【脱北者の独白】彼女の淡々とした話を聞いているうちに鳥肌がたち怖くなった

暮らし

脱北者の独白

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、ブロガーのすい喬です。

最近はさまざまな動画を見るようにしています。

残念ながら、ブログよりも臨場感のある、真実に迫った内容のものが多いですからね。

もちろん、視聴者を煽るだけのものには興味がわきません。

事実を追いかけていないと、命は短いです

その中で、最も衝撃的だったのはこれですね。

脱北者の1人の女性が、どうやって北朝鮮から外の世界へ逃げたのかを生々しく話しています。

その現場にいた人にしか語れない内容です。

1人の人間をここまでがんじがらめにする政治とは何なのか。

洗脳教育の怖さについて、あらためて考えさせられてしまいます。

mohamed_hassan / Pixabay

彼女はいつか北朝鮮から出ようと考えていたようです。

そのために最も可能性の高い方法は何か。

いろいろ思案した末、カンボジアで外貨を稼いでいるという店に行きます。

本当は大学に進学したかったのですが、それをするにはかなりの費用が必要でした。

担当者に賄賂を支払わないと、入学がかなわないようです。

まさか、そんなことがというのが、正直な感想です。

人が住む世の中には、どこにも裏と表があるんですね。

その事実をあらためて知り驚きました。

店では徹底的に相互監視をさせられます。

外へ逃げ出さないような装置が、何重にも仕組まれているのです。

休めないのはあたりまえです。

北朝鮮の先兵として外貨を稼ぐのです。

逃げたい

彼女は数年にわたって、そこで働きます。

踊り、歌い、店の従業員としての役割をこなします。

北朝鮮の両親のもとにかえることも、全くありませんでした。

しかし親のためにマンションを買いました。

その間に韓国人の男性と親しくなり、どうしてもそこから逃げたいと思うようになりました。

このままではあまりにも自由がないと感じたのです。

韓国出身の男性はそのための方法を親身になって考えてくれました。

逃避の決行日は突然訪れました。

その日でなければ、もう無理だというギリギリの判断だったようです。

屋根から飛び降りた瞬間、足をくじいたそうです。

それでも必死で待っていた車に飛び乗りました。

みつかったら、生きては帰れないのです。

タイへ逃げるとつかまるというので、ラオスへ。

脱北する人がタイからのルートに多かったようです。

それだけ検問も厳しかったのです。

結局、ラオスにしばらくいたのち、タイに入り1年半もそこで隠れて暮らします。

国家というのは何なのか。

自由を手にすることがどれだけ大変なのか。

こんな生活をしていた人がいるという事実だけでも、知っておくこと意味があります。

彼女へのインタビューには、真実だけが持つ力があります。

聞いているだけで、寒気がしてきます。

驚いたことに、彼女は話をしていても泣きません。

涙は涸れてしまったのでしょうか。

修羅場

それだけの修羅場を潜り抜けてきたからでしょう。

どのような運命にも抗って、生きていくだけの強さが身についてしまったものと思われます

怖さが消えたのかもしれません。

外観からはとてもそんな風には見えませんけどね。

それだけに見ていると、こんなことまでして脱北をしてきた日常を想像するのは、あまりにも難しいです。

これからも身の安全をどう守るのか。

母国に親や親戚を残して逃げるということの意味は何なのか。

それを動画で公表すれば、その後にどのような反応が待っているのか。

結局、家族と離れ、自分1人で生きていく道を探らなければなりません。

いろいろなことを考えてしまいます。

短い期間にも関わらずかなりの人が閲覧しているようです。

それもこれも、政治によって分断されることの意味が、深いものだからでしょう

本当に国家というのは何なんでしょうか。

そこまで個人の生活を縛ってしまうことの意味を考えざるを得ません。

子供の頃からの教育で、ある意味洗脳されていただけに、それが次第にとけていく様子を見るのはつらいです。

これからも時間がかかることは明らかです。

それでも周囲の人々の理解とあたたかさで、少しずつ解放されていく様子には心を打たれます。

とにかく一度、ご覧ください。

最近ではもっとも衝撃的な内容の動画でした。

金賢姫の場合

かつて大韓航空機爆破事件起こした、金賢姫(キムキョンヒ)の告白本を読んだことがあります

1987年11月のことでした。

ご存知でしょうか。

乗客、乗員計115人全員が亡くなったテロ事件です。

あの時の衝撃もすごいものでした。

本を読んで恐ろしくなったのを、よく覚えています。

しかし、それでもなお、事実のもつ重みは想像以上のものがあります。

今回はここまでにしておきます。

全て韓国語ですが、テロップから目が離せませんでした。

今日はここまでしておきます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

タイトルとURLをコピーしました