合い、いただきありがとうございました。

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