【俯瞰力】グローカルなアウトプットで素早く思考の中軸を作り上げる

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勉強だけじゃダメ

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

毎日書いてます。

よく飽きないなと自分でも感心しちゃいます。

なぜ書けるのか。

理由は簡単です。

楽しいから。

自分の中に堆積しているものを、毎日虫干ししているようなものなのかも。

以前は教壇に立って、生徒にいろいろな話をしていました。

今はその機会も滅多にありません。

そのかわりと言っては語弊がありますかね。

つい喋りたくなるのです。

人間、勉強ばかりしていてはダメです。

誰かに教える。

これが1番の勉強です。

やってみればよくわかります。

アヤフヤなことはうまく教えられないものです。

反対にきちんと自分の腹に収まったことなら、いつでもすぐに教えられます。

つまり外に1度出すという行為は確認の作業なのです。

動きを止めたらもうダメ。

走りながらでもアウトプットをする。

これが1番の戦略じゃないでしょうか。

落語家の場合

ぼくは道楽で落語をやってます。

どうやって噺を覚えるのか。

長いのは30分を軽く超えます。

ぼくの持ちネタにはどちらかというと、長いのが多いのです。

覚え方は単純です。

最初はただ聞きます。

ひたすら聞きます。

音楽の繰り返し再生に近いかもしれません。

そのうち耳の奥になんとなく言葉の塊が残っていきます。

ポイントはここから。

完璧になるまでひたすら稽古をして、それから高座にかける。

というやり方はNGです。

プロの噺家はみんな覚えたらすぐにやります。

間違えたってつっかえたってかまわない。

お客様にしてみれば迷惑な話ですけどね。

しかし始めちゃう。

当然、うけたりうけなかったり。

どこがダメだったか後からチェックします。

そして翌日、別の場所でリカバリーをかけながら再演するのです。

この繰り返しです。

つまりアウトプットをしながら、インプットをしていく。

これが最上級のやり方です。

だからこそ、寄席が大切なのです。

道場みたいなもんですから。

毎日結果を出しては、それを検証する。

そうしていくと忘れません。

頭の中が自然に整理されていくのです。

人間は言葉を操る生き物です。

言葉で世界を認識しています。

だから喋るのがいい。

しかし書く方がもっと脳の奥に届きます。

グローカルな視点を

突然ですが、グローカルという言葉をご存知ですか。

新しい言葉です。

インターネットの時代はグローバルな情報が飛び交っています。

地球の裏側で起こった事件が、すぐ世界中に流れます。

はるかに遠い場所からメールが届き、顔を見ながらお喋りもできる。

全世界の距離が圧倒的に近くなりました。

それと同時に足元の地域限定の情報も貴重なものになりつつあります。

身のまわりで起こった事柄が、すぐに影響を及ぼすこともあるのです。

ローカルという言葉で表現すればわかりますよね。

グローカルという表現はglobalizationとlocalizationとが合体した言葉です。

簡単にいえば「地球規模で考え、足元から行動せよ」ということです。

もっといえば、俯瞰力を身につけようということです。

何かをアウトプットする時、上から全体像を掴む。

そして次に足元に目を移動させ、そこから真実を掴む。

よく言う、鳥の目と虫の目です

これからはこの2つをさらに飛躍させていかなければなりません。

一部の人の目にしか触れないというアウトプットはもう時代遅れです

と同時に、いつも大向うばかりを狙うのもダメ。

世界にも地域にも十分に通用するような指向のもの。

それがこれからのアウトプットの主流になると思われます。

映画でも小説でも

つい先日アカデミー賞を受賞したのは韓国映画『パラサイト・半地下の家族』でした。

アジア初の映画が栄誉あるアカデミー賞をとったのです。

歴史上初めてのことです。

どうしてとれたのか。

この映画には貧富の格差という韓国社会の問題点が描かれています。

mohamed_hassan / Pixabay

しかし同時に見る者を飽きさせない高い娯楽性も持っています。

貧困の悲惨さと同時に、人間のたくましさやユーモアも描いているのです。

それだけ世界が狭まっているとはいえないでしょうか

感覚が等質化している。

韓国の持っている格差社会の現実を描き出しつつ、人間のしたたかさも同時に描く。

これからはこうしたアウトプットの形が世界を捉えていくのでしょう。

アノニムな都会を題材にした村上春樹の小説も、仔細にみていくと、日本人の細やかな情景感覚に満ちています。

これも一つのグローカルな現象といえるかもしれません。

何かを描き出すという作業は大変に神経を使うものです。

しかしその純度をあげていけばいくほど、頭の中は整理され、世界の新しい形がみえてくるに違いないのです。

ある程度アウトプットを続けていけば、必ず質が上がります。

以前には見えなかった風景がそこに現出します。

自分の中に新しい辞書を作っていく作業に似ているのかもしれません。

日本というある意味アジアの辺境にいながら、世界の潮流を捕まえ続ける意志があればそれはかなうのです。

あまり効率だけを前面に出すのは控えた方がよさそうです。

この言葉を頭の隅に置きながら、俯瞰する技術を身につけていけば、百人力なのではないでしょうか。

狭い場所にいてもかまいません。

そこから常に世界を見つめ、同時にアウトプットを繰り返していく作業を通じて、新しい場所へ飛び立つことが可能になるはずです。

世界はきっとそういう形でしか、認識できません。

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俯瞰力をつけたいですね。

勉強は絶え間なく、しかしアウトプットも確実に。

これだけは忘れずにいたいものです。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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