【宮城谷昌光・春秋時代】心憎いまでの柔らかな描写力を持った作家

宮城谷昌光の小説をご紹介します。多くの本がベストセラーになっていますね。そこにあるのは歴史だけではありません。人間が描かれているのです。どのようにして人は生きていけばいいのかということが、彼の小説にはたくさん散りばめられています。
学び

【小論文・なぜか・なぜなら】理由を明らかにする2つの表現を使いこなす

小論文は論理が命です。今までに何度もそのことを書いてきました。そのために使う表現の代表が「なぜか」と「なぜなら」です。この2つを上手に使いこなしていけば、論点のしっかりした文章になります。試みてください。
落語

【落語・若旦那】道楽者の噺には人間臭く楽しいのがいっぱい【船徳】

若旦那を扱った落語にはたくさんのジャンルがあります。だいたい道楽の果てに身を亡ぼすということになります。しかし噺の方はそこまではいきません。その途中からとんでもない方向へ行って、失敗をするというバターンばかりなのです。
学び

【小論文対策】いつから勉強すれば実力が身につくのか【独学は可能?】

小論文の勉強はいつから始めたらいいのか。悩むところですね。独学が可能なのかどうか。これもよくわかりません。推薦入試は期日が決まっています。総合型はかなりはやい時期から始まります。論理的な文章の書き方を早くマスターしなくてはなりません。

【花山院の出家・大鏡】藤原兼家と道兼親子の陰謀に騙された天皇の悲劇

「花山院の出家」という話は『大鏡』の中でも代表的なものです。必ず高校の教科書には所収されています。権力闘争の中で、半ば騙されて出家してしまった天皇の悲劇です。その後、藤原摂関政治が大きく動いていった政変でした。

【三顧の礼】有能な人材を登用すれば自ずと展望が開ける【劉備と孔明】

『三国志』は魅力的な話ですね。登場人物にそれぞれの味があって、引き付けられてしまいます。その中でも軍師である諸葛孔明の存在は絶大です。彼の知略によって、どれだけの戦いに勝利できたのか。一つ一つチェックしていくだけで楽しいのです。
学び

【不登校という名の正当防衛】誰もが学校拒否症の可能性を孕んでいる

小中高校で不登校の生徒が増え続けています。コロナで登校することへの意欲が下がったとも言われています。人間関係を十分に作り切れないという悩みもあるようです。根本には、どのような問題があるのでしょうか。少し深掘りしてみましょう。
学び

【観点別評価という名の黒船】仕事量が増え応募倍率ガタ落ちの危機【教職】

教員の応募が非常に少なくなっているというニュースが毎日、新聞に掲載されています。教員だけの特別な手当があることで、あらゆる仕事が任されているのです。そのうえ、高校では観点別評価も始まりました。これからどうなっていくのでしょうか。
落語

【チャットGPT時代の小論文】生成AIは空気感を捉えるのがすごく苦手

生成AIは今年の小論文入試に大きな影響を与えます。勉強の仕方も変わるでしようね。チャットGPを疑似的に使った問題なども出てくる可能性があります。それではどう対処すればいいのでしょうか。基本は日々の学習です。創造力を身につけなければいけません。

【汚れつちまつた悲しみに・中原中也】失ったものを無我夢中で追いかけて

中原中也の詩を読んだことがありますか。高校の教科書に必ず所収されています。「汚れつちまつた悲しみに」か「1つのメルヘン」のどちらかでしょうか。悲しみが汚れるとはどういうことなのか。少し考えてみてください。

【刺客・荊軻】秦の始皇帝を暗殺するために考えついた秘策とは【史記】

秦の始皇帝を暗殺しようとした荊軻の話です。このシーンはよく映画などにもなります。大変スリリングな場面なのです。生きて帰れるとは思っていませんでした。しかし暗殺を成功させるためには、他にもいくつかの秘策が必要だったのです。

【黒鳥のもと・土佐日記】長い船旅の間には歌人の横顔が色濃く【紀貫之】

紀貫之の『土佐日記』にはさまざまな段落があります。今回はよく知られた「黒鳥のもと」をとりあげましょう。55日間の旅の間にはいろいろなことがありました。天気のいい日は比較的楽に船が進んでいったのです。しかし海賊は怖かったと思われますね。

【藤壺の入内】亡くなった桐壺の更衣に似た先帝の娘を帝は密かに慕った

藤壺の宮と光源氏の関係は複雑です。一言でいえば、実の母によく似た女性ということになります。しかしそれだけではすまず、契りまで結んでしまうのです。その結果、子供が次の帝になるという複雑な出生の秘密を抱え込むということにもなりました。
学び

【孟子・人に忍びざるの心】井戸に落ちた子を助けようとする惻隠の情とは

人間は生まれつき善なのでしょうか、悪なのでしょうか。それだけでも論争になりそうですね。いろいろな考え方があると思います。子供が井戸に落ちたとき、助けようとするのはごく普通の気持ちです。人によく思われようと考えて行動する人はいません。

【阿倍仲麻呂の歌・土佐日記】日本に帰ることができなかった文人の望郷心

阿倍仲麻呂といえば、遣唐使の時代の人です。その人が詠んだ歌をになぜ紀貫之は『土佐日記』ら載せたのか。その秘密がわかれば、この話はなかなか味のある内容になります。当時の船旅のつらさを想像することが大切ですね。

【誰かの靴を履いてみること】息子の学校生活に学ぶ【ブレイディみかこ】

エンパシーという言葉を知っていますか。他人の感情や経験などを理解する能力とあります。忖度などというのとは違い、徹底的に議論をして、その上で相手の立場を想像することが大切なのです。シンパシーとは根本的に違う考え方なのです。