トレーニング
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師、すい喬です。
どうしても小論文が上手にならないといって悩んでいるあなた。
どうやって書いたらいいのかわからないあなた。
文章が頭に浮かんでこないで、原稿用紙を前にして固まっていませんか。
こんなはずじゃないのにと、何度も考えたはずです。
普通の試験なら、なんとか答えを導きだせるのに。
小論文となると、全くダメ。
どこから手をつけらいいのか、皆目見当がつかないという人も多いでしょう。
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入試のために日頃から、どんな勉強をしたらいいのか。
さっぱりわからない。
悩みは深いですね。
試験日は目前に迫ってくるのに、ちっとも進歩していない。
もうやめてしまおうかと思ったこともあるはずです。
小論文のない学校を探そうと思えば、ないわけではありません。
しかし、志望校のランクを簡単に下げてはダメです。
その瞬間から、1つ自信が抜け落ちていきます。
人生にはいろいろな困難があります。
入試を突破することもそれあたるかもしれません。
しかしやればなんとかなる。
その気持ちを忘れてはいけないのです。
小論文の日頃の勉強は、単調ではありますが、繰り返しによって成り立っています。
インプット(入力)、アレンジメント(整理)、アウトプット(出力)です。
3本の矢
戦国武将、毛利元就の話を聞いたことがありますね。
隆元、元春、隆景という3人の子供に授けた教えを指しています。
1本の矢ではすぐに折れてしまいます。
しかし3本まとまれば、簡単には折れません。
つまり一族の結束がいかに大切なのかということを、説いたものとされています。
小論文もこれと同じです。
3つの要素をいつもきちんと繰り返す。
これにつきるのです。
小論文の内容となる情報を集め、それを自分の知識として使えるように整理し、その知識を使って、その時の要求にあわせて自分の意見を外に出すことが大切なのです。
派手なパフォーマンスは必要ありません。
小論文の日頃のトレーニングは大変地味なものです。
しかしこれを続けた人が勝ちます。
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間違いありません。
つまり小論文はお客に提供されるメインディッシュだと考えてください。
おいしい料理にとって最も大切なのは材料です。
新鮮な野菜や魚、肉をどれだけ手に入れられるか。
当然、食材に目がきかなくてはダメです。
それをいつでもつかえるように準備をしておかなくはなりません。
最後はお客の注文に応じて、調理の仕方をかえるのです。
その最終的な形が、お皿にのせられた料理そのものです。
この3つの作業をつねに油断なく続けた人だけが、最後に栄光を勝ち取るのです。
そんなにうまくいくものなのか。
いきます。
ただし三位一体で同時に進行しなくてはいけません。
1つでも手を抜くと、そこで終わりなのです。
アウトプットが最重要
どのような料理を出すのかということを、いつも最初に考えてください。
評価を下す人がどのような人で、彼らはどういう料理を好むのか。
これはあなたが受験する学校によってかなり違います。
複雑な食材を好む採点者もいます。
むしろどこにでもある日常的な食材を、どうアレンジしたのかを高く評価する人たちもいます。
つねに相手のことを考えなくてはいけません。
つまり口にあう料理を出すのです。
相手が欲しがっているものはなにか。
それを常に頭の隅に置かなくてはいけません。
自分勝手な料理にしはいけないのです。
そのためにアウトプットを最大限に意識することです。
どういう味付けにするかを考えていれば、当然書き方はかわってきます。
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材料の選別も変わります。
下味のつけ方も選別もかわります。
全てが連動しているのです。
どの順番でやろうなどと考えなくていいです。
珍しい材料があったとしたら、そこから何が引き出せるのかを考えてください。
同時にやるのです。
究極はアウトプットです。
全てはその目標に向かって進むべきです。
新鮮なネタを常に
おいしい料理にはいい材料が必要です。
よく自分の目で見て仕入れてください。
ネタはどこにありますか。
これは個人によって少しずつ違うかもしれません。
しかし基本は決まっています。
本、新聞、雑誌、インターネット
これは誰でも想像ができます。
どれでもいいです。
あらゆるメディアに常に触れておくこと。
時間があったら、とにかく吸い込み続けることです。
それには鋭い目が必要です。
フェイクニュースをすぐに信じ込むようなことがあってはいけません。
次のポイントは「経験」「見聞」を積むことです。
これはそれほどに容易なことではありません。
しかし経験は重いですね。
たくさんのことを肌で知っている人にとうていかなうものではありません。
百聞は一見に如かずです。
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大切な情報は何度も繰り返して読む必要があります。
新聞、雑誌も同様です。
スクラップにするのもいいですね。
インターネットからの情報も大切です。
ただし自分の見聞との間にあまりに差がある場合は危険です。
あとはひたすら練習です。
経験を重ねて、味を確かめてください。
他者の冷静な目で確認しもらう作業も大切です。
その地道な繰り返しがあなたを勝利に導きます。
つらいでしょうが、続けてください。
必ずあたたかな春がやってきます。
今回も最後までお付きあいいただき、ありがとうございました。