【2020・コロナ禍の現在】欲しいものが欲しいという現代の深い病

暮らし

パンとサーカス

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、ブロガーのすい喬です。

今年もあとわずかというところまで来てしまいました。

やっとコロナの呪縛から解放されるのかなと思っていたら、また次の波が…。

第3波だそうです。

報道によればかなり有効なワクチンも開発されつつあるようです。

しかし実際に使えるようになるのは来年の後半でしょうね。

それまでは気を引き締めて進まなければなりません。

マスクは必須。

手洗いや3密回避も大切です。

IOCの会長もやってきて、盛んにオリンピックの話をしていますが、盛り上がりには欠けます。

ヨーロッパの惨状が予想以上なのです。

ロックダウンや夜間外出の禁止などでなんとかしのいでいるものの、病床が不足しているのは明らかです。

このままではとてもオリンピックなどという気分じゃありません。

予選の大会すら危ぶまれるのではないでしょうか。

ワクチン代をIOCが支払うというニュースまで報道されています。

今日の新聞のコラムにもパンとサーカスの話が書いてありました。

古代ローマの昔から、人々を満足させるには食料が十分にあることと、娯楽や楽しみがつねになくてはならないのだそうです。

コロッセオがローマの中心地になぜあるのか。

人々は熱狂したかったのです。

ローマ市民は奴隷どうしや猛獣との格闘を喜んで見たのです。

パンだけでは満足できない人間の哀しさかもしれません。

内向き志向

GoToキャンペーンもこのところの第3波の流行で、だいぶアヤしくなってきました。

食べるのも5人じゃダメとか言われると、ますます家の中にじっとしていなければならなくなります。

巣ごもり消費とはよくいったものです。

昨今の若い人たちは志向が内向きだとよく言われます。

geralt / Pixabay

生まれた時からなにもかもが揃っていて、これといった不満もない。

さて何が欲しいのかと訊かれて首をかしげてしまうといった人も多いのではないでしょうか。

この国が貧しかった頃は、洗濯するのも、お風呂に入るのも、ご飯を炊くのも、何もかもが大変でした。

よく昔の人は我慢して暮らしていたと感心します。

しかし何もなかったのだから仕方がありません。

テレビだって、ブラウン管式のモノクロでした。

それが東京オリンピックなどにあわせて次々とカラーになった頃は、もう有頂天でしたね。

今の4K、8Kに誰が熱狂してるのかと聞けば、まあねという返事が返ってくるだけです。

自動車にしても、かつては若者たちが、車両を囲んでああでもないこうでもないと楽しそうに話題にしていました。

みんなに愛車を見せびらかすという発想があったのです。

今、そんな風景を探すことすらあり得ません。

地方にいけば、家族の数だけ庭に車が並んでいます。

1人1台の時代です。

スマホもおんなじですね。

ちょっと前はガラケーでした。

今もまだ持っている人はかなりの頑固な主義者です。

あとはメチャクチャに電話をかけまくる営業マンでしょうか。

世の中は既に5Gの時代だとか。

実際に運用されるのはもう少し先でしょう。

コマーシャルが叫んでいます。

買い替えましょう。

乗り換えましょう。

今ならキャッシユバックもありますよ。

多くの人が毎日あっちこっちからくるメールとSNSに悩まされています。

いじめの温床になっているという話も聞きます。

実態はかなり深刻なようですね。

本当に欲しいものは

将来が見えません。

この先どうなっていくのか。

大国の思惑も簡単には見えてきません。

この不透明な世の中を生きていくには、それなりのしたたかさも必要です。

今日の新聞の投書欄にも、何をしたいのかわからないという高校生の質問が寄せられていました。

これといって不満はないが、さてこれから何をしたいのかと問われると、全くわからないというのです。

友達はあれこれと職業をあげて話し合っているが自分には、そうした望みがない。

どうしたらいいのでしょうというものです。

これこそが2020年の「今」なのでしょうか。

身の回りを眺めてみても、どうしてもこれが欲しいというものは少なくなっています。

以前は男性ならまず車かオートバイでした。

ところが現在は免許証を取る人の数も3割程度減っているといいます。

車も軽自動車で燃費がよければ、それでいい。

東京に限っていえば、数分に1本電車があり、格別欲しいとは思わないという意見も多々あります。

外国旅行もくたびれるし、コロナで飛行機も飛ばなくなった。

第1にお金もかかる。

言葉が通じないし面倒くさい。

家にいる方がゆっくりするなどという意見が多いようです。

本当にこのまま内向きな日本人が大量生産されたら、今後どのようになっていくのでしょうか。

家族というバリア

プロフェッショナルと呼ばれる人も確実に減っています。

皆がそこそこできる。

しかし圧倒的な力をもっているスターはあまり多くありません。

それぞれが小さくまとまってひっそりと生息しているかのようです。

日本人はこれからどこへいくのでしょうか。

ますます不思議な国になっていくような気がしてならないのです。

若者達が揃って口にするのは安定です。

確かに不安定なこの時代に、先々のことを予想するのは難しいのかもしれません。

あえてキーワードをあげるとすれば家族でしょうか。

子供がほしいという人もいます。

自分の周囲に安心できる一種のバリアのようなものをつくり、そこで安らぐということが、1番の望みなのかもしれません。

居心地のいい住まいなどというのもその中に入ってくるんでしょうね。

しかし現実はそんなに甘くはありません。

未婚の男女の数は増えるばかりです。

男性の生涯未婚率が2040年には3割近くに達するという衝撃的な予想もあります。

派遣社員がコロナで切られるという現象も増えています。

来春卒業予定の大学生の就職内定率が69.8%で、前年同期を7.0ポイント下回ったという報道もありました。

70%を下回るのは5年ぶりだそうです。

リーマン・ショック直後の下げ幅なんだとか。

東京ではマイホームどころの話じゃありません。

その高騰ぶりは調べればすぐにわかります。

モノはあふれかえっています。

しかし本当に欲しいものはなかなか手に入りません。

時代はどこへいくのでしょう。

飢えることもなくなったエアポケットのような場所に現在、ぼくたちはいます。

しかしガラスの天井があちこちにあり、やや空気が薄くなりつつあるという実感も持っています。

どうやって現状を打開していくのか。

時代閉塞という言葉は、ずっと以前から使われ続けてきました。

欲しいものが欲しいというコピーに語られる、「欲しいもの」とはいったい何なんでしょう。

そして、それを探すことは可能なのでしょうか。

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今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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