小論文

【小論文・いじめの構造】日本的な世間の原理がウチとソトを区別する

いじめの構造について考える問題を考えます。課題文として与えられた文章の中に「世間」という表現が何度も出てきました。社会ではなく世間です。ものを送り、返礼をするという儀礼が世間の原則です。もしそれをしないと、必ずソトへはじき出されるのです。
小論文

【小論文・日本の教育システム】グローバル化時代の新機軸は何か

教育システムに関する小論文の問題は毎年出題されています。それだけ関心の高いテーマなのです。これからのグローバル化時代を生き抜くためにどのような知識が必要であるのか。従来の知識偏重型でなく、生きた発信力のある人を時代は必要としているのです。
小論文

【小論文・自由の本質】キーワードを設定し賛否を明確にして文を書く

小論文の問題を考えましょう。テーマは自由の本質です。どこからでも書けそうですが、やってみると、難しいです。筆者のエッセイがあるので、核になるところを切り取りましょう。それに対して賛否を明確にしていけば、わかりやすい文章になります。

【雑説・漢文】優れた才能を見抜いて人材を育てられる人は神です

伯楽と呼ばれる人は人間を見る目のある人です。才能をすばやく見抜き、その人にあった指導をして、一流に育て上げます。しかし伯楽はそれほど多くはありません。どんな才能を持っていてもそれが世間に出ずに終わってしまう人はたくさんいるのです。
小論文

【小論文・ボランティア】利他の精神が新しい自分に出会える喜びにも

テーマ型の小論文は難しいです。ほとんどヒントがないのです。自分の力だけで内容を整理し、論点を組みなおさなければなりません。それだけに国語力が必須です。経験が豊かであれば、それをうまく例話などに生かして、内容を豊かにすることも可能です。
ノート

【官吏登用試験・科挙】合格することだけが出世のための手段だった

中国や韓国において1000年以上も行われてきた科挙の試験は、人々の考え方に今も強い影響を与えています。試験だけで出身階級をかえることも可能でした。上級官吏になる道も開かれたのです。全てが科挙と呼ばれる試験の結果にまつわるものでした。
ノート

【人間万事塞翁が馬】諺は意味が深い【禍福はあざなえる縄の如し】

2021年度の入試も終わりに近づいています。今年はコロナ禍の中で大変な試験でした。受験生の動向も大きく変化したのです。しかし合格できなかったからといって希望を捨ててはいけません。人間万事塞翁が馬なのです。禍福はあざなえる縄の如しともいいますね。
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【小論文・安藤忠雄】真に自立するということの意味は【東大入学式】

建築家、安藤忠雄氏がかつて東大の入学式で式辞に話した言葉は今でも記憶に残っています。入学試験の小論文テーマに選ばれました。内容が濃く捉え方も様々です。親からの自立のためにどう生きていけばいいのか。学生に向けて真剣に問いかけたものです。
小論文

【小論文・外国語教育】英語ができるってどういうことなの【発信力】

英語教育のあり方は論議の的です。従来の読む書くのレベルを超え、聞く話すに移行しています。新しい評価基準に照らし、入学試験の改革も問題視されています。さらに小学校では英語が必修化されました。国際共通語としてどう扱えばいいのでしょうか。
小論文

【医療系小論文・北大】いのちと死の文化はどこまで衰弱しているのか

医療系小論文のテーマは「いのち」に集約されます。今回の課題文は15年前の北大で出題されたものです。しかし今でも色褪せるどころか、より複雑な形で問題視されているテーマなのです。患者のいのちをどのように考えればいいのか。根本的な内容です。
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【小論文のヒント】課題文に賛成する時に守るべき3つのポイント

課題文に賛成するしかない場合、どのように小論文を書いたらいいのでしょうか。これはなかなかの難問です。反論の方が目立ちます。賛成の場合は筆者が書き足りなかったことを補うという姿勢が大切です。なるべく課題文から離れ、表現をかえることが大切です。
小論文

【小論文上達のカギ】スピーチ感覚で変化をつけ読者に語りかける

小論文上達のヒミツは何でしょう。それはスピーチ感覚を身につけることです。目の前のたった1人の人に熱く語りかけます。その人を説得するつもりで書いてください。脇を見てはダメです。たった1人のために、最大の努力をはらえば、それで十分なのです。

【姨捨山・大和物語】悲しい伝説は時代を超えて【今もあるある】

大和物語は伊勢物語と並ぶ有名な歌物語です。これの結晶がやがて『源氏物語』となりました。その中で有名な段「姨捨山」を読みましょう。年老いた親を山に捨ててくるという伝説に基づいた話です。食料を確保するために口減らしをした日本の風習の1つなのです。
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【推薦入試・立川高】言葉のデジタル性は永遠の課題【2019年度】

推薦入試の過去問を見ていきます。2019年度都立立川高校で出題された問題です。内容は言葉のデジタル性です。言葉を切り取るとは、アナログ的時間を千切り取るのに似ています。全てを表現しきることはできません。もどかしい思いが残るのです。
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【都立推薦・青山高】母性保護のゆくえ【与謝野晶子と平塚らいてう】

2019年度、都立青山高校の推薦入試の問題を考えます。かなりの難問でした。テーマは母性保護論争です。今から100年前の話です。それを今日の立場から読み解くというところに、この問題の真意があったと思われます。一緒に考えてみましょう。

【この国のかたち・司馬遼太郎】壮大な闇を持つ人物に憧れる民族の心

司馬遼太郎の史観は独特のものです。『この国のかたち』を読むと、彼の歴史観や民族観がよく理解できます。特に偉大な暗闇を持った人物に対する憧れは、他の民族にはみられません。西郷隆盛や坂本龍馬の人気のヒミツはまさにそこにあるのです。