小論文 【苦し紛れの小論文】あいまいで抽象的なテーマの問題にはこの方法で 小論文の問題の中には時にあいまいで抽象的なテーマのものがあります。どこから手をつけていいのか全く見当がつきません。それも自由に書けというのです。1番厄介なタイプの試験だと言えます。そういう時には別の角度から光をあてる方法を身につけてください。 小論文
本 【方丈記・無常】鴨長明は時代を鋭く貫くキーマン【末法的現在】 鴨長明の随筆『方丈記』は時代を貫く内容に満ちています。地震、台風、火事、飢饉などの歴史資料としても貴重な価値を持っています。無常観についてはよく言及されますが、彼は先を見ていたのではないのでしょうか。現代の末法的要素を知ることもできそうです。 本
本 【宇治拾遺物語・悪人往生】見も知らぬ人相見の捨て身の覚悟に感じて 宇治拾遺物語には面白い話がたくさんあります。悪人だった男が人相見の捨て身の覚悟に感じて、それ以後、立派な聖になったとう逸話があります。悪人正機ともとれる考え方に当時の人たちは、感動したことでしょう。是非一度は読んでもらいたい話です。 本
本 【枕草子】清少納言の鋭い人間観察力は神品そのもの【定子への敬慕】 『枕草子』を書いた清少納言は人間観察の達人でした。ものづくしの段を読んでいると、その鋭さに舌を巻きます。じっとものを見続ける目の確かさとでもいえばいいでしょう。定子への敬慕にも並々でないものを感じます。すぐれた作品を味わって目を養ってください。 本
学び 【志望理由書の鉄則】自分で書かなくては絶対ダメ【歯をくいしばれ】 AO、推薦入試を考えている人もいるでしょう。ただしそれだけに特化していると、評定平均値などが基準に達しない場合、挽回ができなくなります。一般入試を必ず視野にいれておくこと。推薦入試には志望理由書が必要です。自分で文章を練り上げてください。 学び
小論文 【小論文究極のワザ】制限時間との戦いに細心の注意を払えば合格です 小論文に勝利するための究極ワザは制限時間との戦いです。限られた時間をどのように本番で使うのか。よほど練習しておかないと実力を発揮しきれません。調べて書く勉強はダメです。時間をうまく区切りながら、筆者の論点をうまくまとめつつ書きましょう。 小論文
学び 【大学入試最新情報・推薦枠拡大】コロナ禍で受験のパターンが変化 2021年度入試はコロナ禍で波乱の予感がします。新しい大学入学共通テストが始まります。当面、記述式問題は出ないことになりましたが、影響が全くないとは言えません。私立大学は推薦枠を広げるところが多いです。しっかり自分の志望大学を決めて下さい。 学び
本 【大鏡・人心掌握の達人・道長】中納言昇進をめぐる兄弟争いの果てに 歴史物語『大鏡』にはたくさんの魅力があります。とくに中納言昇進をめぐる兄弟争いの中に割って入った藤原道長の態度です。人心をうまく操り、自分の政権運営をみごとに成功させていきます。人事を餌にして自分の意のままにしていく姿には脅かされます。 本
本 【おらが春・小林一茶】晩年に生まれた娘のあどけなさに思わず笑みが 小林一茶の俳句文集『おらが春』は実に味わい深い本です。56歳で娘が生まれた時の記述は慈愛に満ちた父親の目そのものです。幼児の記述が実にあどけなくて可愛いのです。子供を持つ人ならば、誰でもが共感を寄せることでしょう。是非ご自身で読んでください。 本
本 【徒然草53段・仁和寺の法師】中世における滑稽話の最高傑作はこれ 徒然草53段に出てくる仁和寺の法師の話は実に滑稽です。酒の席で調子にのりついそばにあった鼎を頭からかぶってしまいます。それが抜けなくなって大変なことになったのです。最後は耳がちぎれてもいいから抜けということでした。笑い話ではすまされませんね。 本
本 【権力争いの象徴・無名草子】衰亡していく家の姿に世の無常を知る 『無名草子』にはさまざまな話が載っています。中でも中宮定子が亡くなった時の様子がしみじみと書かれています。一条天皇と相思相愛だった中に、道長の権力欲が滑り込んできます。新たな攻防が始まるのです。愛情だけでは生きてはいけない時代の哀しみです。 本
ノート 【落語・やかん】知ったかぶりの先生から人生の不可思議を学んだ噺 落語の中には根問いものというジャンルがあります。その中でよく知られているのが「やかん」です。寄席の世界では知ったかぶりする人のことをやかんと呼びます。なぜやかんという名前がついたのかを、先生が熊さんに教えてあげるというのが、この噺のスジです。 ノート
本 【源氏物語・若紫】紫上は女の哀しみを一生背負い続けた【宿命】 源氏物語の中で最もよく読まれる部分が「若紫」の巻です。幼い日の紫上と初めて出会い彼女の美しさに惹かれます。二条院に連れ帰って自分好みの女性に育てあげ、ついには妻にします。しかし正妻にはなれず、子供も授かりませんでした。苦悩の日々が続きます。 本
本 【『槐記』に潜む処世術】太閤秀吉の無知を見抜いた歌詠み幽斎の血 『槐記』という本に載っている歌詠みの機転の話です。太閤秀吉の無知を知っていて、わざと相手を舐め窮地を救った話なのです。登場人物は細川幽斎と里村紹巴です。それぞれの性格がみごとに描かれています。性格の違いに着目して読める教訓に満ちた作品てす。 本
本 【歌詠みの系譜】古本説話集9話に紫式部と伊勢大輔の魂の交感を見た 古本説話集第9話に紫式部と伊勢大輔との間に行われた魂の交感の様子が出てきます。歌を詠むということは歌人にとって命と引き換えにするだけの厳しい作業でした。その重責を短時間で見事にやってのけた話の中に、歌人の系譜が見えてきます。みごとな話です。 本
本 【徒然草礼賛】百四段の味わいは特筆もの【王朝文学の華やぎに酔う】 『徒然草』は兼好法師の書いた日本を代表する随筆です。中には滑稽な話などもありますが、百四段は特に王朝文学の味わいが残る段です。彼が実際に宮中で見た豪華絢爛とした世界を、自分の想像でまとめたものでしょう。『源氏物語』を髣髴とさせるところもあります。 本