【小論文究極のワザ】制限時間との戦いに細心の注意を払えば合格です

学び

制限時間がカギ

みなさん、こんにちは。

小論文指導歴20年、元都立高校国語科教師のすい喬です。

今回は時間との戦いについて書きます。

どのように時間を使って今年1年勉強するのかという話ではありません。

本番の入試に臨んで、制限時間をどう使うのかというテーマです。

みなさんが受験する大学の小論文試験はいったいどれくらいの時間で書けという問題が多いですか。

過去問をみればすぐにわかります。

旺文社の蛍雪時代別巻を進路相談室などへ行って探してください。

『2020年受験対策全国大学小論文入試出題内容5か年』というタイトルの分厚い本があるはずです。

westerper / Pixabay

そこにあなたの受験する大学に出題された過去問が載っています。

北海道の大学から沖縄までの国公私立大学の概要が掲載してあるのです。

これ以上ていねいな本はありません。

5年分にわたって記載されています。

ただし課題文は要点だけしか載っていません。

受験する人は問題文をなんとしても探してください。

学校にあるはずです。

あるいは説明会へ行くとくれるケースもあります。

過去問を知ることが自ずと相手を知ることになります。

そこに制限時間と字数が載っています。

調べてください。

どれくらいでしたでしょうか。

SEVENHEADS / Pixabay

見て驚きましたか。

基本は90分~120分です。

長いと180分もあります。

2時間を目安にしてください。

字数は800~1200字。

400字詰め原稿用紙にして、2枚から3枚です。

長いところでは2000字くらい書かせます。

私立は少し短い

私立大学の場合は90分前後のところが多いです。

短いケースでは60分。

長くて120分です。

字数も600~1000字ぐらいでしょうか。

800字のところが多いです。

過去の傾向をきちんと押さえてください。

出題の傾向がわかれば、それにあわせて勉強することができます。

あなたは課題文を読んですぐに書き出す方ですか。

それともどう構成したらいいのか、相当悩みますか。

タイプの違いで隋分と書き方は違ってきます。

つまり時間配分の調整に神経を使えということです。

試験中は基本的に無音です。

鉛筆の音だけが聞こえてきます。

自分でどう書こうか悩んでいる時、隣の席をみると、もう既に鉛筆を持って書き出している人の姿がみえます。

これは焦りますね。

自分の心理状態が平常心ではいられなくなる瞬間です。

どうしようか。

どこから書こうかと迷っている間にすぐ10分ぐらい過ぎてしまいます。

特に結論が見えてこない時、どこから書いていいのか全くわからなくなってしまうのです。

危険信号です。

焦りが出ると、本来なら発揮できる力も十分に出せません。

書くのに時間はかからない

さて困りました。

なかなかエンジンがかからない人はどうすればいいのか。

試験はその時だけのことです。

いくら練習ばかりしていてもダメです。

それも調べて書くような練習はもっとダメ。

試験中にスマホを出して調べたりすることはできません。

そんなことをいくらしても本番での力は養えないのです。

制限時間が90分だったとしましょう。

まず3つに区切ってください。

30分ずつ。

これが1番わかりやすいです。

60分なら20分ずつ。

どうするのか。

1番大切なことはまず課題文を綿密に読むことです。

質問をよく読みましたか。

出題者は何を求めていますか。

キーワードを探しながら、筆者が言いたいことは何かを探してください。

その内容が最大のヒントなのです。

文章の中で触れられていないことは何か。

geralt / Pixabay

そこからどんな結論にしようとしているのか。

それは妥当か。

反論をするとすればどこにヒントがあるか。

付け足すとすれば、どんな視点が可能か。

自分に似たような経験はあるか。

問題解決の糸口は何か。

それは書くに値するか。

不可能ならばなぜ不可能なのか。

あらゆる可能性を探る

ある程度内容が見えてきたら、段落構成をじっくりと考えてください。

ここまでくればもう完成したようなものなのです。

極端にいえば、ここまでで3分の2を使ってもかまいません。

不安だったら半分までの時間でなんとか考えをまとめきりましょう。

制限時間の半分の時間を残しておけば十分です。

この時間配分は、あなたの練習メソッドで練り上げてください。

自分にあった時間の使い方が1番落ち着きます。

最後は書くだけです。

漢字、脱字に気をつけて、一気呵成に書いてください。

あまり熱くなりすぎないこと。

文章を書くというのは、一種の陶酔感覚を誘います。

いい気持ちになるのです。

ただし入試の時はダメ。

いつも冷静でいることです。

書くスピードが遅いなどと卑下することはありません。

練習でいくらでもカバーできます。

少し続けてやれば、すぐに書けるようになるのです。

問題は書くことの中身と構成です。

narciso1 / Pixabay

それがきちんとできていれば、あとは自然に文章が出てきます。

書けたら、先生に添削してもらってください。

第三者の目で冷静に判断してもらうのが1番です。

医療、看護系では小論文は必須です。

専門知識もいります。

勉強を怠ることなく、前にすすんでくださいね。

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とにかく過去問を集めて解いてみましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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