バズる文章
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師、すい喬です。
いよいよ入試のための勉強も佳境に入ってきました。
志望校はもう決まりましたよね。
あとは一直線で進むだけです。
入試に小論文がある人は気が気じゃありません。
まだ十分に勉強が進んでいないという人も多いでしょう。
採点者はどこを見るのか。
それも気になります。
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今回はズバリそのポイントだけに焦点をあてて考えてみましょう。
パズる小論文への近道です。
タイトルだけを読むと引きますか。
じっくり読んでもらえれば伝えたいことの意味がよくわかると思います。
ここで採点者の立場を想像してみましょう。
とにかくたくさんの答案を次々と読むのです。
いったい何枚読めばいいのか。
気にしたことがありますか。
本当に重労働なのです。
逆に受験生の立場からいえば、どんな文章なら好感を持って読んでもらえるのか。
それを考えなくてはダメです。
1番大切なことはタイトルと小見出しです。
まず最初に採点者の目を引くことを考えた時、ここがポイントだと気づくはずです。
ただし一般的な入試問題ではタイトルをつける必要はありません。
小見出しも同様です。
最初から示されているからです。
しかし頭の中では想像してください。
小見出しもイメージを浮かべながら書くのです。
それだけで文のまとまりが格段に違ってきます。
読みやすさ
次の狙い目は何でしょうか。
ズバリ文章の長さです。
できるだけ余分なことを挟まずに1文を短くすることです。
最長40字まで。
これを超える文章はNGです。
400字詰め原稿用紙でいえば2行が最高です。
それ以上書いては絶対にダメ。
どうしてか。
採点者の頭に入らないのです。
とくに複文構造の文章は絶対に避けること。
一文一義を守るのです。
くどい文章は絶対にやめましょう。
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じっくり読んでもらおうと思ったら、なおのこと短く書かなければいけません。
文章を取り巻く環境は激変しています。
暢気に長い文を読むことに耐えられなくなっているのです。
誰もがSNSの短さに慣れきっています。
そこへ突然複文構造の長い文を出されたらどうなるでしょうか。
採点者だって事情は同じです。
やっぱり長い文はイヤなのです。
仕事だからちゃんと答案につきあいます。
それは当然です。
しかし頭にストレートに飛び込んでくる文章の方がずっと好感度が高いのです。
キーワードだけ拾い読みしてもわかるくらいの短さを追求してください。
できるだけ簡潔にすること。
逆にいえば、1つの文に余計なことを書いてはいけません。
合格したければ
とにかく合格したければ、不必要なことをしないことです。
バズるための秘訣は他にもあります。
書き出しのインパクトです。
第1印象がどれほど大切かということは誰もが知っています。
人間は見た目が9割。
文章も同じです。
瞬時に相手を引き付けるためには、それなりのテクニックがいります。
具体的にはどうしたらいいのか。
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最初の数行ですね。
ここで自分の実力を示すのです。
どうやってもそんなことができないという人もいるでしょう。
警句という言葉を知っていますか。
哲学者や科学者が過去に発した重みのある言葉です。
すごく短いのに不思議と心に残る。
そうした言葉を仕入れておいてください。
最初の数行で採点者の心を鷲掴みにするテクニックが必要です。
短文でツィートするつもりで最初の出だしを考える。
これが1つの方法です。
ここで心を掴まえないと、すぐに読み手は去ってしまいます。
書き出しにどれくらいの時間、とどまってくれると思いますか。
ほんの数秒です。
ここで文章全体の輪郭がはっきりと決まってしまうのです。
内容はその印象に引きずられますのでね。
ネットの時代
今はまさにネットの時代です。
誰もが自分の言葉をネットにアップできるようになりました。
それだけに戦いは熾烈です。
言葉の使い方も以前とは明らかに違ってきました。
その全てが「いいね」や「PV数」に連動しているのです。
入試も同じです。
採点者の「いいね」をたくさん獲得した答案が生き残ります。
そのためにはキーワードを厳選し、短文を積み重ねる。
結論まで一気に突っ走る。
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論理性を最後までキープする。
バズる言葉を必ず1つは用意しておく。
警句なども大いに利用して下さい。
短い時間で自分が考えたことを最大限にアピールするには、練習しかありません。
たえずテーマについての新鮮な切り口を考えること。
SDGsの1つでもいいから、自分でまず書いてみてください。
どこからでもかまいません。
そこで自分の悪い癖に気づいたら、直ちに修正する。
その繰り返しが苛酷な競争に打ち勝つ体力を養います。
それ以外に方法はありません。
頑張って試みてください。
期待しています。
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。