言葉

学び

【湯川秀樹】自然は曲線を創り人間は直線を創るという言葉の真意は

都立西高校の推薦入試に出題されるテーマ型の問題はどれも大変に難しいです。どの視点から考えればいいのか。受験生の実力が試されます。今回のテーマは大変に難解なものです。常に興味と関心を持ち続け、書き込む練習を続けてくください。
学び

【わたしを束ねないで・新川和江】紡ぎ出された言葉の1つ1つが痛い

詩のことばは強いですね。何気なく呟かれた表現の中に真実があるからです。新川和江さんのこの詩には、たくさんの思いがつもっています。その表現に触れるだけで、自分がどれほど世間という枠組みの中で生きて来たのかということがわかるのです。
学び

【小論文・語彙力】課題文を模写し表現をかえて自分の言葉に書き直す

小論文の課題文を模写するという方法を考えてみます。音読したら、すぐに内容を自分の言葉に置き換えながら、書いてみるのです。その繰り返しが語彙数を増やします。言葉の数があまりにも少ないと、きちんした文章は書けません。

【言葉を生きる・若松英輔】たった1つのことばをみつけるために人は

若松英輔氏のエッセイを紹介しましょう。高校3年用の教科書に所収されている文章です。非常に柔らかな言葉が並んでいます。けっして難しい表現を使っているワケではありません。しかしその内容は深いです。人の悲しみの意味を探ります。
学び

【小論文・自己同一性】他者から見て自分が何者なのかを認識する日本人

日本人は自分が何者であるのかを他人に決めてもらうケースが多いようです。アイデンティティの確立が他者に委ねられるというパターンは島国に長く暮らした農耕民族の血かもしれません。相手に対する呼び方も、他者の立場からに委ねられるのです。
暮らし

【禍福はあざなえる縄の如し】入試の季節に思うのはまさにこの言葉のみ

入試の季節になりました。いよいよ自分の運命をかけて試験に臨む時です。昔から禍福はあざなえる縄の如しという言い方をしてきました。どういう意味なのでしょうか。いいことも悪いことも順繰りに起こるのです。どちらか一方だけが続くことはありません。

【ブログ・900本】言葉の扱いに悩んだらコレ【記者ハンドブック】

このブログもいよいよ記事数が900になりつつあります。2年半、毎日ずっと3000字以上書いています。言葉の表現に悩む日々です。どうしてもわからないときは、『記者ハンドブック』をみます。最新の書き方が示してあるからです。
学び

【故事熟語・朝三暮四】人間の心理を巧みに操る術【言葉のアヤ】

故事熟語を学びましょう。中国の思想は現代の私たちにとっても、十分に有益なものです。人を騙すときにどのような方法を使うのか。その手口の1つがまさに、この朝三暮四なのです。聞いたことはあると思います。朝令暮改とは全く違います。誤解なきよう。

【言葉のチカラ】和歌は鬼神を揺るがし人の心を和らげ慰める魔法の杖

和歌を詠んでいると、あらためて言葉の力について考えさせられます。定型の持つ迫力は時代を越えて、人々の心をとらえてきました。古今和歌集の仮名序を書いた紀貫之は鬼神の心を鎮めるものは歌だと書いてます。じっくり味わい、良さを体感してください。
学び

【小論文の命】書き言葉は認識の目と耳【話し言葉との境界を明確に】

小論文には日本語の問題を考えさせる内容のものがよく出題されます。特に日本語の変化を容認するかどうかという問題です。両方の立場に立って、それぞれの意見を述べる練習をしてください。必ず先生に添削をしてもらうことも大切です。
ブログ・PC

【言葉の森をさまよう・700記事】ブログを書き続けて発見したこと

いよいよ700記事までやってきました。2年間が経過しています。ほぼ毎日3000字書いてきました。その間に何を考えたのか。何が見えてきたのか。一緒に探ってみましょう。間違いなく新しい風景がそこにはあります。無駄ではありませんでした。

【名人伝・中島敦】狂気でも冗談でもない結末の言葉に真実が宿る

中島敦は『山月記』で有名な作家です。虎になった人間の話は必ず高校時代に習います、その小説家の作品に『名人伝』というのがあります。弓の名人になりたかった男が長い修行を経てついに名人になります。しかし弓の存在を既に忘れていました。
学び

【推薦入試・立川高】言葉のデジタル性は永遠の課題【2019年度】

推薦入試の過去問を見ていきます。2019年度都立立川高校で出題された問題です。内容は言葉のデジタル性です。言葉を切り取るとは、アナログ的時間を千切り取るのに似ています。全てを表現しきることはできません。もどかしい思いが残るのです。
暮らし

【ご理解とご協力】言葉には無言の圧力が宿っている【不要不急】

言葉は時にすごい圧力を持ちます。無意識で使っていても相手はかなりの力を感じるのです。特にコロナ禍においてご理解とご協力、不要不急などという表現は頻繁に使われています。しかしこれらの言葉は相手に有無を言わせない響きを持ってもいるのです。

【大岡信・ことばの力】染色家志村ふくみの見た桜色の真実とは

詩人大岡信のエッセイにはさまざまなジャンルのものがあります。その中でも染色家、志村ふくみさんとの対談について触れたものは出色です。草木染めの大家が語った言葉の中から、真実を見抜きました。中学校の教科書にも所収されています。ご一読下さい。

【詩人・茨木のり子】心に突き刺さって抜けない魂の言葉がせつなくて

茨木のり子を知っていますか。既存の権威と戦いながら、自分の歩いていく道を探し続けた孤高の詩人です。その表現に触れると、心が痛くなります。自分に正直に生きようとすることは、けっして楽ではありません。それでも自分を捨てなかった人の魂の叫びなのです。