【コミュ力】競争社会を生き抜くために絶対不可欠な能力【圧迫面接】

ノート

圧迫面接

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

大学を出てからしばらくサラリーマンをしていました。

といっても商社や銀行ではありません。

出版社でした。

面接を受けましたね。

卒業してから5月にやっと決まったのです。

普通なら、在学している4年生のうちに内定というパターンでしょう。

しかし出版社は人気でした。

編集部はどこもすごい倍率でした。

それでもあんまり慌てることがなかったのは、世間知らずで若かったからです。

いずれなんとかなるだろうと思ってました。

不思議と他の職種に就こうとは思わなかったのです。

試験は英語と作文と面接でした。

最終選考まで残ったのです。

結果として採用されたのは2人だけでした。

狭き門です。

その時の面接がどうだったのか。

あんまりよく覚えていません。

生意気でしたから、印象はよくなかったかもしれません。

言いたいことは全部話しました。

これでダメならまた次があると考えたのです。

どうしてそんなに楽天的でいられたのか。

やはり若かったからでしょうね。

世間の厳しさなど、何も知りませんでした。

あれが圧迫面接だとしたら、まさにそうだったと思います。

格差社会

最近ではエントリーシートの内容も随分細かいものが多いようです。

ジェンダーフリーの影響もあるのでしょう。

あまり格差に関係のある項目はありません。

アメリカなどでは男か女かという欄さえないと聞きます。

最近日本でも入試の願書に男女を訊ねる欄がなくなりつつあるということです。

まさに時代ですね。

あまりに差別意識の強い質問をすると、それが会社のイメージダウンにつながる怖れさえあるのです。

つい数週間前に流れた大学のランクによる面接の問題なども大きなテーマです。

「学歴フィルター」の話は生々しいですね。

具体的に大学の名前が飛び出してくるからです。

その存在がネットでたびたび炎上していることは、ある意味不思議に思えるかもしれません。

geralt / Pixabay

確かに偏差値で足切りをしてしまえば、手間はかからないのです。

しかし企業はフィルターの存在を公式には認めようとしません。

やはりどこかに後ろ暗いところがあるからでしょう。

圧迫面接もそれと同様です。

公然とそういう面接をしていることがわかれば、やはり評判は落ちてしまいます。

それでもなぜやってしまうのか。

やはり耐性のある学生を採用したいというのが本音なのです。

最近は兄弟の人数も少なく、大きな葛藤を経ずに成長する若者が多いです。

格差社会といわれ、本人が手にする学歴と親の年収との間にも相関関係があります。

つまりあまり苦労を知らずに大学を卒業する学生が大半なのです。

その中から光る原石を探さなければなりません。

これは想像以上に難しい作業です。

柔軟性

どこそこの会社は4対1で大変厳しい圧迫面接だったというような表現をします。

リクルート関係のサイトを見ていると、夥しい数の書き込みがありますね。

実際にどの会社がどんな面接をしたのか、ほとんどわかる仕組みになっています。

内容はどれも礼儀正しく、真面目な若者の様子がよくわかります。

昨今の経済状態の中で、就職活動は全く楽観できるようなものではありません。

都心へ行けば、リクルートスーツに身を包んだ若者が、しきりに手帳を覗き込み、何か書き入れています。

時たま、電車などで隣に座った人の手帳を垣間見たりすると、びっしりと訪問先が書いてあるのに驚くことすらあります。

「エントリーシートの効果的書き方」から「SPIの受け方」「面接の達人」に至るまで、書店に並んでいる本も様々です。

採用側が見たいのは、学生時代の成績や学力だけではありません。

もちろん優秀であることにこしたことはないでしょう。

それでは何なのでしょうか。

一言で表現するのは難しいです。

rawpixel / Pixabay

あえていえば伸びしろと柔らかさではないかと感じます。

どのような状況にもすばやく反応し、様々な問いかけにも的確に切り返せる能力といった方がいいのかもしれません。

とにかく柔軟性がなければ生き残れないのです。

コミュニケーション能力ですね。

それを確認するための圧迫面接だと考えれば間違いはないでしょう。

難しくいえば、自己肯定力をどれだけ持っているのかを試されているわけです。

最後まで自分の中でテーマを温め、それに応えていくという意志の強さも必要です。

途中でへこたれて、もう何も話せなくなったというのでは、これからの時代を乗り切ることはできません。

コミュニケーション能力

悪意に満ちた面接をする会社だったら、すぐにやめるべきです。

就職活動はモルモットになることではありませんからね。

企業は競争社会に生き残り、さらに発展していくための人材を求めているのです

そうでないと感じたら即刻に辞退をしたほうがいいでしょう。

面接官が全く笑わずに無表情で何の関心も示してくれないといった態度は、最悪のものです。

あるいはうちの会社には向いてないとか、それではどこにも受かりませんよなどという就職希望者を否定するような言い方をする会社なら、意味がありません。

面接の根底に温かさが感じられないとしたら、それはただのイジメです。

本当に必要な人間を求めていると感じたら、積極的に前へ進むべきです。

その際は、何度きつい面接を受けてもへこたれない精神力とそれを切り返す力がどうしても必要です。

そしてむしろこちらから、疑問点を投げかけていくくらいの積極性がなければ、何度最終面接までこぎつけても、内定をもらうのは難しいでしょう。

dougandpetegardening / Pixabay

それだけ、労働環境はしぼりこまれているのです。

厳しい時代だけにとにかく頑張ってほしいというしか、今は言えません。

実はこのテーマは大学の推薦入試などにも同じように当てはまります。

小論文のほかに必ず面接がありますからね。

それと同じなのです。

受験生の長所をなるべく引き出そうとしてくれる大学ならば安心して入学できます。

その反対にどこか冷たいまなざししかないと感じたら、進学は勧めません。

大学も企業も自分が本当に行きたいと思えないと、必ずどこかで失望しうまくいかなくなってしまいます。

誤解しないでください。

圧迫面接がいいと言っているワケではありません。

そこに至る愛情の量が必要だと言っているのです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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