お気に入りの店を持つ
みなさん、こんにちは。
ブロガーのすい喬です。
今回も独学の方法について考えてみましょう。
なにが最も独学にふさわしいのか。
その原点は何か。
やはり本を読むことです。
これに尽きます。
インプットのための読書は究極の力技アイテムです。
今の時代はスキマ時間にスマホで情報を仕入れるのが主流です。
もちろん通勤中に学ぶことを否定するワケではありません。
しかしこの方法では内容がコマ切れになりがちなのが難点です。
自分では多くの有益な情報を仕入れたと満足しているかもしれせん。
しかし注意が必要です。
まとまとった内容を短時間の間に自分のものにする方法は読書以外にありません。
忙しい毎日の中であらゆる印刷物に目を通すことは物理的に不可能です。
雑誌にしたところで、本当に信頼に足るものはそれほど多くないのです。
自分に刺さる雑誌を読んでください。
数冊を書店で立ち読みするだけで、今の状況が垣間見えます。
1つの例として、ぼくが必ず覗いている記事に月刊『文藝春秋』のコラムがあります。
タイトルは「赤坂太郎」です。
御存知でしょうか。
これは数名の新聞記者が匿名で内容をまとめて発表しているものです。
政界の裏情報をみごとに活写しています。
今の政界の権力構造がどのようになっているのかが、透けてみえるのです。
背表紙をチェックする
たくさんの記事があらゆるメディアを通して日々流されています。
しかし刺さる記事はそれほどに多くありません。
それを自分なりに探して意識的にクリアしておけば、意味をもつものと思われます。
もちろん興味や関心によって、必ず目にする雑誌は決まってくることでしょう。
ただしあまりにも趣味的なものにこだわりすぎないことです。
経済、社会の構造、IT、科学などにまでウィングをひろげておいた方がいいと思われます。
特に独学ということを意識する人にとっては語学なども重点項目になります。
いずれにしてもお気に入りの書店を決めておいてください。
書店のどこの棚に何がおいてあるのかが身体の中に入っていることが大切です。
ただし1つの店だけではあまりにももったいないです。
最低2店舗は自分のテリトリーの中に入れておきましょう。
週のうちに、2、3度必ず本屋さんを訪れてください。
棚に並べられた本の背表紙を眺めることです。
1番大切なのは、平積みにされた本です。
売れている本が集中的に並べてある棚があったら、そこを確実にチェックしてください。
それだけで十分です。
書店は取り次ぎからきた本を次々と棚に並べます。
売れない本はすぐに返品されてしまいます。
それほどの収容能力はありません。
書棚をみているだけで、トレンドがすぐにわかります。
本のタイトルにはたくさんのキーワードが並びます。
どの著者もなんとかして読んでもらいたいと必死なのです。
それだけタイトルには力を入れます。
そこに時代の鏡があると思って間違いがありません。
ただし新しいものだけをみていてはダメです。
ベストセラーは一過性のものの方が多いです。
しばらくすると見向きもされなくなります。
むしろトレンドを知るためのツールと考えてください。
興味があれば、パラパラとめくってみるのもいいですね。
しかし最も必要なのは定評のある古典です。
ずっと途切れることなく棚にいつも並んでいる本がどの書店にも必ずあります。
一時にたくさん売れることはないものの、必ず読者が欲しがる本。
それが最も大切なのです。
そこに人々の根強い関心が横たわっています。
時間がない人にとっては新書も手っ取り早いです。
かつては新書も専門的なものが多かったです。
しかし現在は読みやすく、それでいてきちんとまとめられたものがたくさんあります。
独学には最適なのではないでしょうか。
週のうち、2日間はスマホでなく、新書から情報を取り出す習慣を取り戻してください。
馴れれば、ごく自然にできるようになります。
読書を続けると…
本を読んでいない人の話はどうしても繰り返しが多くなります。
テレビや新聞からの受け売りが増えるのです。
コメンテーターがどこかで言っていたことを、つい繰り返してしまうのです。
そのことをきちんと自覚していれば、特に問題はありません。
しかしなんとなく口にしていることが、どこかで聞いたことになっていたら、それはとても残念なことです。
発言の内容にリアリティがなくなると、人が自然に離れていきます。
新鮮さがないからです。
自分で本を読み、考えを深めている人の言葉は明らかにわかります。
短期間のうちに必ずそうなるかと言われると、すぐというワケにはいきません。
しかしプラスのスパイラルが持続して現実のものになります。
後からその事実に気がつくのです。
独学の効力が出始めた時です。
信じて進んでください。
気になる著者がいたら、少し続けて読んでみるという方法もあります。
しばらくして本当でなければ、必ず身体が拒否するようになります。
その時々の反応が1番正直です。
数人はメンターになるような筆者を持っているのもいいですね。
インプットを続けると、ごく当たり前のように何かを発信したくなります。
これは望むと望まないにかかわらず、誰にでもおこる現象です。
自然の流れにまかせてください。
そこからが本当の独学になるのです。
「朋あり遠方より来たる」とはうまいことを言った言葉だと思います。
まさに本来の自分のエネルギーを発揮できるようになるのです。
友人もできます。
メールには国境もありません。
知的レベルをキープする
高齢化社会の現在、脳の活力が衰えることに対する報道は多数なされています。
確かに刺激がないと、脳の活動は急激に落ちます。
その予防のためというのは、あまりにも安易ですが、独学は1つの有効な方法です。
新しいことを始めるには、多くの手順を踏まなければなりません。
それがすべて刺激になるのです。
同じことを繰り返すのは簡単です。
しかしそこに1つでも違ったことを入れようとすれば、手順を変更しなければなりません。
一面識もない人と会話をするために、脳は別の回路をつくりますよね。
5感をフルに活用し、さらに新しいことを覚えたり、作ったりするのです。
かなり苦しいです。
しかし同時に創造の喜びも増します。
自分の脳の状態と相談しながら、先へ進んでいくことは決して難しくないです。
そのための有効な手段が読書であることは言うまでもありません。
とにかく本を読むことを習慣づけてください。
昔から「積ん読」という言葉があります。
聞いたことがありますか。
自分の読みたい本をとにかく机の上に積んでおくことを意味します。
すると背表紙が私を早く読んでと呟きます。
本当です。
読まないと、申し訳ないような気分になるのです。
これが大切です。
どうぞたくさん積んでください。
インプットの量を増やすのです。
そこから新しい独学への道が開きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。