推薦入試の突破口
みなさん、こんちには。
小論文添削歴20年の元都立高校国語科教師、すい喬です。
今回はどうしたら小論文がうまく書けるようになるのかを一緒に考えましょう。
今年の入試もかなり未知数な要素がたくさんあります。
総合型選抜(旧AO入試)と学校推薦型入試(旧推薦入試)にコロナの影響が重なっています。
両方とも筆記試験中心の一般選抜とは全く方式が異なります。
能力や意欲、適性などを大学側が独自に評価するのです。
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今年も部活動、コンテスト、外部検定試験など、延期や中止になるものも出てくるでしょう。
事情は昨年と同じです。
高校時代の実績をアピールするのが難しいのです。
去年は一般選抜を避けて、受験生が殺到するのではないかと予想されていました。
しかしアピールする材料が不足していることの不安の方が多かったようです。
出願数の増加はそれほどではありませんでした。
今年はどうなるのでしょう。
オンラインで面接を行う学校もあるに違いありません。
さらにプレゼンテーションを実施する大学もあるでしょう。
同時に必要なのが小論文です。
非体面での選抜方法としては小論文が最も有効なのです。
パソコンを使う試験では、通信不良が1番怖ろしいです。
面接をしている最中に通信が途切れたら、公平性が担保できません。
最近は一般選抜で入学する生徒より、推薦型の試験で入る生徒の方が多いです。
つまり自分の作戦をきちんとたてた受験生が、合格を勝ち取っているというワケなのです。
小論文の比重がますます重くなっています。
なんとしても読ませる文章を書かなくてはいけません。
そのためには何をしたらいいのか。
とにかく書いてみる
小論文が上手になるための秘訣は何か。
とにかく書いてみることです。
それも並みの字数ではダメです。
本当に入学したいのなら、試験日から数えて半年以上は時間が必要です。
つまり今です。
それでも足りないくらいです。
最低ラインでひっかかればいいというレベルなら、3~4カ月でしょうか。
毎日のように文章を書くしかありません。
ひたすら過去問をやるのです。
自分が受験したい学校には必ず試験のスタイルがあります。
突然変更してしまうこともないワケではありません。
しかし通常は過去の問題形式を踏襲します。
どんな問題の出し方かということを知るだけでも大きな成果がでるのです。
学部によってテーマが大きく異なることもあります。
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とにかく書いてください。
いくら上手になろうと思っても練習をしないのではダメです。
何もしないでその気になっているのを畳の上の水練といいます。
本当の水に入って、手足をバタバタ動かして、感触を知らなければ上手な泳ぎ手にはなれません。
そんなことはわかっているという人がいるでしょうね。
しかしわかっていることと、実際にやることは全く違います。
ちょっとやればすぐ上手になると高をくくってはいけません。
とんでもないことです。
やればやるほど苦しくなります。
しかしあるところまで行くと、不思議と広い野原に出られるのです。
信じてやってください。
文句を言うのはそれからです。
小論文は加点方式
100点満点だとしましょう。
観点別に点数を加えていきます。
採点者は神です。
あなたの運命を変えられるのです。
読解力、表現力、思考力、構成力、創造性。
だいたいこの5観点について採点します。
あなたはどの要素が得意ですか。
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独創性はあまりないけど、表現力は抜群だという人もいるでしょう。
構成力が少し足りないという実感を持っている人がいるかもしれません。
満点をとる必要はありません。
得意なところを伸ばすこと。
その際に必要なのはまず基本的な表現力を身につけることです。
これはすぐ外にあらわれます。
ここがうまくいくと、他に連動します。
ただし表現に酔いしれてはダメです。
あくまでも小論文です。
論理性が最も重視されるのです。
論理的に明快な文を
たくさん書いていると、うまくいく時と、そうでない時の差がみえてくるようになります。
よく書けたという時は、論理が1本通っている時です。
書き出しから最後の結論まで破綻がないのです。
ダメなのはその反対です。
どこからか文章がねじ曲がって、結論にまで辿り着けません。
それを無理やりにまとめようとするので、ますます奇妙な文章になってしまうのです。
全体の流れを意識して、自然に論文がまとめられるようになると、合格まではすぐです。
このスキルは大学に入っても、社会に出てからも、ものすごい力を発揮します。
プレゼンテーションなどをしてみた時、あの練習が役に立ったとあとからしみじみ感じるはずです。
うまく書けるようになると、自分の中に新しい発見があります。
自分が考えているというより、論理が自然にその結論へ向かっていくのです。
これはやってみればわかります。
ただしここまでの道のりは平坦ではありません。
かなり苦しいです。
しかしいろいろな見方が可能なのだということを実感できます。
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課題文がない場合、ある場合、いろいろとやってみて下さい。
ポイントは自分で問題をつくり、自分で答えることです。
課題文の中から問題を探すというのもよく考えてみると、まさに発見の旅なのです。
一見すれば何もないようなところから、問題を見つけてくる力が身につけば百人力です。
言葉も豊かになります。
書いたら信頼できる先生に添削してもらってください。
大変に手間のかかる作業なので、きちんと頭を下げてお願いをしてください。
先生方はあなたのために必ず引き受けてくれるはずです。
真面目に練習を続けていけば、見違えるほど上手になります。
自分を信じて進んでください。
コロナなどに負けないで、未来を切り拓いてくださいね。
期待しています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。