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【日本社会の深層】市民意識の未成熟とボランティアの意味【利他の心】

日本の社会構造に根差す問題です。ボランティア活動というのは本来どのようなものなのか。日本になかなか根付かない理由はどこにあるのか。大変に難しい問題です。それを市民社会の成熟という観点から考察していきます。
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【親ガチャの重み】階級格差社会にのしかかる中学卒業後の進路の現実

親ガチャという言葉は重いですね。どことなく諦めにも似た響きがあります。ついここ1週間のうちに2冊の本を読みました。その中に出てくる環境が進路を決めるという言葉は痛烈でした。現在の日本が持っている大きな問題を掘りさげてみました。
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【時間意識】神の支配から解き放たれた時空の中を人はどう生きるのか

かつて時間は神の専有物でした。しかし科学が発達し、人々は細切れの時間を使うことになったのです。それが現代まで続き、今はネット社会で世界がグローバル化の波に覆われています。これから私たちは時間をどのようなものとして考えればいいのでしょうか。
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【泣いて馬謖を切る】目的のためには私情を捨て法に従う厳しさが必要

泣いて馬謖を切るという言葉を聞いたことがあるかもしれません。しかし正確にはどのような意味なのか、はっきりとは知らないというケースもあるでしょう。ぜひ、この機会に覚えてください。『三国志』に出てくる軍師、諸葛孔明の話なのです。
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【死せる諸葛生ける仲達を走らす】生前の威光が人々を震え上がらせた

『三国志』で有名な軍師、諸葛孔明。彼の戦術はつねに新奇なものでした。自然の力をうまく利用して、次々と勝利を収めたのです。しかし彼にもついに最期の時がきました。それでもなお、敵はこの軍師を怖れて、死後の追撃を諦めたのです。
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【管鮑の交わり】友への厚い信頼が最後には幸せをもたらすという教訓

管鮑の交わりという言葉を聞いたことがありますか。漢文を学んでいなかった人も、この表現くらいは知っていた方がいいですね。意味は友への深い信頼を意味します。どんな時も友人のために誠意をもってつきあう態度が大切なのです。
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【社会的ジレンマ】個人の利益を追うと酷いしっぺ返しが【環境問題】

個人の利益を追求するのは楽です。それに対して、公共のためを思って行動するのはなかなかに気苦労がいります。自分にとって本当に必要な行動かどうかを検証しなくてはならないからです。しかしそれをせずに進むと、環境問題などを筆頭に大きな穴があくのです。
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【姜尚中】異質なものを受け入れる度量が今ほど日本に必要な時はない

姜尚中は政治学者として、様々な発言をしています。その中でも在日二世として、日本人の同質性を強く憂えているのです。グローバルな社会において、いつまでも同じ質を保つということは、一見安全にみえるものの、実はリスクの多い方向なのです。
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【私時代のデモクラシー】自分らしさだけが強調される現代の仕掛けとは

「私」が最も貴重な時代になりました。聖なるものが消滅しつつあるからです。近代に入って宗教が急速にその力を落としつつあります。そうしたなかで、どのようにしたら自分らしくあるのかという命題がクローズアップされてきました。
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【祝婚歌】吉野弘の詩と詩経・桃夭にはあたたかな祝福の祈りがある

詩人、吉野弘の書いた祝婚歌はよく結婚式で披露されることがあります。本当に幸せな結婚をしてほしいと願う気持ちが、やさしい言葉の中にあふれています。中国には「桃夭」という詩があります。若く美しい妻が幸せになってほしいと祈る気持ちが溢れた詩です。
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【情報化時代・幸福】自分から切り離されたところにしかないという焦燥

幸福の定義は難しいです。人によって全く違うものだからです。たくさんの情報が飛び込む時代になりました。必ず、その内容には裏と表がついてまわります。私たちはどれを信じればいいのか、よくわからなくなってしまいました。
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【選択科目】令和5年度から高2の国語は論理と文学に厳然と分離される

令和5年度から、高校の国語は論理国語と文学国語に分かれます。これは今年から始まった新学習指導要領に基づいたものです。問題は高校現場でどちらを選択するかということです。大学入試を目指している生徒が多い学校では論理が優先されるでしょう。
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【日本画の特質・大岡信】決定的な違いは対象の捉え方にあり【二項対立】

詩人、大岡信の評論を読みます。日本画の特質を自然と季節感の中から探し出そうというものです。もともと日本画の画題はリアリズムとは遠くかけはなれたものが多いのです。なぜそのようなことが起こるのか。そこに日本人の美意識が宿っているのです。
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【文字を聞く・多和田葉子】言葉に対する新鮮な感覚を保つことの大切さ

多和田葉子さんのエッセイからとった小論文の問題です。ポイントは言葉に対する新鮮な感覚をどのようにして、保持し続けるのかということです。別の言語体系を経験することによって、新鮮な感覚が蘇ることもあるという、体験から論じています。
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【AIと労働】人工知脳がホワイトカラーを分断する日【消える職業】

人工頭脳が進化しています。AIの技術はとどまるところを知りません。世界的に半導体の需要が高まる一方なのです。その中で、人間はどういう行動をしればいいのか。対立することは得策でしょうか。次の10年で消える職業が幾つも口の端にのぼっています。
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【日本人の序列意識】目的を見失う子どもと学校との関係【登校拒否】

日本人の持つ序列意識はかなり強烈です。つねに優劣をつけることで、自分の位置を探ろうとします。しかし優位に立てないものは、コンプレックスを強く持つこともあります。実社会に出ても、十分に力を発揮できないケースも多いのです。