【自分資産】レバレッジの効くスキルを持ち人間関係のスキマを狙う

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戦略を持つ

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

今回は生き残るための戦略について考えてみましょう。

人生は長いようで、案外短いものです。

若い頃はある意味、全能感にあふれています。

自分はなんでもやればできるのだという根拠のない確信に満ちています。

ぼくは長い間教師をやっていたので、彼らの気分がよくわかります。

もちろん、いくら勉強しても成績が伸びない生徒もいました。

あるいは練習をいくらしても上達しない生徒も多くみかけました。

しかし彼らは十分に若かったのです。

それだけに、これからやればまだまだ伸びるという希望を持っていました。

今の自分は本来の自分ではない。

もっと別の方面で努力すれば、必ず芽が開くという自信を持っていたのです。

それを傍らでみているのは実に心地よいものでした。

しかし時間は容赦ありません。

個人の伸びしろというのも、おそらくその人に授かった量というものがあるのでしょう。

それを全開にして活躍している人もいないワケではありません。

しかし人生を切り拓くのは簡単なことではないようです。

もし自分より前の世代と戦い、彼らをなぎ倒していく覚悟をもっているなら、それなりの戦略をつくらなければなりません。

geralt / Pixabay

いわゆるストラテジーと呼ばれるものです。

他の人にはできない能力。

それもレバレッジの効く図抜けたものが欲しいです。

しかし言うは易く行うは難しとはよく言ったものです。

論語を読む

突然ですが、中国の古典『論語』の話を少しさせてください。

『論語』は孔子という紀元前552~479、春秋時代末期の思想家とその弟子の会話を記した書物です。

全20篇もあり、全部で1万3千字あまりの本です。

その中には参考になる言葉がたくさんありますね。

高校時代に代表的なのを学んだことと思います。

最近、作家の高橋源一郎さんがわかりやすく翻訳したものを出版しました。

大変話題になっています。

『1億3千万人のための論語教室』という本がそれです。

ちょっと書店で覗いてみてください。

先日もパラパラとめくっていたら、こんな言葉がありました。

「子曰く君子は器ならず」

「子貢、君子を問う。子曰く、先ず行え。其の言は而る後にこれに従う」

この2つです。

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最初のはこんな意味です。

「何も考えずに人に使われているだけの道具じゃダメです。

人間なんですから自分の頭で何事も考えなさい」

もう1つはこれです。

「弟子の子貢が知識人にとって1番必要なことは何かと訊ねました。

するとよく考えることだとおっしゃいました。

とにかくなんでもやってみることです。

考えるのはあとからでいいです。

まちがってもいいからとにかく行動すること

それしかありません」

なんだそんなことかと言ってはいけませんよ。

紀元前の人間も現代の人間もなにもかわっていない。

これがポイントです。

まずアクションあるのみ。

それも十分に考えて戦略を練った後、動いてみること。

頭1つでも抜け出すことです。

仲のいい人間といつもいると心地がよいのかもしれません。

同窓だなどといって、毎晩お酒を飲んでいるだけでは、ともに沈んでいきます。

今はもうそんな時代じゃない。

18歳の時の学力で一生食べていけるほど、暢気な世の中ではありません。

学ばない人間に用はないのです。

生き残る資産

孔子の言葉には重みがあります。

その中でも最大のものは「なんでもやってみる」です。

といっても無手勝流はダメです。

十分な戦略をたてること。

計算することです。

どこが意味のある文脈か。

それは自分が学んだことで、誰かの役に立つということです。

そこから人間の関係ができます。

ヨコにもタテにも繋がっていけるのです。

ぼくはかつてアフリカへ研修旅行をしたことがあります。

これは国際教育に関する研究会へ1度だけ顔を出したことがきっかけでした。

その後アジアの国を回るスタディツァーにも参加させてもらいました。

中国への就学旅行研修にも行きました。

全てはたった1度の研究会参加から始まったのです。

その後、アメリカ各地への研修もしました。

そうしている間にもネットワークができあがっていきました。

その行動をとらなかった時には、全く出会うことのなかった人々です。

この繰り返しがまさに自分資産なのではないでしょうか。

その組織を離れた後も、さまざまな場面で助け合えます。

それこそが本当の力ではないでしょうか。

どこの誰だったか覚えていない名刺交換作業の繰り返しは殆ど意味がありません。

もっと血の通った付き合いをしなければ、結局は熱い内実を伴わないのです。

理想の人間関係とは

人間関係はスキマを探すのが1番です

正面から行ったら必ずシャットアウトされる関係でも斜めに飛び込めば案外うまくいったりします。

ぼくは以前から「釣りバカ日誌」を理想にしてきました。

師匠、浜崎伝助と弟子、鈴木一之助の関係です。

万年ヒラ社員、浜崎伝助と鈴木建設の会長、 鈴木一之助 とは仕事上の上下関係を超えています。

釣りという趣味の世界でつながっているのです。

ここでは社会的秩序の全てが逆転しています。

それを見ている観客も十分に2人の心の交友を感じとれるというワケです。

この逆転が生み出すエピソードが愉快でもあり、涙を誘います。

こうした人間関係を自分の周囲にどれだけ作れるのかが戦略の1つではないでしょうか。

そのための道具はやはり道楽でしょう。

趣味といってもかまいませんが、ニュアンスとしては道楽の方がいいと思います。

会社の接待でゴルフをやるのは道楽ではありません。

あれは仕事です。

その証拠に退職すれば、その関係は見事に切れてしまうではありませんか。

だれも誘ってくれません。

そんなこととは関係なく、あなたが会社を辞めたとしても一緒に何かをしたいという誘いがあるかどうかということがポイントなのです。

幸い、ぼくは今から10年前に落語を始め、それからは隋分と様々な方と知り合いになれました。

あちこちから声をかけていただき、ありがたいと思っています。

どのような人とでも正面からではなく、ナナメに付き合えます。

落語をやっているというだけで、相手の方の表情がつい緩んでいくのがよくわかります。

印象が軽いんですね、きっと。

緊張がとけるんでしょう。

もちろん、道楽でなくてもかまいません。

勉強の会でもかまわないのです。

源氏物語を学ぶとか、アドラー心理学を研究するとか。

その内容は問いません。

人間との関係しか残らない時代に入りました。

なんの資産を残しても、結局は争いの種になり、豊かな人生を約束してくれるワケではないのです。

レバレッジの効くスキルはあらゆる場面で効果的です。

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エクセルもプログラミングも十分にありです。

あらゆる方面から研究を続けてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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