学び

【知ることの本質】絶対的真実は信仰の領域にしかない【バカの壁】

解剖学者、養老孟司氏の『バカの壁』が出版されたのは今から20年前です。大変なベストセラーになりました。この本の中で著者は幾つかの大切な事実を伝えています。それは絶対的な真実を捕まえるということは、ほぼ不可能だということなのです。
学び

【ネット時代】紙の本を読む行為と身体性を持つこととの相関関係は

紙の本を読むことと、ネットで文字を読むこととの間にはかなりの違いがあります。それを一言でいうとするならば、身体性でしょうか。そこにどの程度の実感があるのか。肌で感じる接触感などが全く異なるはずです。当然、言葉に対する感覚にも違いがあります。
暮らし

【AIの可能性】開発途上のChatGPTが人々の日常を変える不安

AIの開発速度が想像を超えています。わずか数か月で新しいチャットボットが世界を席巻しています。すでに厳しい規制をかけようとしている国もあるのです。国家秘密や個人情報を新しく内側にしまい込んで自己増殖しているのです。
学び

【科学とは何か】自由度の高い小論文ほど実力がないと惨憺たる結果に

テーマ型の小論文について考えます。問題文が短いのです。ほとんどヒントがありません。わずかな糸口から自分の識見を引き出します。それができなければ、惨憺たる結果になるのです。長い課題文のある文章の方がずっと楽なのです。

【風姿花伝・年来稽古条々】芸道の本筋を世阿弥は熟知していた【年々の花】

世阿弥の書いた能楽書『風姿花伝』は豊かな内容に満ちた本です。芸能に携わるものだけでなく、あらゆる学習に対する基本的な態度を論じています。その年齢に応じた稽古の仕方があるという事実を知るだけでも、大きな意味合いを持つのです。
学び

【生成系AIの未来】人類はすでにルビコン川を渡ってしまったのか

生成系AIの登場はあまりに革命的でした。今後、人類がどのようになるのか。シンギュラリティはどのような形で訪れるのか。あらゆる側面から考えていかなければなりません。特に大学やビジネスの現場での対応が問題なのです。
学び

【ChatGPT】小論文の勉強に役立つ神アプリになるか【AIの威力】

ChatGPTという言葉を聞いたことがありますか。AIをつかった応答システムです。日々勉強をし続けながら、的確な回答を探し続けます。あらゆる内容の問いにこたえるために、AIのシステムが計算し続けるのです。これは救世主になりうるのでしょうか。
落語

【甚五郎噺】聞き終わってから心地よくなるのは名人や匠の逸話です

左甚五郎をご存知ですか。江戸時代の彫物師です。名人といわれ、日光東照宮の眠り猫などが最も有名です。彼の生きざまを描いた落語がたくさんあります。有名なものをここではいくつか紹介します。チャンスがあったら聞いてみて下さい。
ブログ・PC

【WordPress・無料テーマ】この2本にしておけば間違いはない

WordPressのテーマ選びは難しいです。しかし無料で最高レベルのものを求めるのなら、ここにあげた2本しかありません。どちらかを使ってブログや日記をつくってみてください。きっとすばらしいデザインのものが出来上がるに違いありません。

【風姿花伝】芸道を極めるための秘伝書には無数の宝が【世阿弥】

芸能をする人間にとって、世阿弥の著書『風姿花伝』は大切な本です。ここにはあらゆる人間の煩悩が描かれています。それをどう乗り越えたらいいのか。そのための秘術が示されているのです。しかしそれを達成するのは容易なことではありません。
学び

【短文の魔力】主語と述語のセットを繰り返していけば説得力のある文に

短文を積み重ねることが文章の王道です。他にはありません。長い文を書くと必ずあとで内容がみえなくなっていきます。文脈が乱れてしまうからです。接続詞をあまり使わずに、内容を繋げていくことができれば、論理が積み重なります。

【I was born・吉野弘】生まれるという受け身の宿命を人は背負う

吉野弘の代表作はいくつもあります。その中の1つが「I was born」です、ひとは自分の意志で生まれてくるワケではありません。その後、母の命と引き換えに生きていくのです。その厳粛な行為を実にみごとな言葉で表現しています。
暮らし

【能・道成寺】蛇体に宿った現世への執着が夕暮れの満開の桜に映える

能の演目の中でも「道成寺」は特別なものです。主役の1つが鐘です。100キロ近い鐘の中に入ったシテは、たった一人で鬼に変身しなくてはなりません。乱拍子と呼ばれる足さばきは、1人の能役者として生きていくための関門なのです。
暮らし

【能・杜若と葵上】激しい感情の渦が花の精や物怪の存在を浮き彫りにする

能は日本の芸能の中でも特殊な位置を占めています。これほど簡素な舞台が、なぜ豊饒なものになるのか、不思議でなりません。鼓と笛と太鼓の世界が、遠い人の原点へいざなってくれます。チャンスがあったら1度、能楽堂をたずねてください。

教科書の指導書を文庫化するという試みに筑摩書房の志の高さを感じた

教科書の指導書を文庫化したという試みはすごいですね。不明にして全くその事実を知りませんでした。むしろ現職の教師の人に読んでもらいたいと思います。どういう志で教科書をつくっていったのかという背景が、そこに見て取れるからです。
暮らし

【星の音楽家】ミマスの持つ宇宙観が現代に響く【コスモス・地球星歌】

小中学校でよく歌われる合唱曲の中には、スケールの大きな宇宙的広がりを持つものがあります。そり代表が作曲家ミマスの作品です。特に「Cosmos」と「地球星歌」は絶品です。宇宙から地球を持た時、ここにしか住めない人間の命の意味を感じます。