【志望理由書の鉄則】自分で書かなくては絶対ダメ【歯をくいしばれ】

学び

学力への不安

みなさん、こんにちは。

小論文添削歴20年の元都立高校国語科教師、すい喬です。

いよいよ夏が近づいてきました。

今年は新型コロナウィルスの影響で予想外のことばかりです。

国公立を対象にした新しい入試選抜システムも導入されます。

大学入学共通テストがそれです。

センター試験にかわっていよいよ始まるのです。

受験生にとってはとまどうことばかりですね。

日程は2021年1月16日(土)17日(日)の両日。

さらに1月23日(土)24日(日)の予定だった追試験を1月30日(土)31日(日)に延期して行います。

追試験は本来、病気などで本試験を受けられない人だけが対象です。

しかし今年は休校による学習の遅れを理由に受験することも認めるとのこと。

高校3年生は、どちらかの日程から選べるようになる特例的な対応がとられます。

確認の上にも確認が必要ですね。

こういう特例があるという事実だけでも、今年は特別な年だということがよくわかります。

では一般入試はどうなるのでしょう。

一般入試は、原則として2月1日以降に実施する予定を変更しないとしています。

出題範囲についても、各大学に配慮を求めるとしていますが、さてどうなるのか。

現在のところ確実な内容はわかりません。

どちらにしても各大学の判断待ちということになるのでしょう。

受験生は完全に振り回されてしまいそうですね。

自分の学力がどこまで伸びるのか。

何を勉強すればいいのかにも不安が残ります。

推薦入試やAO入試はどうなるの

「総合型選抜」(これまでのAO入試)の出願開始時期は2週間遅らせて9月15日以降となりました

「学校推薦型選抜」(推薦入試)の出願時期も11月1日以降で変更はありません。

面接試験なども対面式ではなく、パソコンなどを使った遠隔式のものまで考えているという話も聞きます。

しかしこれも全く詳細はわかりません。

国公立の場合、推薦入試だけを目標にして突っ走るのは危険でしょう。

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出願時期がかなり遅いので、一般入試との併願をきちんと視野に入れながら、勉強していかないと、取り返しがつかなくなります。

推薦がダメだったら、急遽一般へという流れは避けなければなりません。

そうなると同時に私立大学のAO、推薦なども考慮しなくてはならなくなるかもしれません。

国公立に比べて出願の時期が早いだけに、学力に不安がある人にとっては、大きな魅力があります。

特に自分の得意な分野があり、それを伸ばしていきたいという願いが強ければ強いほど、AO入試や推薦入試は、可能性に満ちています。

入学の決定時期も、国公立に比べるとかなり早いです。

希望する人にとって、準備は遅すぎるということはありません。

先輩たちはどのような準備をしてきたのでしょうか。

気になるところですね。

1番の情報源は学校の進路室です。

だいたいどの学校でも、卒業生の受験体験記などをファイルにしてとってあります。

Free-Photos / Pixabay

それを読ませてもらうのも1つの手でしょう。

推薦入試にとって最も大切なのは志望理由書です。

成績や大会実績などはもちろんのことですが、面接の占める役割が想像以上に大きいのです。

その時に必要なのが志望理由書です。

具体的にどのようなことを書けばいいのでしょうか。

推薦書よりも志望理由書

これはぼく自身の経験です。

推薦入試の季節になると、多い時で1日に3通くらい推薦書を書きました。

授業をしながらです。

基本的に1人1通ずつしか発行しません。

合格したら、必ずその大学へ入学しなければならないからです。

最初に何通も書いてまとめて渡すということはあり得ません。

各大学によって書式はバラバラでした。

全く統一性がないのです。

大きなA3の用紙に書かせる大学もあります。

私立大学に出願する生徒が多い高校の教員にとって、推薦の季節は毎日が苦行です。

なかにはクラブの顧問や、NGO、NPOなどの団体関係者などからも推薦書を必要とする大学もありました。

何を書けばいいのか、本当に悩みます。

その受験生の長所をメインにして、活動の内容などを紹介しながら、間違いなく推薦に足る生徒であることを保証するのです。

この時期は生徒も殊勝な顔をして、職員室に頼みに来ます。

大学はどこまで教員の書いた推薦書を読み込んでくれているのか。

これはいまだに謎です。

点数化しているところもあると聞きます。

しかし最大の資料は最も確実な評定平均値です。

当然のことですが、学校によって評価のブレがあります。

それは想定内の話です。

AO入試では全く参考にしない大学もあります。

推薦の場合、評定が基準に達していればそれ以上は詮索しないというところもあるようです。

となると、最後は自筆の志望理由書でしょう。

これが1番大切だと言っていいと思います。

絶対に人に書いてもらってはダメ

自筆でというのは当然のことです。

誰かが添削してくれたものを、自筆で書きこめという意味ではありません。

文章の最初から最後まで、全部自分で文章を書けということです。

本来なら添削してもらうのも避けた方がいいのです。

なぜか。

推薦入試では必ず小論文を書かせます。

志望理由書との落差があると、すぐに自分で書いたものではないことが明らかになってしまうのです。

試みに先生に書いてもらえばすぐにわかります。

言葉の使い方の微妙なニュアンスが全く違います。

生徒には書けない文章なのです。

その場で書かなくていいのですから、歯を食いしばって自分でまとめてください。

直すのは何度やってもかまいません。

何を書くのか。

情熱です。

どうしてもその大学のその学部に入りたい理由があるはずです。

気になっている研究分野の先生に会いにいった時のことでもいいのです。

志望理由書は大学への一種の愛情の表現に似ています。

熱意のある態度に真実味があれば必ず伝わります。

リサーチを徹底的にすれば、必ず書けることがあります。

大学へ自分で足を運んでください。

印象が格段に強くなります。

拙い言葉でもそこに本当の熱意があれば、伝わるのです。

大学の沿革や理想を書くことも確かに大切でしょう。

しかしそれは誰もが考えることです。

特別な体験もあればそれはそれで貴重です。

しかし普段の生活の中で考え続けてきたことを真面目に綴ってください。

それが1番心を打ちます。

それよりもあなたのユニークさを表現することです。

自分ではあたりまえだと思っていることが、非常にすぐれた資質であったりするのです。

嘘を書いてはいけません。

必ずバレてしまいます。

面接をきっちりとやりますから、落差はすぐに見抜かれます。

大学への愛情がなければ、推薦入試にチャレンジするのはやめておいた方がいいと思います。

一般入試ならば、何通でも同時に内申書を発行します。

その方が気楽でいいという生徒もたくさんいます。

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いずれにしても、じっくりと自分の方向性を考えてみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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