【徒然草・神無月のころ】人間の貪欲な魂は細部に宿る【兼好法師】

人間の心というのは、日常生活の細部に滲み出てくるものです。それが怖いですね。徒然草を書いた兼好法師は観察眼の豊かな人でした。他の人なら気づかないようなことまで、見えたのです。「神無月のころ」という一節はまさに人間の本質を示すものです。
学び

【日本語の難しさ】象は鼻が長いという表現は難解千万です

日本語を外国人に教えるということは至難の業です。普段、なにげなく使っている時は気にもしていないのに、いざ文法を教えようとすると、こんなに複雑な言葉なのかと気づかされます。言葉はコミュニケーションの基本です。ことに格助詞の使い方は難しいですね。
学び

【高校の教科書から文学が消える】現代文の入試傾向から推論すると

高校の教科書から文学が減りつつあります。2022年度の新カリキュラムではさらに減少していくでしょう。受験校では特に入試問題に特化した授業をしなくてはなりません。そのために「文学国語」の選択科目をとらなくなる可能性が濃厚です。
ノート

【落語・居残り左平次】オチが明治末年には既に死語だったという真実

落語「居残り左平次」は大変に難しい噺です。遊郭で遊んだ男が最後には居直り強盗になって逃げていくというものすごい噺です。よほど力量のある咄家でないとできません。難しいのはオチがいまとなってはもう通じないことです。工夫をしてみんな頑張ってます。
小論文

【小論文】とにかく・やはりの濫用であなたの書いた文は即死確実

副詞の使い方に注意して下さい。「やはり」と「とにかく」は厄介な表現です。これを使うとなんとなく論理的に見えます。自分の意見が正しいかのような錯覚にとらわれるのです。しかし事実とは違います。この表現を使いそうになったら要注意ですよ。
小論文

【小論文のカギ】自己主張の後に理由のない文は無価値である

小論文は英語の構文によく似ています。自分の主張をはっきり書き、その理由を後から付け足すのです。YesNoを明確にするのも英語の文と同じです。なぜならをうまく使って、現実に目の前で起こっている事象を説明するのです。そのためには論理性が必要です。

【蜜柑・芥川龍之介】日常のわずかな瞬間に作家の内面を垣間見る

芥川龍之介の短編『蜜柑』は実に味わいのある作品です。暗い気分で電車に乗っていると、少女が突然やってきます。トンネルを抜けたところで、窓から蜜柑を投げたのです。少女は奉公に出るのでした。蜜柑が別れを惜しんでやってきた弟たちとの惜別の品でした。
ノート

【ローマの休日】何度見ても胸がキュンとしめつけられる映画はこれ

名作映画って何か。難しい質問ですね。いつ見ても胸がしめつけられる物語じゃないでしょうか。作中の人物と一緒になって心躍らせる。そして衝撃を受け、泣いたり笑ったり恋したり。王女と新聞記者の物語です。でも本当の主役はローマの町そのものなのです。
ノート

【旅立ちの日に】卒業ソングは時代を映す鏡そのものだ【仰げば尊し】

卒業式の時に歌う曲はなんでしょうか。以前なら「仰げば尊し」が定番でした。その後次々と変化し、今は「旅立ちの日に」が最も多いようです。やさしい希望にあふれた曲です。しかしこの歌ができるまでにはドラマがありました。歌は時代を映す鏡なのです。

【建築家・安藤忠雄】大阪茨木市・光の教会は不可能との戦いだった

大阪茨木市にある光の教会をご存知ですか。建築家安藤忠雄が設計した有名な教会です。わずかな資金で建てるために、基本構造だけのコンクリート製です。十字架は壁にスリットを入れただけの簡素なもの。しかしその美しさは特筆に値します。一見の価値があります。
ノート

【Googleストレージ】15ギガをすぐ・なんとかする3つの方法

googleのクラウドストレージが最大15ギガになりました。以前は無制限でしたが、6月からいよいよ始まります。スマホで写真や動画をたくさん撮っている人には深刻な問題です。どうすればいいのか。避難させるしかないでしょう。後はアップグレードです。
学び

【地域格差】学力は住環境や文化意識によって左右されるものなのか

地域格差や文化格差は厳然として存在しています。問題はそれが学力に大きく反映されることなのです。実感を持った進路指導などはなかなかに難しいのです。都会の環境はインターネットなどの知見を超えて、生な認識をもたらします。それが大きな差を生むのです。
小論文

【小論文・メディアリテラシー】フェイクニュースを見破る目を持とう

メディアリテラシーの問題はコロナウィルスの蔓延とともに大きな問題になりました。フェイクニュースがSNSなどを利用して急速に広まったのです。どのようにしてファクトチェックをすればいいのか。そのためには何が必要なのか。ともに考えてみましょう。
小論文

【医療看護系小論文・死】病者の問いかけにあなたはどう応えるのか

死に瀕した病者に問いかけられたら、どのように応えればいいのでしょうか。わずかな命の可能性をどう言葉にすればいいのか。正直に応えることが必ずしも正しいのかどうか。しかし最後は自分の心に正直であることが、最も大切です。一緒に考えてみましょう。
ノート

【テンション・コード】どうしてこんなに魅惑的なの?【ジャズ】

テンションコードというのは不協和音そのものです。しかしこれがなんとも魅力的なのです。どうしてなんでしょう。例えば隣り合った音を1度に叩くと当然おかしな響きを持ちます。しかしそれが同時に豊かな世界を形作るのです。しかし覚えるのは大変ですよ。
ノート

【エコロジー的生活】みんな壊れるわけじゃないというアタリマエの話

コロナ禍の中、人々の意識も微妙に変化しているようです。あらゆるものが少しずつ衰弱していきます。しかし完全に故障して動かないワケでもありません。上手にエコロジカルに暮らしていくことが、最も大切なのではないでしょうか。人間もモノも同じなのです。