【小論文・SNS】メリットとデメリットを明確に掴まえ活用法を示す

学び

SNSは両刃の剣

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

今回はSNSについて考えてみましょう。

使っていない人は殆どいないでしょうね。

本当に便利なコミュニケーション・ツールです。

SNSはソーシャル・ネットワーキング・サービスの略語です。

インターネット上の交流を基本にして、人と人とのつながりをサポートするシステムです。

ライン、Twitter、facebook、インスタグラムなどたくさんの種類があります。

電話代わりになる無料の通信アイテムも付属しています。

通常はアカウント名で運用されますが、facebookだけは実名公開が原則になっています。

同じ趣味や興味を持つ人と容易に交流ができるという意味では、大変便利な手段です。

瞬時に感動を分かち合えるという意味で、これ以上のツールはないかもしれません。

しかし同時に数多くのデメリットを持っています。

最近ではむしろこちらの方に目が向けられることが多いようです。

犯罪と手を結ぶと、実に厄介な結果をもたらします。

頻繁なやり取りで人間関係に疲れてしまうというSNS疲れを指摘する人も多いです。

匿名が原則ですので、つい過激な発言をする傾向も強いです。

その結果、予期しない結果を招くということもあります。

かつてトランプ元大統領がtwitterで呟いたことがありました。

その影響でたくさんの人が議事堂に乱入するという暴力事件が起こったのです。

その他、なりすましなどによって、犯罪にまきこまれるケースも目立っています。

モラルの問題を含め、SNSの持っているメリットとデメリットを冷静に把握する必要があるでしょう。

その影響

SNSは、私たちのコミュニケーションにどのような影響をもたらすのでしようか。

幾つかのポイントがあります。

SNSは直接的な会話を減らしてしまうことです。

コミュニケーション力を落としてしまうという危険性があります。

部屋の中でスマホに向かって呟いている時は饒舌でも、それ以外の場では自己主張がうまくできないという人も多いのです。

人は友人や家族との対話を通じて、表情のつくり方や、声の抑揚などを学びます。

しかしあまりにもSNSに深く入り込んでしまうと、そこでの人格が過大に動き出す可能性もあります。

まさにそこにSNSの危険性が潜んでいるのです。

不特定多数の人間と瞬時に繋がれるという意味では、強い影響力を持っていることに間違いはありません。

しかしそれが同時に多くの問題を孕んでいます。

つい過激な発言になりやすいという傾向があるのです。

匿名が原則のSNS上では、自分の人格を簡単に消すことができます。

第3者になりすましながら、相手を攻撃することも可能なのです。

近年、さまざまな格差があらゆるところで起こっています。

上級国民などという言葉も聞くようになりました。

生まれた環境によってどのような成育歴をたどるのかということもある程度、予測可能な社会になりつつあるのです。

そこで少しでも自分より上にいる人間たちを見上げる視線に厳しさが加わるようになりました。

嫉妬の感情です。

その分、彼らに対する言葉に厳しさが含まれます。

怨嗟の声とでもいっていい種類のものです。

この流れが高じると、SNSはそのための主戦場になりかねません。

手軽だということが、日常的な不満をぶつける負の場所になりかねないことになります。

最悪の場合

最悪の場合、殺人にまで達してしまう可能性もあります。

そこまでいかなくても学校などにおけるいじめの場になることは容易に想像できます。

教員の全く関知しないところで、いじめが執拗に繰り返されるということになるのです。

その結果として、自殺という不幸な結果をもたらすこともあります。

事件の後、調査委員会が立ち上がってはじめて、その事実を知るということになります。

いじめにからむ不登校などの問題を探っていくと、必ずSNSの問題にぶち当たります。

SNSの持っている1番厄介な側面です。

しかし気軽に自分の本心を開示し他者とコミュニケートできるというメリットの側面もあります

承認欲求とSNSの関係についても難題がたくさんあることは知られています。

自分の存在を認められたことで、それ以降立ち直れたということもあるのです。

それだけにSNSを単純に否定することができません。

使い方によってまさに両刃の剣となります。

いかに優れた仕組みであったとしても、人間の使い方次第で良くも悪くもなるのです。

SNSを使えば、知人や友人の投稿から日頃の様子がわかったり、日常生活では出会うことのなかった人たちと交流できたりします。

さまざまな人たちと交流する機会を生み出すことができるのです。

その一方で、SNSで知り合った人たちから騙されたり、犯罪に巻き込まれたりする危険性もあります。

小論文の書き方

小論文にSNSの問題が出た場合、ポイントはまずメリット・デメリットを冷静に捉える視点を持つことです。

その上に立って、自分が経験した内容を具体的に示しつつ、どちらかの立場をきちんとまとめることにつきるのではないでしょうか。

両手をあげて歓迎するだけというのもおかしいです。

だからといって否定するだけなのも苦しいのではないでしょうか。

結論はメリットを上手に享受することです。

と同時に、ネガティブな影響を受けないために備えるべき事柄が何かをきちんと書くことです。

自分の失敗談をそこに交えることも可能でしょう。

他者の人格を絶対に傷つけないという基本的な使い方さえチェックしておけば、それほどのミスはないものと思われます。

極端に的外れな文章にはならないでしょう。

いずれにしても、他者への誹謗中傷が実に簡単にできるシステムなのだという認識が基本でしょうね。

他者を心理的に追い詰めることがないよう、言葉の使い方に気をつけることも大切です。

ブロック機能など攻撃的な投稿を拒否するための術を習得する必要もあります。

技術的な問題になりますが、必要な措置です。

『人はいじめをやめられない』という本が出版されているのをご存知ですよね。

脳科学者の中野信子の著作です。

人間は理由もなく、他人をいじめるといった残酷な一面を持っているのです

それだけに他者との距離を取るための工夫も必要になるでしょう。

アカウントが乗っ取られるという事件などは論外です。

パスワードなどの保全に気をつけるのは言うまでもありません。

上手に使いこなすためのテクニックを知ることで、リスクを最大限に減らすことができます。

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そのためのリテラシーをマスターしなくてはなりません。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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