【枕草子・参内】初々しい清少納言の実像に出会える唯一の章段はコレ

『枕草子』は日本を代表する随筆です。その中でも日記の章段は清少納言の最も細やかな感性が色濃く滲んだところです。はじめて中宮定子のいるサロンに出仕した時の様子は思わず微笑みたくなるほどです。彼女の柔らかな感性に触れてみてください。
学び

親の蔵書数と子供の学力には密接な関係があるというこれだけの証拠

全国学力調査の結果が出ました。今回も自分の考えや意見を述べるタイプの設問に対して十分な解答が得られませんでした。文科省は同時に家の蔵書数と国語力の関係についても調べました。すると500冊以上の本がある家庭の子供には学力があったのです。
小論文

【小論文・結論が命】期待を抱く読者にストレスを与えてはNG

小論文で最も大切なのは結論です。そこへ直球を投げ込むのです。そのためには問題提起と理由が明確でなければなりません。いい加減な構成で文章を書かれると、読者は迷惑をします。強いストレスになるのです。結論はどれかということになってしまいます。
ノート

【美空ひばり・不死鳥伝説】焼け跡から高度経済成長まで昭和を丸飲み

歌姫と呼ばれた歌手美空ひばりを知らない人はいないでしょう。戦後の焼け跡から昭和と共に生き、高度経済成長を見て亡くなりました。多くのスキャンダルに見舞われ、それでも歌の力を信じて生き抜いた稀に見るタイプの人です。
ノート

【落語は音楽】裏拍でリズムをとりながら音と言葉で異次元に誘い込む

落語はやはりライブが1番です。場の雰囲気は映像では捉えきれません。噺をするというのはリズムとメロディを自分のものにしなければできません。微妙な間が演者によって全く違うのです。これだけは幾ら稽古をしてもその人独自のものが出てきます。
ノート

【誰でもよかった・無差別犯罪】コミュニティが消え不条理の闇が来た

誰でもよかったという犯罪が増えています。個人を特定するのではありまぜん。動機を探るのも難しいのです。自分より幸せに生きている人の存在が許せないというケースもあります。現代が抱えている心の闇かもしれません。文学に類似性を探ってみました。
ノート

松本隆トリビュート・人気作詞家は都会の風と色の心象風景を描いた

松本隆の世界はまさに都会の若者の生き方そのものです。光に溢れて明るく清潔なのです。しかし「君は天然色」という曲は妹さんの死によって、色を失った世界の風景を描いたものです。その後、ヒット曲を積み重ね、時代の寵児となりました。
ノート

【世襲・学閥・閨閥】固定化が格差を生む【明治維新から150年】

明治維新から150年を経て、日本では階級が固定化しつつあります。それにつれて格差がさらに明確になっているのです。政治家などをみると、それが実によくわかります。その人の実力を越えて、出自がものをいうのです。実に複雑な社会になりました。
小論文

【AI時代の気づき・小論文の核】感性と共感力への備えを万全に

小論文の核はズバリ感性と共感力です。どんなテーマが出てもこれが1番だというものはありません。つまり結論が出ないのです。解決策がないといっても過言ではありません。それだけに受験生の知識よりも感受性を探りたいのです。

【タイの僧院にて】文化人類学者が素手で知った托鉢とアジアの純真

文化人類学を研究していた著者は自ら、タイの僧院に入ることを決意します。内側に入らなければ何も見えないと信じたからです。最も厳しいと言われる総本山で托鉢修行の日々を送りました。やがて栄養失調になり還俗。その時の様子を描いた本です。

【四国遍路・辰野和男】弘法大師と同行二人【いつの日か自分も】

辰野和男の著書『四国巡礼』は20年も前の本です。しかし少しも色褪せていません。むしろ今の時代の方が輝いているようです。そこには人間が原点に戻ろうとする勢いがあるのです。人々の心にあたたかい優しさが生まれます。その不思議を読み解いてください。
学び

【古典文法が苦手】古文の勉強を見える化して合格へ導く3つの方法

古文の勉強は大変に面倒臭いです。覚えることがたくさんあるからです。最初に助動詞の見分け方を覚えましょう。これがうまくいくと、かなり前へ進めます。その次が敬語、頻出語句です。この3つのステップを螺旋階段のように繰り返してください。

【トロイアの遺跡・古代への情熱】シュリーマンに祝杯を捧げたくなる

シュリーマンの著書『古代への情熱』は手に汗握る冒険譚です。楽しいですよ。自己顕示欲が少し強い側面もありますが、それを差し引いても面白いのです。どうしてここまでのことができたのだろうと驚いてしまいます。人間には夢が大切ですね。

【よき友・徒然草】お金では買えない一生の宝【ものくるる友が神】

よい友とはどういう人のことを言うのでしょうか。『徒然草』の中で兼好法師は3つのタイプをあげました。その1番がものをくれる人です。誰でも同じですね。何かをもらうというのは嬉しいものです。しかしそれだけではありません。友達は一生の宝です。
ノート

【ジェンダー・バイアス】なぜ花嫁は結婚式でメガネをかけないのか

なぜ花嫁は結婚式でメガネをかけないのか。男性はだいたいメガネをかけたままです。それなのにどうして女性は。考えてみると不思議です。ジェンダー論の入り口に立ったような気もします。しかし和装とメガネはどうも不似合いかもしれません。洋装では…。
ノート

【ほどほどに生きる】今までと180度違う価値観で暮らしていく勇気

世界が変貌しつつあります。コロナが随分とその姿を塗り替えました。それは日本においても同じことです。今までの価値観そのままで生きていくことは難しくなっています。自分にとって1番大切なものは何か。それを今こそ考えなければならないのです。