【小論文・環境】海洋汚染と戦うプラスチックフリーは地球を救えるか

学び

プラスチックごみ、海へ

みなさん、こんにちは。

小論文添削歴20年の元高校国語科教師、すい喬です。

今回は今年小論文のテーマになりそうなテーマを考えてみようと思います。

喫緊の問題といえば、新型コロナウィルスへの対策もその1つです。

パンデミックと化した世界を救うには、新たな薬剤の開発を含め、蔓延を予防する対策を早急に準備しなければなりません。

これこそ全世界が今待ち望んでいる大きな課題です。

さらにここ数年、環境問題が大きくクローズアップされています。

その中で大きなテーマとして登場したのはプラスチックの海洋汚染です。

腐らないというプラスチックの長所が今や完全に逆転し、どうにもならないマイナスポイントとして認識されつつあります。

海中を漂う漁網などのプラスチックごみに魚がからまり、大量死する問題もとりあげられています。

プラスチックは軽量で加工がしやすく丈夫です。

しかし同時に海を汚染し生態系に影響を与えているのです。

プラスチックはレジ袋、ペットボトル、車、建築資材といったあらゆるものに利用されています。

1番深刻な問題はそのほとんどが使い捨てにされているということです。

不法投棄の対象として海への流出が問題となっているのです。

大量のプラスチックが海洋ごみそのものになってしまうのです。

その量は年間800万トンとも言われており、既に海に存在しているプラスチックごみは1億5000万トンと推定されています。

いくらプラスチックをごみの日に集荷しても、それ以外の不法投棄が後を絶たないのが現状なのです。

驚くべき生産量

プラスチックの生産量はどれくらいあるのでしょうか。

2014年の資料によれば約3億1000万トン。

これは1964年の20倍にのぼります。

このままいくと世界のプラスチック生産量は2050年にはほぼ4倍にまで達するといわれています

石油の年間消費量の約4%がプラスチックの原料になるのです。

あまりに数字が大きくて、これだけではピンときませんね。

しかし膨大な生産量であることだけははっきりしています。

プラスチックは幾つかの部類に分けられています。

1次マイクロプラスチックは元々マイクロサイズで製造されたプラスチックです。

洗顔料、化粧品や工業用研磨材などに使用されている小さなビーズ状や、細かい粒状のものです。

排水などを通じて自然環境中に流出します。

一度流出すると自然環境中での回収はできず、製品化されたあとは対策も難しいとされています。

2次マイクロプラスチックは、ペットボトルやビニール袋などです。

元々はかなり大きなサイズで製造されます。

しかし自然の環境において紫外線などの影響を受け、細分化されてマイクロサイズになったもののことを言います。

これらはこのような状態になる前に、廃棄管理やリサイクルなどの対象になります。

マイクロ化する前であれば回収も可能なため、ある程度の対策ができます。

1番厄介なのはマイクロプラスチックになってしまったものです。

このことをきちんと把握しておいてください。

プラスチックの問題は単純ではありません。

海洋生物が体内に取り込んでしまうのはごく細かな粒子です。

分解されないため体内に蓄積されていく可能性があるのです。

問題はそのマイクロプラスチックを飲み込んだ海洋生物を私たちが口にする可能性があることなのです。

私たちの体内にも確実に入り込んでくる可能性があります。

その影響はどのようなものであるのか。

実はまだ解明されていないのです。

しかし体内に異物が入るのですから、健康にいいワケはありません。

かつて水銀やカドミウムが水俣病やイタイイタイ病を併発したようなことがまったくないとは言い切れません。

あるいはそこまでいかなくても、化学物質を体内に入れていいことはなにもないのです。

食品添加物の怖ろしさは誰もが知っています。

私たちに何が可能か

小論文のテーマとして、ここまでの内容は一応おさえておきたいですね。

どのような問題が現在起こっているのかということをきちんと把握しておかなければいけません。

その上にたって、何が可能なのかということがポイントです。

解決策に対する自分の意見をきちんと持っておくことが大切です。

それなしには小論文にはなりません。

最近話題になっているのは、紙のストローへの転換です。

今までスターバックスやマックなど多くの店で、プラスチックのストローを使用していました。

それを一気に紙のストローにしたことでマスコミではかなり話題になりました。

しかし当然のことながら問題はそれだけでは解決しません。

mohamed_hassan / Pixabay

ここで基本的な3Rという考え方を覚えておいてください。

3Rとは「リデュース(Reduce)」「リユース(Reuse)」「リサイクル(Recycle)」のことを言います。

どれもプラスチックごみを出さないための工夫です。

場合によっては資源にもできる方法を説いています。

海洋プラスチックのごみ削減にも繋がる方法なのです。

リデュースはマイバックやマイ箸の持参によるレジ袋や使い捨て食器の削減。

リユースは詰め替えの使用によるボトルの再利用と廃棄ボトルの削減

リサイクルはプラスチックを分別回収し原料として再利用を行う方法です

どれもちょっとした行動や意識の変化でできることであり、取り組みやすい方法でもあります。

具体的対策として次のようなものが考えられます。

レジ袋をもらわなくていいようにマイバックを持参する

小分けにするポリ袋の使用を控える。

タンブラーなどマイボトルを持参し、プラスチック容器の使用を減らす。

プラスチック製のスプーンやフォークをもらわず、マイ箸やマイスプーンなどを常備する。

プラスチック製ストローの使用を控える。

ラップを使わずにタッパーやふた付きの容器などに食品を保存する。

レジャーや屋外などで出るごみは分別して、必ず持ち帰る

ごみが溜まりやすい河川敷や海岸などの清掃活動に参加する

ごみのポイ捨てや不法投棄はせず、所定の場所や時間に分別して捨てる

ボランティアの思想

海に流れ着くプラスチックごみの量は非常に多いです。

海岸は広いため、清掃活動に積極的に参加することが求められます。

この論点は一見迂遠な方法のように思われますが、長い目でみると、意識改革の根本になりうる力をもっています。

草の根的な論点で活動をしていかない限り、ここまできてしまった流れをとめることは難しいでしょう。

今年のテーマとしてこの部分は十分に出題される可能性を持っています。

自分の問題として、どこまで把握し活用できるのか。

それが問われています。

なぜ日本にはボランティアの思想が根づかないのかという問題とからめて論ずることも可能になるでしょう。

とくに経済活動を最優先にしている日本人の考え方の根本を探るという問題とからめると、内容の濃い小論文になりうると思います。

プラスチックフリーという言葉は最近よく耳にするようになりました。

自分には何ができるのかということを常に考えておいてください。

衣類などにもプラスチックはかなり使われています。

近年、使用済みペットボトルからポリエステル繊維を製造し、高機能製品を作ることも可能になりました。

あらゆる方向性を追求しておいてください。

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同じテーマの問題が出た時、知識を蓄えておくと必ず有効に作用します。

環境問題は喫緊のテーマです。

地球温暖化の課題とともに出題されるかもしれません。

十分に用意しておいてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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