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【日本文化私観・坂口安吾】魂を揺り動かす日本の美とはどのようなものか

坂口安吾は小説家です。と同時に彼のエッセイ『堕落論』『日本文化私観』はユニークであり、多くの人に詠まれてきました。ここではその中心的な日本の美について、筆者の論点をともに考えてみましょう。

【与微之書・白居易】心の通う友への手紙が万人の感動を呼ぶ

白居易の『与微之書』について考えてみます。30年来の友への手紙にはあたたかな心の交流が描かれています。左遷された心情とともに、友を想う心がよく描写されています。日本人によく知られた白楽天の世界を味わってください。

【万葉秀歌】日本最古の歌を通じていにしえの人々のおおどかな息吹きを知る

万葉集を読みましょう。4500首の歌が収められた我が国最古の歌集です。天皇から農夫にいたるまで、さまざまな階層の人が歌を詠んでいます。感情をストレートにそのままぶつけた表現は、読む者の心を捉えて離しません。
小論文

【小論文の手順】プロットの決定に時間を割き下書きはしない【要過去問】

小論文の書き方は難しいです。初心者は下書きをしてから書き出そうとします。これは絶対にNGです。時間のムダです。それよりもきちんとプロットをたてて、論理的に文章を組み立てていく練習をしてください。
小論文

【2025年度小論予想】生成AI・SDGs・戦争・気候変動・ジェンダーが命

2024年度入試小論文のテーマをさぐってみましょう。最初に思い浮かぶのはアフターコロナの時代をどう生きるかということです。戦争も終わりません。民主主義の危険性もあります。さらにAIの未来も気になります。SDGsも忘れてはいけません。
学び

【チャットGPT】国語の授業で試みに扱ってみたという新聞記事を読んだ

チャットGPTに対する興味はつきません。国語の授業などでもかなり使われています。その実践例がありましたので、現在の位置を冷静に見ておこうと思い、この記事を書きました。どこまでの可能性を持っているのか。そろそろ検証しなくてはなりません。

【小学・列伝巻】児孫のために美田を買はずという古来からの教えは神

児孫のために美田を買はずという諺はよく耳にします。意味もよく知られています。この表現はどこからきたものなのでしょうか。西郷隆盛の詩の中にあると言われていますが、その元は漢文の本から来ているのです。

【源氏物語・薄雲】明石の君は我が娘を紫の上に預ける不安に悩み苦しんだ

「源氏物語』は我が国を代表する創作です。紫式部の持つ類まれな力が、多くの人物を実に多彩な形で描き出しています。今回は明石の君が娘を光源氏に預ける決心をする段を読んでいきましょう。趣きのあるしみじみとした内容です。

【うたたね・阿仏尼】若き日の恋に破れた歌人は逢坂山を見て何を

阿仏尼が若い時に書いた日記『うたたね』を読みましょう。初めての恋に破れて、人生をどのように生きたらいいのかわからなくなってしまいました。出家をする気になったのです。養父の勧めで、遠江までの旅をすことになりました。
学び

【学力とは何か】正解のない問いを求め続けることの意味【評価の基準は】

新しい学力観が求められています。文科省も2020年から、学習指導要領を改訂しました。大学入学試験の内容も以前とはかなり異なったものになりつつあります。答えのない問いをどこまでも考え続けることの大切さが論じられています。
小論文

【小論文AtoZ】知識があれば論理の隙間をついて反論が可能になる

小論文を書くのは決して容易いものではありません。長い時間をかけて知識を増やしていかなければならないのです。しかし反論がすぐにできない場合もあります。そのときはどうしたらいいのでしょう。いくつもの方法があります。学んでください。
小論文

【小論文の採点方法】ブラックボックス化した評価の基準を開示します

小論文の採点方法というのは完全にブラックボックス化しています。誰がどのような方法で行っているのか。年内入試が叫ばれて、ますます小論文の重みが増しています。あなたの書いた答案がどのように採点されるのか。ポイントをみてみましょう。
学び

【マルジャーナの知恵】利潤は差異から生じるという資本主義の論理

アリババと40人の盗賊という話は有名ですね。その物語の中に出てくるマルジャーナという女性の話を御存知ですか。今回はそこから、資本主義の本質を抉り出そうとします。キーワードは差異です。違いを作り出すことで利潤が生まれるという話です。

【掟の門・カフカ】長編・審判の挿話から独立した不条理な物語【法とは】

フランツ・カフカの小説『掟の門』を読みます。これは『審判』という作品の挿話として書かれたものです。後に独立して1つの作品となりました。ストーリーは短いのですが、その内容は複雑です。不条理の文学と呼ばれています。

【おもて歌のこと・無名抄】師との会話から名歌の真髄を学ぶ【鴨長明】

鴨長明の『無名抄』は中世の歌論書とし有名です。今回は藤原俊成の歌について、師匠、俊恵との会話を扱った段落を読みます。歌の命はどこにあるのか。よく知られた歌であっても、欠点のある歌もあるのです。俊成が自選した歌を巡っての会話は興味深いです。
学び

【批評の言葉】俯瞰する力と感受性を育てるための方法【AIとの差】

人間は成長するにつれ、言葉を獲得していきます。最初は批判のことばから、やがて批評のことばになるのです。そのために必要なものは何か。それが俯瞰する力と感受性です。そのためにたくさんの文章を読み、直感力を養う必要があるのです。