【小論文必勝トレーニング】この3つの方法で合格力をつければ確実にパス

学び

小論文必勝トレーニング

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

長い間、小論文の添削を続けてきました。

合格答案と同じくらい、ダメな答案もたくさん読んできました。

パスする小論文はどこが違うのか。

毎日、同じことを長い間考え続けてきたのです。

その結果、いくつかの共通するポイントがあることに気がつきました。

それを今回はご披露します。

この方法で勉強すれば、必ず合格します。

小論文で最も大切なことは、敵を知ることです。

「敵」という言葉には語弊があるかもしれません。

数万人の受験生が、短い期間に国語のテストを受けるという構図を、想像してみてください。

大学受験はまさにこのパターンです。

特に書き込み式の解答の場合、綿密な採点が要求されます。

数年前に始まった大学入学共通テストも、最初は書き込み式にするつもりでした。

しかし結局公平に採点ができないという声に負けて、計画倒れになったのです。

模範解答だけの記号式ならば簡単です。

マークシートにすれば、短時間でできますからね。

しかし受験生の持っている資質を、見抜けるかどうかには疑問が残ります。

ところで、小論文の場合はどうしているのでしょうか。

誰がどのような視点で採点するのか。

大きな課題ですね。

一言でいえば、大学に入学した後も伸びる学生が欲しいのです。

それをなんとかして見極めたい。

受験生の側からいえば、採点者にアピールできる答案を書くことが、合格への近道になるワケです。

受験生は自分の能力の全てをそこに傾けるべきなのです。

インプット

トレーニングの基本は、小論文の基本となるデータを自分の中に蓄積することです。

このことはおいしい料理の基本を、考えてみればすぐにわかります。

最初にすることは何ですか。

いい食材を揃えることです。

それもとびきり新鮮なものを集めなくてはNGなのです。

野菜一つを考えてみてください。

朝、畑からとってきたばかりの野菜には水分がたっぷりあります。

つまりそれだけでおいしいのです。

どんなにおいしいといわれている食材でも、収穫から日にちがたてば、新鮮度が下がります。

つまりまずくなる。

それと全く同じことです。

そのために常に新しい「ネタ」を仕入れることです。

アンテナを張り続けること。

これに尽きます。

AIの話題が入試に出るとしましょう。

あなたは「チャットGPT」を使ったことがありますか。

その技術を応用した翻訳機を知っていますか。

その限界がどこにあると感じましたか。

全ての内容を自分の身体の中にインプットしてください。

ニュース、ネットなどあらゆるものを駆使して、最新のデータを取り込んでおくのです。

すぐ小論文に使えなくてもかまいません。

必ず発酵して、養分になります。

アレンジメント

毎日、たくさんのニュースが飛び込んできます。

その全てを頭の中に入れろといわれても、それは土台無理というものです。

あなたが受験する大学によく出題されるテーマは何ですか。

ここ10年の間にどのような問題が出ましたか。

それをきちんと把握し、整理することが大切です。

自ずから、そこに1つの流れが出てくるはずです。

人文系の問題が多い学部を受験する場合は、哲学的な内容に始まって、言語論、文化論、社会論などに集約される傾向が強いです。

その出題の仕方もグラフを多用するタイプか、数千字から数万字に至る長文が出るタイプなのか。

情報論の最先端の問いなどもありますので、内容をかなり分析しなくてはなりません。

科学系の場合は、地球物理学と気候変動などを重ねあわせたり、海洋汚染と気象の問題などを訊ね、SDGsのテーマとリンクさせたりする工夫がなされています。

医療薬学系の場合は、人間の生死に対する根本的なテーマや、患者との関係に対する問題が多く出題されます。

どのニュースがあなたにとって最も喫緊のテーマであるのかということを、常に把握しながら先へ進むことが大切です。

あらゆるテーマを全て網羅することは無理です。

重点項目の周囲に、ポイントになる内容を散りばめておくことが大切です。

数学でいう集合の論理を身につけてください。

そうすれば、予想と全く違うテーマが出ても、慌てる必要がなくなるのです。

ただし自分が最も弱い部分に関しては、少し知識を充填するという気構えを持っておくべきです。

アウトプット

最後はとにかく書いてみることです。

ここで足りないと感じたら、急いでその知識をまとめて取り込んでください。

この段階が1番実力を早道になるのです。

よく人に教えることが、最も学ぶことだという言葉を聞きます。

これは真理そのものです。

きちんと正確に伝えられるということは、頭の中で整理されていなければできないことなのです。

書けるということは、つまり整理され、把握していることと同義です。

実力が身についているということを証明しています。

逆にいえば、書けない場合はどうでしょう。

ダメです。

本番になったら、もっと書けません。

よくありますね。

原稿用紙を前にして、手が動かなくなってしまう。

最悪です。

どんな時にでも、すぐに初動体制がとれるだけのものをインプットしておかなくてはいけません。

やれると思ったら、とにかく書いてみることです。

制限字数の9割を時間内にまとめる力。

これが合格力そのものです。

どんな内容の文章でも採点者にアピールできるものであること。

第三者的な優等生型の小論文は、最低の評価になります。

他人事だと思って書いたら、即アウトだと考えてください。

全て、あなたの身にふりかかる問題であると想像する力が、大学に入学した後の伸びしろに繋がるのです。

そういう答案を採点者は高く評価します。

知識をふりかざすのではなく、あくまでも自分の問題として考え続ける態度を維持してください。

あとはひたすら練習するのみです。

この3つのサイクルを持続的に行うことが、合格への最短距離なのです。

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頑張ってくださいね。

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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