【小論文・先端技術】科学の分野が苦手な受験生必見【頻出テーマ】

学び

先端技術

みなさんこんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

小論文の勉強は進んでいますか。

何を書いていいのか迷っている人も多いでしょうね。

特に科学が苦手な受験生にとって、厄介なテーマがあります。

それが先端技術です。

新しい科学の動向が小論文で取り上げられることも多いのです。

その際、内容が理解できていないと説得力のある文章になりません。

ポイントはいくつかあります。

宇宙開発、ナノテクノロジー、バイオマス燃料などについては最低限調べておくことです。

言葉だけが先行して内容がついていかないケースが多くみられます。

十分に注意してください。

テーマを1つ1つ見ていきましょう。

自分にとっては遠い内容のものである場合も、的確に論じる必要があります。

過去問をチェックして科学的なテーマが出やすい大学の場合は特に意識して学んでおくべきです。

第1に宇宙開発についてです。

基本的に宇宙開発ステーションが現在の宇宙開発の基本的な中心であることを認識しておいてください。

日本の技術は世界的にも高く評価されています。

地上約400キロメートル上空に建設された国際宇宙ステーションがそのための有人施設です。

「きぼう」日本実験棟が、その一部なのです。

地上に比べて重力が非常に小さい特殊な微小重力を活かした実験が行われています。

今まで3回のミッションに分けて打ち上げられ、宇宙ステーションに取り付けられました。

土井、星出、若田の3飛行士がそれぞれ関わり作業をしたことはご存知の通りです。

火星探検

NASAは現在、有人火星探検を計画中です。

この分野は日々情報が更新されるので、新聞などをきちんとチェックしておくことが必要です。

日本人宇宙飛行士が何度も実験を繰り返している様子なども見聞きしていることでしょう。

船外活動の実際などについても、ある程度知識を蓄えておいてください。

いずれ人類が宇宙空間で生活をするということも可能になると思われます。

希望者には宇宙への旅行や滞在なども実施されつつあります。

今後の流れをイメージしておくことが大切です。

第2にナノテクノロジーにも着目して下さい。

これは物質をナノメートル (1メートルの10億分の1)の領域のスケールで制御する科学の分野です。

エレクトロニクスの分野でいえば国会図書館の全情報(約200万冊分)を角砂糖サイズに格納することが可能です。

ちょっと想像するのが難しいですね。

全てが微小なスケールの話になるので、現実味があまりありません。

原子や分子の配列を操作、制御することで、今ある物質とは異なる物質をを作り出す技術のことだと考えておきましょう。

特にIT、環境、バイオなどの分野で活用が見込まれています。

新素材の開発などでも新しい技術が応用される予定です。

ドラッグデリバリーシステムと呼ばれているのもその1つです。

たとえば、直径150nm以下の小さな粒子を皮下に投与します。

すると毛細血管壁は通過できないものの、毛細リンパ管には侵入できるのです。

リンパ管は癌転移や細菌感染の主な経路です。

つまり抗がん剤や抗生物質を投与する際に適している方法というワケです。

薬物の効果を発揮させるために理想的な体内の器官を制御可能にできる技術なのです。

必要最小限の薬物を、必要な臓器や組織に、タイミングをみながら供給することのがこの方法の目的です。

具体的にどのような研究がなされているのかということについても、ある程度は知っておく必要がありますね。

バイオマス燃料

第3にバイオマス燃料です。

生物が由来の燃料の総称です。

トウモロコシなどから作られる過程で、光合成により二酸化炭素を取り込みます。

これが地球の浄化に役に立つというワケです。

環境にとってやさしいという側面を持っているのが、何よりのアドバンテージになります。

現在もさまざまな実験が続けられています。

地域循環型液体燃料としては家庭の使用済てんぷら油の回収もあげられます

これからバイオディーゼル燃料が製造できます。

軽油と混合して「バイオ燃料混合軽油」などをつくるのです。

バスや物流用の車両に燃料を供給できます。

あるいは廃棄パルプ、コーヒー滓、廃菌床などのセルロース系廃棄物を原料としたバイオエタノールの生産もあります。

元々が廃棄するものばかりです。

これらの新技術はあくまでも環境を破壊せず、人間にとってやさしいという要素にあふれています。

まさに人間にどれだけ貢献するのかというキーポイントを押さえておけばいいのではないでしょうか。

科学の発展は日々、急速なものがあります。

新聞やテレビだけでなく、インターネットなどを含めたあらゆるメディアを丹念にチェックしておく必要があります。

毎年発表されている先端技術の中には、想像できないレベルのものもあります。

そのすべてを理解するのは大変なことです。

ここにあげた代表的な先端科学の他にいくつも重要な研究があります。

きちんと把握しておきましょう。

自動運転車

自動運転はまさにこれからの時代をリードする技術の代表です。

現在も研究が進み、あらゆるレベルで安全性向上と効率化への取り組みが行われています。

既に一般向け自動車及び商用車の両方に取り入れられつつあります。

レベル4およびレベル5の自動運転車が実現すれば、運転者が必要なくなります。

私たちの生活は根本から変わるでしょうね。

物流の変化が目に見えるようです。

現在のネックはその価格です。

利用可能なレベルになれば、急速に普及することは間違いありません。

その他、言語処理に関する研究もあります。

音声アシスタント、機械翻訳などの自然言語処理は、特許数が伸び続けています。

さらに大切なのはプラスチックのリサイクル技術です。

プラスチックの再利用技術が使いやすいものになれば、私たちの暮らしの中身も変化していきます。

廃棄物をより付加価値の高い製品に転換する技術はイノベーションの未来そのものです。

ここまで幾つかの先端技術を取り上げてきました。

他にもたくさんの科学技術が私たちの周辺にはあります。

その代表はやはりAIでしょうね。

この他にも化学、材料、食品、農業、電子、情報、エネルギーという主要産業において最も注目すべき技術が目白押しです。

これこそが時代の最先端を行くテクノロジーなのです。

ここまで取り上げた内容の1つ1つを的確な課題文とあわせて出題すれば、それだけで十分な入試の問題になることは理解してもらえたと思います。

勉強を着実に続けてください。

アンテナを高くすることです。

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その前向きな気持ちが最も大切なのです。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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