ペイと銀行
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師でブロガーのすい喬です。
世の中はどんどんかわりますね。
今日もAIの本を読んでいました。
以前なら小口の融資でもすぐに断られたというのです。
それが今では審査時間がたったの1秒だとか。
すぐにOKが出て、ペイの口座に振り込まれるのだそうです。
日本の話じゃありません。
中国のアリババグループのペイのことです。
通称アリペイ。
平均の融資額は1件あたり約30万円くらい。
顧客の多くはネットショップや商店、レストラン、運転手などのちいさな事業主です。
運転資金のプールができない人達が対象なのです。
返済までの平均期間は7日間足らず。
金利も低くおさえてあります。
この融資のおかげですぐに商品を仕入れることができるようになりました。
零細業者は自転車操業が普通です。
そこに目をつけたのがアリババグループ傘下の網商銀行です。
アリペイはほぼ中国市場の50%を占めています。
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スマホだけで資金の手当てができれば助かります。
返済のサイクルを超高速化することによって資金の回転率を高められるワケです。
他の銀行だったら、1番貸したくない信用の全くない人たちが対象です。
しかしペイとAIがそれを可能にしました。
過去の膨大なデータがその人の信用力を瞬時に計算します。
そして1秒後に入金。
すごい時代です。
中国にペイが普及していなかったら、ここまでの銀行はあらわれなかったでしょうね。
儲けは少しでいい。
それよりも数で勝負を仕掛ける。
マイクロファイナンスの原点かもしれません。
それを裏で支えているのは、まさにAIそのものなのです。
カードもすごい
カードも便利ですね。
しかしカードほど怖いものもありません。
作家、邱永漢によれば、これを作り出した人間はよほどの悪者ではないかということです。
どんな人間だってお金をその場で払わないでものがもらえれば、嬉しいに決まっています。
ただで手に入れたような錯覚に陥るのです。
カードを1枚出してサインをするだけ。
実に簡単そのものです。
旅行や飲食のように消えてしまうものにも通用します。
先日、知人の家で見せてもらったカードの数は30枚を超えていました。
みな義理で作ったものだというのです。
そこでぼくも机の中をごそごそとやったらかなりの数が出てきました。
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だいたいは銀行のキャッシュカードです。
だからこれはどうということもありません。
通帳に残金がなければ怖くはないのです。
問題はクレジットのついたカードです。
最近ではどのスーパーでもみなポイント制などと称して、カードをつくらせる作戦にでています。
しかしそこにはみな、このクレジット機能がついているのです。
人間、その場で現金がないとついカードを使ってしまいがちです。
そこが彼らの手なのです。
ただでもらえたような錯覚が魅力です。
結局は後から現金を使わせる方法なんですけどね。
実に巧妙じゃありませんか。
同じカードでもデビッドカードは全く別です。
銀行にある残高までしか使えません。
ところがクレジットは足りない場合、自動的に融資までしてくれるのです。
しかもこの金利がとんでもなく高い。
リボルビング払いは地獄
かつて生徒の一人がある信販会社に勤めました。
その時のお付き合いでぼくも最初のカードを作りました。
あれからもう随分と月日がたっています。
確かに便利です。
しかしその使い方を少しでも間違えるととんでもないことになります。
もちろん、カードを持つ人間の性格にもよるでしょう。
自分の所有欲をおさえられない人はやめておいた方がいいです。
本当に欲しかったらお金を貯めて現金で買う。
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足りなかったら諦める。
これが一番です。
借りたら返さなければならないのです。
あたりまえのことです。
誰も恵んではくれません。
リボルビング払いなどにしたら、とんでもない結果が待っているだけです。
ご存知ですよね。
いくら買っても毎月一定の金額だけを支払えばいいシステムです。
確かにありがたいような気もします。
しかし元金がなかなか減りません。
金利がとても高いのです。
いつまで支払いを続けたらいいのかわからなくなります。
それが商売人の手です。
金利
金利が高いのも信販の特徴です。
かつてバブル全盛の頃、住宅ローンをどうしても組みきれない人たちを狙って、住専ローンというのがはやりました。
どうしてもこの家がほしい。
しかし銀行は貸してくれない。
そういう時に銀行の子会社に住宅金融会社がありました。
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そこが、では貸してあげましょうかと声をかけてきます。
もちろん裏でつながっています。
ちょっと銀行よりは金利が高いですけど。たいしたことはありませんよと囁きます。
あの手法に似ていますね。
借りる金額がある程度まとまると、支払額も増えます。
少しだといった金利がやがて重くのしかかってくるのです。
キャッシングなどという甘い言葉にのせられてはいけません。
限度額は幾らなどという甘言にのってはダメです。
カードを持ったら、お金はたまらないことを肝に銘じるべきです。
多くの友人たちをみていればよくわかります。
これ以上にわかりやすいサンプルはありません。
最後は意志力との戦いです。
お金と人間との死闘は永遠に続くのです。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。