紅白歌合戦
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師すい喬です。
今回はお正月特別バージョンです。
紅白歌合戦の観覧報告をします。
元はといえば、暮れになってちょっと魔がさしたのです。
以前に1度だけ申し込んで、あえなく沈没した紅白歌合戦の話です。
そのリベンジをなぜか突然しようと思ったのです。
無理だということは承知の上です。
倍率が1000倍に近いという話は聞いていました。
往復はがきで申し込むシステムだったのです。
ところが今年はネットだけにするとか。
それならちょっと朝のうちにやっちゃおうと思いました。
はがきに書き込む手間が必要ありませんからね。
しかし実際にやってみると結構手間取りました。
パスワードのようなものをいれるところがどうもうまくいかなかったのです。
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アルファベットの大小と数字の組み合わせです。
それでもなんとかなりました。
申し込んだことも、しばらくは忘れていました。
ところが12月の中旬、郵便書留で当選通知が届いたのです。
これには驚きましたね。
とにかく本人確認とか、なんだかんだと書いてありました。
申込者以外には入場できないのだそうです。
免許証までいるとか。
持ってない人は写真の貼ってあるパスポートか、マイナンバーカードが必要です。
秘密結社への入場
コロナ禍でキャパの半分しか入れないという2年ぶりのイベントです。
主催者のNHKもピリピリしてました。
今年は国際フォーラムでの開催です。
有楽町の元都庁があった場所といえばわかりやすいでしょうか。
しかしどこで受付をしているかわかりません。
腕に腕章をした係員が立っていると思ってました。
しかし誰もいないのです。
さてどうしたものか。
それらしい人に尋ねると、あっちの方だと指をさして教えてくれました。
やっと係員のいるところまでたどり着いたのです。
最初に当選券のQRコードを読み込ませ、次に免許証の確認です。
住所の他にマンション名なども聞かれました。
その次になんとリストバンド。
これを手首に巻いてきつく締めます。
もう取れません。
入場の時、これを見せないと入れないと言われました。
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さらにチケット。
ここでやっと入場する時まで無罪放免です。
近くのお店に入って、軽い夕食をとりました。
6時から入場可能ということです。
おりからの寒風です。
並ぶのと同時にどんどん中へ入っていきました。
先ほどの受付をしたホールとは違う、もっと大きい会場です。
5000人収容可能と聞きました。
手荷物チェックをし、持参の飲み物はその場でちょっと飲んでくれと言われました。
なんの液体かを確認する作業です。
毒物を心配しているのか。
あるいはガソリンなどの危険物を防ぐということでしょうか。
前説
放送は7時半からです。
その前に7時10分頃から前説が始まりました。
ディレクターが拍手の仕方やペンライトの使い方を教えてくれます。
いくつも色が出てきれいなもんですね。
初めて手にしました。
漫才コンビ、ぺこぱの2人が会場内の空気を柔らかくしようと賢明です。
しかし本番間近なので、どこか緊張感が漂っていました。
やがてオンエア開始。
あとはもう時間との戦いです。
ひたすら勢いだけです。
ぼくの知らない歌手も次々と出てきました。
ホールの両サイドに大きな電光掲示板があり、そこにテレビの映像が映ります。
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目の前の舞台がどのような画像になるのか、その場でチェックできるのです。
カメラが正面に数台。
さらにハンディカメラが数台。
持って歩きながら撮るのは大変な仕事ですね。
その他にクレーンも。
何台配置しているのかよくわかりません。
感心したのは舞台装置です。
最新のプロジェクションマッピング。
レーザー光線のまっすぐな光。
何色でるのか。
釣りバトンに下げた電光板もさまざまな表情を出します。
とにかくまばゆいばかりです。
舞台では滅多にみられない炎が飛び出る装置もありました。
さらに客席に向けて爆発し、飛び散るテープ。
これでもかという感じですかね。
最新の舞台装飾システムのオンパレードです。
紙吹雪
すごいのは紙吹雪をものすごい勢いで使った演出でしたね。
歌が終わるたびにスタッフが総出で掃除をします。
70人くらいが1度にモップと箒をもって片づけるのです。
その間に背景のセットも移動させます。
テレビ放送用の舞台ではないので、狭かったです。
同じ場所で続けて歌を歌うのはきついですね。
人間も密になってしまいます。
仕方なく別の場所やホールからの放送も入りました。
いったいスタッフは何人いることやら。
聞いたことのない歌がたくさんありました。
途中、少しのニュース休憩が入るだけで3時間半以上ずっとです。
耳がおかしくなりました。
司会の3人は落ち着いてましたね。
和久田アナの冷静な動きが見事でした。
ディレクターとの間で立ち位置をつねに調整しながら、舞台の準備をつねに見つめているという印象でした。
生ですから、どうしても時間がきちん予定通りにならないところがあります。
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氷川きよしが歌う直前も、舞台のセットが間に合いませんでした。
それでも舞台監督は冷静に動きます。
ライブならではの緊張感です。
なんとか無事に終わった時は、司会者もみんなぐったりという感じ。
すごい予算とエネルギーをかけていることだけはよくわかりました。
何人の出場者がいたのか。
それを考えるだけで、この番組の持っている意味がみえてきます。
しかしもうそろそろ役目は終わっているような気もします。
どの世代にも繋がる歌が消えつつあるのです。
本当に時代がかわりました。
生きづらさを訴える歌が若い人に多かったのも気になりました。
世代によって今ほど感じ方が違う時はないのかもしれません。
とにかく観客を入れるためのスタッフの苦労には頭がさがりました。
帰りは北風が冷たかったです。
ペンライトも無事に返却したことを最後に書いておきましょう。
今回もお読みいただき、ありがとうございました。