【いびき軽減・悩み】たかがいびきされどいびき【80デシベル超】

暮らし

英語漬けの3日間

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、ブロガーのすい喬です。

今回はちょっといびきの話をさせてください。

幸い、ぼくはほとんどいびきをかきません。

ありがたいことです。

どこへ行ってもすぐにスヤスヤと寝ちゃいます。

ところが世の中はそんなに単純な人間ばかりじゃないようです。

以前勤めていた高校は夏に英語合宿へ出かけました。

2泊3日で英語漬けという暮らしです。

担任だったぼくの横のシートにもネイティブの先生がお座りになりました。

生徒の座席にも何人か配置されています。

45人ほどの座席の間に外国人の先生が入っていざ出発というワケです

目的地に着くまで、ずっと英語だけの道中です。

これは想像以上に苦しかったですね。

英語が喋れませんなんていってられない状況です。

3時間以上、ずっと隣に座っているのですから。

1番勉強したのはひょっとすると、ぼくなのかもしれません。

もちろん、挨拶はします。

しかし長いドライブの間、挨拶だけで済むワケはありません。

ぼくが国語の教師だとわかるやいなや、次々と日本の作家の話をしてくるのです。

日本文学に興味があったみたいです。

それからの時間は、ほとんど小説談義となりました。

とっても楽しかったです。

その時に思い知ったことはただ1つ。

英語はツールだということです。

1番大切なのはコンテンツです。

語るべき何かがなければ、英語はのっぺらぼうなスキルになってしまうだけです。

眠れない夜

さて無事2日間の予定が全部終わって3日目の昼。

帰りのバスの中での話です。

ぼくの頭は完全に英語脳になっていました。

猛烈な特訓の連続ですからね。

帰りは気楽なもんです。

何を喋っても自然に英語になります。

ところが隣に座ったネイティブの先生がやたらと眠そうなのです。

カナダ人の先生でした。

それでもずっとお喋りをしました。

彼は3人部屋で寝たとのこと。

それはそれとして、夜になり両隣の先生のものすごいいびきに、なかなか寝つけなかったそうです。

とにかくゴーゴーというすごい音で行ったり来たりの連続だったらしいのです。

よく言われる80デシベルの嵐です。

両側から攻められたらしく、ほとんど寝ていないとブツブツ言ってました。

その先生は両耳に枕を押しつけて、まんじりともせずに夜を明かしたらしいのです。

かなり消耗してましたね。

とにかく眠そうで、家に帰ったら赤ちゃんのようにただ眠りたいとしきりに呟いていました。

結婚後、奥様がものすごいいびきをかく人だったらどうしますかと訊ねてみると…。

彼は即刻、離婚か、自分から部屋を出て行くと元気なく呟いてました。

本当にお気の毒な話です。

しかし笑うこともできず、ひたすら同情したのですが、やはりなんともおかしいのです。

いかにも人のいい気の弱そうな人でした。

もちろん後半は静かに寝かせてさしあげたことは言うまでもありません。

宿泊行事はつらい

考えてみると、ぼくも隋分宿泊行事には参加しました。

クラブ合宿、HR合宿、修学旅行、スキー教室。

その度に悩まされてきたのが、いびきです。

寝ている本人は全く気づかないというところが1番厄介です。

そのことをわざわざ言うわけにもいかず、黙って我慢するしかありません。

1晩中続いた時には、さすがに部屋を変わってもらったこともあります。

話に聞くところでは巨人の長嶋終身名誉監督のいびきは猛烈なんだそうですね。

同室になった人は誰も寝られなかったとか。

いびきにはさまざまな要因があるらしいです。

喉の奥から鼻の粘膜にかけて、呼吸のための通路がなんらかの理由で細くなるというのがその主な原因です。

鼻の病気はもちろんのこと、肥満や高血圧など、多くの要因が複合的に作用すると聞きます。

最近ではいびき防止グッズもたくさん開発されています。

アマゾンや100均でもいろいろ売ってますね。

サプリメントもあります。

普通の症状ならまたなんとかなりますが、睡眠時無呼吸症候群などという危険な兆候がある人は命にかかわります。

病院でよく調べてもらわなければなりません。

いびきが厄介なのは、本人はほとんど加害者であることを知らずに、同じ部屋に寝た人だけが被害をうけることにあります。

あらかじめ、そのことを告げられていれば、どこか別の部屋へ避難するということもできますが、突然始まったのでは泣くにもなけません。

江戸時代には牢屋の中で、いびきをかくものがいると、こっそりと薄い紙を水にひたしたものを鼻の上にあて、殺してしまったそうです。

牢の番人もそのへんの事情はよく知っていたのです。

しかし牢名主と呼ばれる部屋の親分にたっぷりと鼻薬をかがされているため、なにごともなかったかのように病死として届けられたといいます。

こうなると、たかがいびきなどと笑ってはいられません。

ぼくもこの前のスキー教室の時、あまりのものすごいいびきに耐えられず、隣の部屋へ逃亡したのを思い出しました。

たかがいびきされどいびきなのです。

いびきもいろいろ

普段はいびきをかかないのに、疲れたときやお酒を飲んだときに限っていびきをかく、という人もいるでしょう。

これは「散発性のいびき」と呼ぶそうです。

一方、寝ているときにいつもいびきをかくのは「習慣性いびき」です。

この「習慣性いびき」は、寝ている間の呼吸量が減ることや、体は眠っていても脳が起きた状態になってしまうのが原因です。

1番厄介なのは睡眠時無呼吸症候群に伴ういびき(SAS)です。

この場合は日中の眠気や命に関わる生活習慣病のリスクを高めることにもなりかねません。

医師への相談は必須ですね。

昨今は手軽に使えるいびき防止グッズなどもよく見かけるようになりました。

その気になって探せばいろいろなのがあります。

アマゾンに載っていたので人気のあるのをちょっとだけ最後にご紹介しておきます。

覗いてみてください。

口呼吸ができなくなるようなテープも意外に効果があるようです。

あとは鼻孔を広げる装置とか。

しかし1番大切なのは、いびきの原因をきちんと知ることにあるのです。

いびきの原因はのどの粘膜の振動が増えることで起こるのです。

鼻からのどにかけての気道が狭くなるのが原因なので、気道さえ確保できれば、そんなにものすごいことにはなりません。

しかし呼吸が一時的に止まる大きないびきとなると、これは別の話です。

SASは特に要注意ですね。

他には肥満が原因だということもあります。

どうしてものどの内側に脂肪がついて気道が狭くなるのです。

いずれにしても深刻なケースは医師に相談するのが基本でしょう。

たかがいびきされどいびきなのです。

しかし本当にあのものすごさは体験した人にしかわかりません。

いびきをかく人と同じ部屋で寝るのは拷問そのものです。

夫婦の場合はどうなんでしょうか。

諦めるのか。

あるいは寝室を別にするのか。

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悩みは案外深そうです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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