【小論文】複数の課題文がある問題を素早く乗り切る3つの確実な方法

学び

課題文が2つ

みなさん、こんにちは。

小論文添削指導歴20年の元高校国語科教師、すい喬です。

勉強は順調ですか。

迷いながらでもいいです。

今の方法を続けてください。

とにかく書かなければうまくなりません。

少しくらいの小手先のテクニックでは上達しないのです。

どうしても1つのテーマばかりやっていると、煮詰まってきます。

全く出口がみつからなくなるのです。

そういう時は適宜、別の内容のものに移ってください。

後でまだ戻ってくればいいのです。

慌ててもダメです。

とにかく確実に腰を落ち着けて進みましょう。

入試小論文の6割は課題文型だという話を以前書きました。

今回はその中身です。

わかりやすくいうと、課題文型はさらにどのように分かれるのかということです。

単純に1つの長い文章が出題され、それについての考え方を述べよというのももちろんあります。

というより、これが主流です。

では他にどんなのがあるのか。

それは複数の課題文を読ませて考えたことを書けというタイプのものです。

あるいはこの変形として、課題文とグラフというセットもあります。

今までにあまり練習をしたことがない人だと、これだけでかなり焦ります。

いつもの実力を出し切れないのはあまりにもったいない話です。

対応の仕方をここで学んでおきましょう。

関係を読む

課題文が複数ある時に1番必要なことはなんでしょう。

相互の文章の関係をチェックするのが基本です。

次の2パターンを考えます。

 A 対立する内容のもの。
 B 補い合って同じ内容の主張をしているもの。

この2つの図式を考えておけば、通常の型は十分だと思われます。

グラフなどがついてる問題はBの型が圧倒的です。

添付されたグラフで課題文の内容をさらに詳しく説明していくタイプのものです。

基本的に課題文を読み、どちらのパターンで組み立てられた問題なのかをはっきりさせてください。

2つのパターンが全く逆のことを論じている場合、つまりAの型のケースの場合についてです。

最初に自分の立場を鮮明にしなければなりません。

必ずどちらかに賛成してください。

この際、なぜ賛成なのか、反対なのかをはっきりと主張しなければなりません。

geralt / Pixabay

だからといって筆者と同じ視点で賛否を論じても高い評価は得られません。

必ず斜め切りをするのです。

カットされた断面が鮮やかであればあるほど、点数が伸びます。

同じ論法の繰り返しはダメです。

新鮮味がありません。

何枚も答案を読まされる採点者にとって、同じ論点の繰り返しくらい退屈なものはありません。

絶対に筆者の論点を繰り返さないこと。

これが基本中の基本です。

別の角度をどんなことがあってもひねり出してください。

Bの型のケースは

これは2つの文が同じことを言っているので、1つの文章の時と同じです。

共通する内容について賛否を明確にしてください。

この場合、筆者の立場をどうしても繰り返しがちです。

なぜかといえば、相互に補い合っている同じ内容の文章を2回読むからです。

なかなか反論するのさえ、難しくなってきます。

しかしそこで諦めてしまったのではオリジナリティーが出ません。

大学に入学後も自分で道を切り開いていける学生かどうかが、評価の基本です。

ただ繰り返すタイプの文章を書く受験生に対しては、かなり厳しい採点結果が待っていると考えてください。

ここで少し具体的にテーマ考えてみましょう。

つい数ヶ月前までもめていた英語学習のあり方についてです。

いよいよ小学校でも英語の授業が導入される段階になりました。

しかしこの時期にいたっても、反対を唱える学者がかなりいます。

つまり日本語の能力がきちんと身についていない段階で英語の単語を覚えても意味がないという主張です。

日本人の母語としての日本語をある程度かため、さらに漢字の基本と言葉の使い方を学習する方が大切だというのです。

 1 やさしい単語を英語で言えたからといって、それで上達するわけでもない。
 2 これからの英語はグローバルな言語に発展していく。
 3 しかし英米風の発音にこだわる必要はない。
 4 母語での表現力がなければ、英語は身につかない。

そのため基本の言語としての日本語を小学校では集中的に学ぶべきだというワケです。

英語の先生の中にはかなりこの考え方をとる人が多いのも事実です。

当然、その反対の立場はわかりますね。

英語に触れるのは早ければ早いほどいいという考え方です。

発音も表現力もこれからの時代には英語的なセンスが必要であるとする論理です。

今回の大学入試などでは、作文力、会話力の能力を早く育てあげるべきだという議論が多く出ました。

どちらの立場につくのか

問題をつくる側からいえば、ディベートと同じで、全く対立する文章を2つ並べて出題すればよいことになります。

どちらの立場で書くにせよ、説得力のある文章にしてください。

その際に自分の経験などを織り交ぜていけば、よりわかりやすいものになると思われます。

しかしなんとなく書き出すと、どっちつかずの総花的なものになります。

自分の立ち位置を明確にすること。

この場合、問題をつくる人がわざと自分の意見の方へ誘導するために、片方の論点を強調するケースも考えられます。

同じ論法の文章を2つもってくるケースや、その内容にふさわしいグラフを引用することもあります。

試験場で舞い上がっていると、完全に問題作成者の意図のままに操られるということにもなりかねません。

ここは冷静さが必要です。

普段自分が考えている立場の方が文章の説得力が増します。

課題文がこっちを押しているからそこへ流れるという方法はとらないでください。

自分があくまでも考えた論理を押し通した方が有利です。

元々、答えが1つに決まっているような問題は出題者も避ける傾向にあります。

表立って反対できないとか、賛成できないケースもないわけではありません。

その時は、自然な論理の流れに従ってください。

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しかしいつも同じパターンでは書かないこと。

できたら斜め切りを実践してください。

自分の体験などもうまく挟み込めれば、新鮮なものになります。

理屈だけをこねまわして、いい気持ちになっていたのではダメです。

小論文のキモがどこにあるのかを少し冷静に俯瞰して捉えることです。

その練習さえ積んでいれば、怖いことはありません。

根拠と具体例のバランスが大切です。

自分の経験を羅列するのはNG。

とにかく練習してください。

書けたら大きな声で読んでください。

無駄な接続詞と副詞をカットすること。

それだけで随分とさっぱりした文章になります。

試験日の直前まで継続あるのみです。

最後にまとめておきましょう。

 課題文が対立している時はどちらに賛成なのかを明確に。
 課題文が補い合っている時は、その主張に対しての賛否を明確に。
 根拠と具体例を上手に使って斜め切りに挑戦する。

力が必ずつきますよ。

吉報をお待ちしています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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