【刺さる小論文】奇抜で目立つ答案がいいワケじゃないよ【代案命】

学び

誰もが目立ちたがる

みなさん、こんにちは。

小論文添削歴20年の元都立高校国語科教師、すい喬です。

今までに何度も言っていますが、文章を書くということは大変なことです。

実際にやってみればよくわかります。

小論文は作文とは違います。

最後まできちんと構成されたものでなくてはなりません。

論理性を最大限に発揮しなくてはならないのです。

採点者に高く評価してもらいたい気持ちも痛いほど理解できます。

面接がうまくいったのならば、なおさらのことです。

残りは小論文だけですからね。

かなりの圧迫面接もあると聞きます。

本校の試験に落ちたらどうしますか。

あなたの志望理由を聞いていると、この学科にはあわないような気がするけれど、やっていけますか。

何が勉強したいのか、はっきり見えてこないのですけれど…。

面接官は本当にさまざまな角度から質問をしてきます。

それでもなんとかしのいで無事に面接も終わりました。

内申書の評定平均値も基準をクリアしています。

残るのは小論文だけなのです。

なんとか目立ちたい。

滑り込みでもいいから合格したい。

誰もが同じようなことを考えるでしょう。

コロナの影響で学校の授業も不十分なままです。

かなり未消化な単元が残されてしまいました。

一般受験で合格できる自信がありません。

奇抜な答案はダメ

とにかく採点者の目をひく答案を書きたい。

なんとか目立ちたい

気持ちはよくわかりました。

しかしこの考えは間違っています。

根本から考えなおしてください。

他の受験生と違うように書くなどということを夢見てはいけません。

絶対NGです。

文章は最後まで地味でいいのです。

しっかりとした論理の筋道があれば、それが1番です。

採点者たちは試験のプロばかりです。

確かな目を持っています。

目先の装飾で派手な言葉を使ったからといって、それにひっかかるようなことはありません。

いわゆるキャッチーな言葉は確かにあります。

しかし受験生はコピーライターではありません。

言葉に踊らされないことです。

小論文にはある程度、型があります。

課題文を読んだら具体的な話なのか、抽象的な話なのかを最初にきちんと見極めるべきです。

それが見えているだけで、書くべき内容がある程度決まります。

具体的な内容だから易しいとはいえません。

むしろそれだけ、裏付けになる事実をきちんと用意しなければならない場合もあるからです。

また抽象的なテーマの場合は、そこに使われている言葉をきちんと理解できなければ、ほぼ失敗します。

geralt / Pixabay

言語能力がないとどうにもならない問題が多いのです。

では難問ばかりなのでしょうか。

そう単純には言えません。

ある程度、問題の中身が見えていれば、書きやすい場合もあります。

あなたがいつも言葉の本質について考えていれば、すぐに筆者の論点を自分のそばに引き寄せることも可能なのです。

問題点をあぶり出す

問題提起を大切にしなさいという話は何度もしてきました。

テーマに対する理解がどれだけあるのかを明確に証明する根拠になるからです。

この部分が曖昧だと、後半が苦しいです。

だからといってただ要約をすればいいというものではありません。

字数稼ぎの要約は嫌われます。

採点者によっては、問題提起の字数が多いというだけで評価を下げることがあります。

ポイントをしぼってください。

このパートを読めば、どの程度の実力があるのか、だいたいわかります。

voltamax / Pixabay

きちんと書いてあると、その後の内容に対して関心を強く持ってくれるのです。

次にそこから問題点を抽出しましょう。

ここが最大のポイントです。

なるべく自分の問題にひきつけると書きやすいはずです。

実感がなければ、文章が先へ伸びていかないのです。

読めばすぐにわかります。

あなたの近くに似たようテーマはないのか。

同じようなことで困っていることはないか。

その理由はどこにあるのか。

それが見えるだけで解決への糸口が仄かに見えてくるものなのです。

ひたすら練習をしてください。

ただし調べながら文を書いてはダメです。

常に本番の試験を意識してください。

試験場では誰も助けてくれません。

自分との戦いです。

提案はよりわかりやすいものにすること。

まだ実現されていない提案ならむしろチャンスです。

そのために何が可能なのか、考えればいいからです。

代案に命をかける

テーマにはいろいろなことが書いてあります。

そのポイントを1つ1つ追いかけていくと、代案の可能性もみえてきます。

合格したいのなら、そこを深堀りしてください。

どうしても無理だという代案はNGです。

筆者の考え方よりも少しだけ高度な考え方を提供しましょう。

それができれば合格答案にかなり近づきます。

とはいえ、そんなに簡単なことではありません。

しかしそれができたら、確実に刺さる可能性があるのです。

なるべく新鮮なこと。

誰も発想しなかったこと。

時間を使ってもかまいません。

そこに命を吹き込んでください。

簡単ではありません。

元々、小論文は難しいものなのです。

他の受験生と同じならば、スルーされて終わりです。

採点者がこれは新しいなと思ってくれたら、かなりの確率で成功します。

そのためにはどうすればいいのか。

あらゆる角度からテーマを検討することです。

思い付きでもいいですから、頭に浮かんだことをメモする。

その根本にはなにがあるのか。

どうしたら可能性が広がるのか、

あらゆる方向から探ってください。

繰り返し、練習することが大切です。

先生にみてもらいましょう。

批評をしてもらうのです。

もし添削をしていただけたら、嬉しいですね。

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礼儀をきちんと守ることが大切です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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