ピアノフォルテ
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
毎日、コロナ禍の中で鬱々と暮らしています。
暇な時間、だいたいはパソコンに向かっているか、落語を聞いているか。
たまにはピアノに挑んだりもします。
もちろんへたくそです。
しかしそれでも時々あの音色が恋しくなるのです。
ものすごい楽器です。
誰が考えだしたものなのでしょうか。
元々はピアノフォルテというのが正式名称なのだとか。
なるほど強い音も弱い音もみごとに提供してくれます。
本当ならベートーベンのピアノコンツェルト「皇帝」などを奏でたいところです。
しかしそれは夢のまた夢。
ただCDで聞くだけです。
いつかピアノトリオ「大公」などというすばらしい曲を弾けたらいいなとは夢みますけどね。
それよりも、もてたいのです。
どうも下世話でいけません。
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雑念ばかりが先に立つという一番悪いパターンです。
どうしたらもてるのか。
それはもうジャズっぽい曲を弾くに限ります。
なぜか。
頭の中をかき乱されるからです。
人間は理性の生き物です。
しかしいつも同じように冷静ではいられません。
狂いたいのです。
その時に必要なのが、心地よい音の調べだけではなく、もっと脳髄を刺激する音なのです。
テンション・コード
ジャズというはもともと黒人音楽から派生したものだそうです。
長い間の苦しい生活から抜け出たいとするうめき声のようなものが、ほとばしり出たのでしょう。
黒人霊歌などをきいていても、全く聖歌などとは違った迫力を感じます。
一言でいえば、複雑な音の連なりです。
もちろん、そこにはある種のシステムがあるのです。
しかしそれをあえて壊そうとする力も働いていると感じます。
その作業がある意味で心地よいのです。
支えているのはテンションコードです。
どうしても覚えてみたくなるじゃありませんか。
なにしろ恰好がいい。
![](https://suikyoblog.com/wp-content/uploads/2019/07/57e2d54a4957ae14ea898675c6203f78083edbe3515876417d297c_640_ジャズ.jpg)
複雑な和音を聞くだけで、通常のハーモニーにはない心の叫びを感じます。
もちろん純粋な音の連なりもすばらしいのです。
しかしそれ以上にテンションノートには人の叫び声があります。
だから聞いていて解放されるのです。
誰がこんなものを考えたのでしょうか。
不協和音の塊がこれだけ心地よく聞こえるのは不思議で仕方がありません。
だからといってメチャクチャに鍵盤をたたいているワケではないのです。
そこにはきちんとした理論があります。
おそらく試行錯誤をして、たくさんのプレイヤーが少しずつ開拓してきたんでしょうね。
これがなんとも心地よいのです。
だから嬉しくて困っています。
どうしても覚えたい
なんとかして自分のものにしたいというのはあまりにもおぞましいことです。
しかしチャレンジあるのみ。
基本的にジャズの曲というのは主題しかありません。
そのための本もちゃんと出ています。
主旋律だけの実にあじけない本です。
これが永遠のベストセラーなのです。
楽器店にいけば、どこでも売っています。
これに味をつけていくのが、ジャズコードなのです。
正解はありません。
インプロビゼーションと呼ばれる即興演奏などはまさにそれですね。
どこから始めてどこで終わるという約束はもちろんあります。
それぞれのパートが一巡するまで、演奏が続くのです。
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あちこちのサイトを覗き見て、なんとかこれならというのを探しました。
ありがたいことに、何人もの人が初歩からの学び方をレッスン動画にしてくれています。
それをただ見よう見まねで真似をする。
簡単じゃありません。
しかし基本は学ばなければなりません。
すぐできるようになるというレベルではないのです。
非常に難しいです。
リードシートと呼ばれる譜面をひたすら見ながら、テンションコードを覚えるのです。
1年はかかりますといわれているので、まあ一安心です。
あせってはいけません。
とにかく体育会系のノリでやれという指示に従うしかありません。
理屈はあとでいいから、手が勝手に動くまでやれというのです。
ノーマル・コードとの違い
ノーマル・コードはだいたい頭に入ってます。
これはかつてフォークギターなどをやっていたので、どのコードが何調で、どれが4度で属7の和音なのかというレベルです。
ピアノは楽です。
理論通りに手を置いていけば、それが和音になるからです。
ジャズは9度、11度、13度の音を半音上げたり下げたりすればなんとかなります。
しかしそこにもきちんとしたルールがあります。
いい加減に♯や♭をつけることはできません。
理屈は確かにその通りです。
しかしやってみるとこれがメチャクチャに難しい。
展開形を覚えるのも厄介です。
テンションというのは緊張という意味です。
ノートは音。
つまり緊張を生む音の連なりがジャズの和音なのです。
しかしただの緊張ではありません。
実に心地よい複雑な音の中に脳髄を引きずりこむのです。
いい気持ちです
しかしこれがやたらと面倒くさい。
ルート音から回転していく形を身体にたたきこまなければなりません。
できないと絶対にダメだと脅かされます。
理屈なんかいらないから指で覚えろというのです。
それに合わせて主旋律を弾いてみると、なんとなくジャズになります。
よちよち歩きの坊やが、一気に大人になった気分ですかね。
呆けの防止にはいいと思います。
しかしなんでこんな苦労をしなくちゃいけないのかと情けなくなります。
すぐに忘れちゃう。
![](https://suikyoblog.com/wp-content/uploads/2020/12/undraw_Photo_sharing_re_jip7.png)
とにかく難しい。
ノーマルコードがいかに簡単か思い知らされるのです。
とにかく1つのキーについて、6種類の和音の形を覚え、瞬時に指が動くようにすること。
落語を覚えるよりずっと苦しいです。
なんでこんなことやってるのか。
憤ろしい日々の連続です。
よせばいいのにピアノ抜きのソフトを買い込んでしまいました。
「iReal Pro」がそれです。
ジャズマンたちの必須アイテムなのだそうです。
どの調にもすぐに変更でき、ドラムスのリズムも自由自在になります。
ピアノの音が入っていないというすぐれものなのです。
世界は複雑系そのものです。
だから生きていられるんですかね。
そんなに厭ならやらなきゃいいのに…。
最後までお読みいただきありがとうございました。