夏目漱石

学び

【現代日本の開化・夏目漱石】近代化の波の中でもがき苦しんだ知識人の横顔

夏目漱石は英国留学から戻り、日本という国を冷静に見ました。その時、この国の開化は゜あまりにも拙速に過ぎたと感じたのです。諸外国から無理やり文化を押し付けられ、それを未消化なまま、先に進んだことが問題でした。

【それから・夏目漱石】人はなぜ後悔しながら生きるのか【自由の選択】

人はなぜ後悔をするのか。難しい問題ですね。哲学者はいろいろな仮説をたてました。しかし結論は容易に出ません。1つ言えることはより自由になりたいということです。過去においての事実が書き換えられないとすれば、それをどう解釈すればいいのでしょうか。
学び

【日本人の世界像】最新技術を得たものの異質の文化を咀嚼できず

日本は鎖国後、どのように行動してきたのでしょうか。それを考えようとしたのが加藤周一の評論です。技術を取り入れようとすれば、当然その背後にある思想や精神が入ってきます。しかしそのことを十分に意識せず、結局は大きな危機を迎えてしまったのです。
暮らし

【子供時代】骨太に生きるための価値観を育てる方法【貴重な時間】

子供時代がいかに貴重な時間か、考えたことがありますか。多くの作家たちはこの時代をうまく乗り越えられなかった過去を持っています。それだけ意味のある時間の堆積なのです。どうやって骨太に生き抜いたらいいのか。考えてみましょう。

【夏目漱石・硝子戸の中】短編の味わいここに極まれり【日常風景】

夏目漱石の短編『硝子戸の中』は日常の風景をそのまま綴った作品です。次々と起こる毎日の出来事をじっと見守る1人の作家の視線がやさしいのです。末期の目に満ち溢れています。そこに繰り広げられる出来事が、今の時代にも繋がっているような気がします。

【夏目漱石・三四郎】タブレットで青空文庫を利用し名作を読む

タブレットで小説を読むのは楽しいですね。フォントの種類も大きさも自由自在です。自分で好きなアプリを探して読んでみましょう。名作が青空文庫にたくさん揃っています。本当にいい時代になりました。是非好きな作品から始めてみてください。
暮らし

【道草のすすめ】スピード最優先時代のトレンドはのんびりペース

現代はスピード最優先の時代です。メールですべてが解決します。しかしその分、じっと待つことができなくなりました。想像力が消え失せてしまったのです。道草をしてみませんか。マイペースでのんびりと生きないと、豊かな風景を見ることはできませんよ。

【夏目漱石・門】何度読んでも寂しくなるリトマス試験紙のような小説

夏目漱石の小説『門』は3部作の最後を飾る作品です。神経衰弱になって鎌倉の円覚寺を訪れた時の様子をうまく描写しています。登場人物と漱石自身が重なって見えるように書いたのかもしれません。全体に静かで寂しく趣きが深いです。

【夏目漱石・夢十夜】運慶は木の中から仁王の魂を掘り出す鬼になった

夏目漱石の小説『夢十夜』は大変読み解くのが難しいです。しかしストレートにその内容に入っていくと、案外彼の世界に近しいものを感じます。オフィーリアをイメージしたと言われる女性の姿。鎌倉時代の彫刻家運慶。それぞれの生きざまを読み取ってください。
学び

【小論文・言語力】密度の濃い書き言葉への執着が読解力復活のカギか

小論文の添削をしていて感じることの1つは、書く力が衰えていることです。英語が主流の言語となった現在、SNSには十分に推敲された言葉がありません。経済優先の世の中で、言葉の力が確実に弱まっているのです。もっと書き言葉に執着する必要があります。

【夏目漱石】名作・こころは高校で必ず習う国民的ネタバレ小説

夏目漱石の小説『こころ』は誰もが高校時代に習う国民的ネタバレミステリーです。三角関係と同性愛の要素をあわせ持った複雑な小説です。登場人物の関係を丁寧にときほぐしながら、主題に迫っていきます。なぜ先生とKは自殺せざるを得なかったのでしょうか。

【梶井基次郎】短編・檸檬は鋭敏な感受性に裏打ちされた抒情的童話

梶井基次郎の短編『檸檬』は国語の授業で取り扱われる作品です。彼の他の小説を読むチャンスはあまりないのではないでしょうか。31年の短い生涯の中で何に苦しみ、何を描き出そうとしたのか。それをじっくりここで検証していきたいと思います。

【芥川龍之介】黒澤明監督の映画・羅生門の原作は全く別の短編だった

芥川龍之介の名作『羅生門』は誰もが高校で習う小説です。同じタイトルで映画を撮ったのが名匠黒澤明監督です。しかし厳密にいうと、映画の「羅生門」は芥川の別の短編『藪の中』をメインにして描いたものです。2つの作品で事実はどう扱われたのでしょうか。

夏目漱石・吾輩は猫であるは落語テイストのラノベ小説

夏目漱石の『吾輩は猫である』は大変有名な小説です。しかしなかなか全部読むのは大変。落語が大好きだった漱石は、ユーモアだっぷりに楽しくラノベ感覚で猫の目からみた人間の暮らしを書いています。一度トライしてみては。
学び

受験脳は親子の読書習慣なしに育たないという話

新しい大学入試制度が2020年度からスタートします。自分で考える能力がなければ、合格はおぼつきません。受験脳をどのように育てたらいいのか。悩みはつきないのです。そのためのカギは読書。自分の力で読み取る能力を養う以外に手はないのです。