技術的特異点・シンギュラリティは本当にくるのか【2045年問題】

学び

その日は来るのか

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

今回はシンギュラリティについて考えましょう。

ここ数年、大学入試小論文にもこの問題は多く取り上げられてきました。

AIとのセットで論じられることが多いようです。

2022年度入試においても中心的なテーマの1つになるでしょうね。

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、AIなどの技術が、自ら人間より賢い知能を生み

出す事が可能になる時点を指す言葉です。

つまり人工知能が人間を超える日だと思ってください。

人間はAIの軍門に下るのです。

将棋のソフトなどを考えると、よくわかりますね。

名人と呼ばれるような人がAIソフトに負けるのです。

チェスなどでも同じようなことが起こっています。

現在活躍中のプロ棋士たちは、毎日、コンピュータに向かって将棋をさしています。

そこから少しでも新しい手を学び、覚え、研究しているのです。

人間同士の戦いでは考えられないような手をAIは打ちます。

それを全身で受けとめ、戦うのです。

人間が作った知能でありながら、なぜ負けるのか。

考えてみれば不思議な気もします。

しかし以前のプログラムと違うところは、AIが自ら考えるシステムを持っているということです。

負けたらその敗因を徹底的に分析します。

そこに防御壁を築きあげるのです。

同じことを次々と瞬間的に行っていくために、次第に負けなくなります。

最強のソフトが生み出されていくワケです。

シンギュラリティ

この考え方を最初に提唱したのは米国の数学者ヴァーナー・ヴィンジです。

人工知能研究の権威であるレイ・カーツワイル博士もほぼ同時にこの概念を提唱しました。

カーツワイル博士は、「2029年にAIが人間並みの知能を備え、2045年に技術的特異点が来る」と提唱しています。

そこからこの問題は2045年問題と呼ばれているのです。

そんな遠い未来の話ではありません。

わずか23年後の話です

その根拠となっている理論が「収穫加速の法則」です。

技術の進歩がものすごく速くなるというのです。

その方向も直線的ではありません。

直線ならばスピードにも限界があります。

そうではなく指数関数のレベルなのです。

ものすごい急カーブで進みます。

1つの進歩が次の発見を誘います。

それぞれの分野で幾何級数的に内容が伸びていくのです。

簡単に言えば、イノベーションの加速化です。

それが20数年後にやってくるシンギュラリティなのです。

あなたの周囲を少し見回してみてください。

人のいないレジも出来つつあります。

アマゾン本社のあるビルにあるコンビニは無人化を実現しました。

ユニクロなどでも無人で決済がなされています。

スマホを使うコード決済なども、もう当たり前です。

現金がなくても商品を買うことができるようになりました。

人間の存在意味

シンギュラリティの怖さは人間の存在価値を根本的に問い直してしまうところにあります。

アイデンティティの喪失につながる可能性があるのです。

なんのために人間は生まれてきたのかというテーマを私たちにつきつけてきます。

あなたの望みをAIは即座に察知し、反応します。

食べたいものや飲みたいものを目の前に広げてくれるのです。

当然、人間も変わらざるを得ません。

AIの開発は一直線に進んできたワケではありません。

今までに何度もブームがありました。

しかし精度の高い計算システムがつくれませんでした。

その後、1980~90年代に人工知能に脚光があてられ、現在は第3次ブームと呼ばれています。

高度な演算処理技術がつくられたのも大きなきっかけです。

それ以上に大切なのは学習システムそのものでした。

ディープラーニングがそれです。

学習データから自動で特徴を取り出し、内容を自動で深化させることができるようになりました。

考える装置として、十分に応用できるようになってきたのです。

将棋ソフトなどもその1つです。

あるいは細密な工程を管理できるロボットや、完全に無人化された収集、分配システムな

どの発達があげられます。

その結果、雇用の形が大きく変化しました。

人間が行っていた仕事の多くが、AIにとって代わられるようになりつつあります。

最もいい例が駅改札口のキップ係です。

現在では全くみることがありません。

人間の存在

今後、なくなる仕事は増える一方でしょうね。

事務的な仕事は急速にAI化するものと思われます。

記憶装置に入った資料は次第にビッグデータになり、価値を生みます。

どのような角度から分析を試みるかによって、その意味がさまざまに変化するのです。

AIはおそらく単純で繰り返しの多い仕事を次第に人間から奪っていくでしょう。

工場のライン作業、運転業務や農業もAIによる代替可能性が高い分野です。

デスクワークでも、比較的単純な処理を行う経理などはAIにもっとも向いた仕事です。

過去の判例を調べる弁護士業務はAIの最も得意とするところです。

さらに医学も同様です

人間でなければできない仕事はそんなにあるワケではありません。

そのことについては少し前に書きました。

記事を最後にリンクしておきます。

基本的に残るのは創造性のある仕事に限定されていくでしょう。

こうしてみると、シンギュラリティは悪の権化のようにも見えますね。

しかし本当にその日が来るのでしょうか。

最悪の場合、AI同士が戦争をするという図式も考えられます。

現在の株式市場が自動で売り買いをするコンピュータのものになっていることは承知の通りです。

それと全く同じように、戦争もコンピュータのニューロンが行う時代がやってくるのかもしれません。

データは全てクラウド化され、会社で与えられるものはコンピュータだけになります。

リモートワークが進み、もはや職場の概念はなくなるかもしれません。

コロナ禍の中、ますますその傾向が強まっていきます。

無人のリニアモーターカー、飛行機、車がAIを乗せて移動する時代もそこまで来ています。

経済も政治もAIが臨界点を超えた時点で、全く異質のものになるでしょう。

未来予測の概念は、私たちの想像をはるかに超えたリアリティを持ちつつあります。

避けることはできないのです。

今、科学はその方向へ着実に進んでいます。

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これからの時代の流れを真剣に考えまとめておいてください。

最後までおつきあいいただきありがとうございました。

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