ノート 【閾値とは何か】この難解な表現が今を生きることの難しさを示している 閾値(しきいち)という言葉を知っていますか。元々は生物学の表現だそうです。ある反応が起こる時のギリギリの値のことをそう呼ぶそうです。現代の私たちにとって、それはどのような意味を持つのでしょうか。少し考えてみましょう。 ノート
小論文 【小論文の採点】ほとんどの答案はどんぐりの背比べ【差はわずか】 小論文の採点をしていると、文章を少し読んだだけで、ある程度の判断ができるようになります。理解力や、構成力に加えて、語彙力などにもはっきりと差がつくのです。基本的には国語力全体が行間に滲みでてきます。 小論文
学び 【戦争論】ロシアのウクライナ侵攻と世界戦争の意味【小論文予想】 戦争論が必ず2023年度の入試に出ます。どのような形かは現段階では想像できません。戦争というものの本質を読み解くタイプのものになるのか。それとも現在の世界情勢をまとめたものになるのか。いずれにしても勉強しておかなければならないのです。 学び
学び 【感性の哲学・桑子敏雄】他者との距離を無視した文化は存在しない 「感性の哲学』という本にある文化論の問題です。典型的な日本と西洋の二項対立からなる文章です。ポイントをきちんとつかまえてください。大切なのはそれぞれの住居の構造です。他者との距離をどのようにとるのかということが主題なのです。 学び
本 【鼠説・頼山陽】ものへの執着から抜けきれない人間を鼠に託した話 人間がものや人に寄せる執着心には醜いものもあります。しかしそうしなければ生きてはいけない事情もあるのです。頼山陽はそれを鼠に託して表現しました。もしかすると、自分自身の横顔をそこに見たのかもしれません。 本
本 【郁離子・寓話集】フグを食べて死んだ息子に対して親がとった態度は 中国の寓話集『郁離子』を読みます。180篇もある長大な本です。儒教の影響を強く受け、当時の中国の世相を詳しく書きこんでいます。フグを食べて死んだ息子に対して涙を見せなかった父親の気持ちはどのようなものだったのか。読んでみてください。 本
小論文 【小論文の解法】設問の内容にピッタリ合致した書き方をしないと即減点 小論文は難化する一方です。グラフや表を読み取り、設問に合致した内容を組み立てていかなければなりません。最近の傾向は、その設問の内容が複雑化しているのです。要求通りに文章を組み立てていかないと、即減点されてしまいます。国語力を見ているのです。 小論文
本 【源氏物語玉の小櫛・本居宣長】もののあはれとは理不尽な人間の性 本居宣長は彼の代表作『源氏物語玉の小櫛』のなかで「もののあはれ」ということを何度も述べました。儒教や仏教の教えに従えば、光源氏のような主人公が登場してはならないのです。しかしそこに起こったという事実だけが人間を支えるもう1つの真実なのです。 本
学び 【Yes・No】人間は科学技術をコントロールすることができるのか 全く正反対の内容の文章を書けという問題です。どちらか1つならなんとかなっても、正反対となると、難問です。どのような視点から考えればいいのでしょうか。科学技術をコントロールするというだけで、混乱してしまいそうです。 学び
本 【格差病社会】あらゆる現象を説明するには便利な表現だが本当なのか 格差という言葉が聞かれるようになって20年近くが過ぎています。その実態はどのようなものなのでしょうか。橘木俊詔の新書にはその頃の警告と事実が述べられてます。今でも参考文献になりうる本です。加藤諦三の本の中にある日本人の心理と比べてみましょう。 本
本 【田久保英夫】必死になって読みふけった日々の記憶【短編の名手】 小説家、田久保英夫を知っていますか。今ではほとんど読者がいないかもしれません。しかし彼の持っている言霊の世界は確実に存在します。愛と性の中に生きる人間の執念を描いたら、彼の右に出る人はいませんでした。短編の名手です。 本
学び 【アイデンティティ】己が何者であるのかを知らずに光る文章は書けない アイデンティティという言葉をよく使います。大切な表現です。どうしてこれほどに重要なのか。それは文章を書く時の光源だからです。ここをきちんと見極めておかないと、内容のしっかりした光る文章にはなりません。己が何者なのかを見つめ続けてください。 学び
ノート 【歌右衛門の魅力】あれから20年の歳月が過ぎ新成駒屋誕生が待たれる 成駒屋の名前で親しまれた中村歌右衛門が亡くなってから、既に20年がたってしまいました。これほど女形が見事だった役者はいないのではないでしょうか。普段の立ち姿そのものが、女性そのものでした。仕草の一つ一つに目を見張ったものです。 ノート
ノート 【志ん生と小林秀雄】話芸と文芸の関係は表裏一体【喋り方が瓜二つ】 落語家、古今亭志ん生は独特の間を持っていました。どのようにして、彼はこの時間の隙間を獲得したのか。稽古だけでは絶対に身につきません。その人が元から持っている時間の感覚です。それを煎じ詰めたものに他ならないのです。評論家、小林秀雄との関係は。 ノート
ノート 【化粧とは何か】ナチュラルメークの女性たちが目立つ現代【変身願望】 化粧の本質とは何でしょうか。古代エジプトの時代から人間は化粧をしていたようです。なぜ美白に憧れたのか。その意味を探っていくと、人間の持つ願望が垣間見えてきます。現代はナチュラルメークがはやっています。その理由はなぜなのでしょう。 ノート
本 【岡潔】問題を出さないで答えだけを出すのは不可能【数学者の言葉】 都立西高校の推薦入試問題を扱います。同校の推薦入試における小論文の比重は33%もあります。通常は25%ですから、かなり高い得点だということがわかります。それだけ重視しているということなのです。数学者、岡潔の言葉を味わってください。 本