一見さんお断りという東京の洋菓子店・村上開進堂の伝説

暮らし

一見さんお断りの意味

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

今日は朝から涼しいので、いくらか気分がいいです。

こういう時はいつもの話題と全く違うことを書きたいですね。

最近は暇なせいか、どうでもいいことばかり考えてます。

といってもコンニャクの裏表なんかじゃありません。

一見さんお断りのシステムの未来です。

この言葉を聞くと、すぐに京都を思い出しますね。

先日もNHKで百味会の裏側に潜入という番組をやっていました。

老舗が100件。

いずれも1つの業種で1軒だけしか参加できません。

お豆腐屋さんも湯葉屋さんも、すべて1業種1軒だけです。

今まで取材に応じたことがなかったというのも、いかにも京都らしい話です。

いずれも跡継ぎの問題で悩んでいました。

今の時代に暖簾を守るということがどれほど難しいことか。

廃業してしまった家もかなりあるようです。

とくに和菓子はきびしい。

若い世代の人は洋菓子への志向が強いそうです。

いくら老舗の和菓子だからといって、そう口にしなくなっているとか。

京都も内側から少しずつ変化しているのだということがよくわかりました。

とくに祇園、八坂神社の入り口に店を構える中村楼の若女将の苦悩にスポットをあてていました。

Mariamichelle / Pixabay

一度は実家に帰ってしまったそうです。

それだけ伝統を守るということが、ある意味息苦しいことになりつつあるんでしょう。

いつも京都へ行くと、必ず祇園には寄ります。

といってお茶屋遊びができるわけもなく、通りを歩いてくるだけです。

それでもあの入り口にデンと構える一力茶屋をみると、一見さんお断りの響きがするから不思議ですね。

初めてのお客は入れないというこのオキテは、外部の人間にとっては随分と非情で排他的なものに見えます。

一見さんお断りなんていっても、若い人は知らないかもしれませんね。

独特のしきたり

京都の花街には独特のしきたりがあるのです。

それがこの「一見さんお断り」。

はじめての人は、お茶屋を利用できないのです。

店のお客さんの紹介があって、はじめて座敷にあがれます。

どうしてそんなに偉そうなのか。

花街ではお客からの支払いをその場ですますというしきたりがありません。

お茶屋が全て立て替えます。

後日精算というシステムなのです。

お茶屋さんが2次会で他のお店へ行ったら、その支払いも移動のタクシー代もすべてお茶屋に請求がきます。

逆にいえば、そこまでお客を信用できなければ、このシステムは成り立たないのです。

支払いは数ヶ月後、場合によっては半年後になります。

それまで全てお茶屋が負債を背負うということになるのです。

これではとてもじゃないけれど、一見さんでは無理ですよね。

どこの誰かわからない人の勘定を半年待つなんてことはできません。

patrik671 / Pixabay

それではそのお客さんが支払いを踏み倒したらどうなるのか。

その責任は紹介者のところへいきます。

紹介してくれた人の責任になるのです。

だからいいかげんな人をつれてお茶屋へ顔を出すことはできません。

すべて信頼の2文字がキーワードなのです

システムの未来

一見さんお断りというこの言葉にはどこかくすぐったく、それでいてなんとも心地のいい響きがあります。

それがまさに選良と呼ばれる選ばれた人間だけに許される特権ということになるんでしょう。

自分たちは顔見知りであり、それだけに無茶なことはできないという縛りもあります。

知り合いに紹介され、次からは自分の名前で店に上がれるということは、紹介してくれた人の顔に

泥を塗ってはならないことを意味します。

責任とともに、感謝の気持ちも芽生えるでしょう。

京都では老舗の料亭などでも、このシステムをとっているところがかなりあるようです。

本当に自分のごく大切な知り合い以外には紹介しない。

そのかわり相手は特上のもてなしをうけたと感激するという仕組みです。

rawpixel / Pixabay

このシステムはビジネスの世界でも有効に働くに違いありません。

極上の逸品はそうそう数多くあるものではありません。

仕入れた材料にあわせて、客の好みを知っている料理人が腕をふるうのですから、おいしくないはずがありません。

また客のランクを店が揃えられるという点も大きいのです。

一見さんお断りであれば、どんな客がくるのか、全てわかります。

紹介者がつれてくる新しい客も、その格が自ずと明らかになっているというわけです。

だからこそ、お店の雰囲気を壊すということがありません。

隣のカウンターにすわった客に不愉快な思いをさせられたなどということもないのです。

まさにそこがこのシステムの良さでしょうか。

会員制のバーなどとある意味通じるところがあるかもしれません。

そこに集ったということそのものに意味があるのです。

仲間意識が知らずに芽生えるということもあるでしょう。

あるいはそこの店に通えるようになったということが、社会的なステータスとして認められるということになるかもしれません。

しかし現在のように支払いが現金以外の方法で瞬時に行えるようになった時代、このままの形で進むのかどうか。

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それは予断を許しません。

かつてのように幇間、太鼓持ちに財布を全てあずけ、お大尽遊びをしたような時代ではありません。

もちろん幇間は全ての差配を行うわけですから、店の格、料理全てを了解していました。

そして最後にこれだけ余りましたときちんと決算をして渡すような粋な遊び方ができたのです。

しかしそれはさすがにもう無理というもの。

mohamed_hassan / Pixabay

支払いもペイの時代です。

これからの一見さんお断りのシステムがどこへいくのか。

それをじっくりと見届けたい気もします。

村上開進堂の伝説

今日のテーマは本当はこれでした。

申し訳ありません。

千代田区一番町にある洋菓子店の話です。

皇居界隈を紹介するテレビでやってました。

驚きましたね。

こういう店が今でもあるんですね。

お客の紹介がないと買えない店なんてありなのかな。

海外からの賓客や外交官に対する洋式接待のため、当時宮内省大膳職であった村上光保を抜擢し横

浜外人居留地に派遣したというのがこの店の始まりです。

フランス人コックの元で洋菓子製造の修行にあたらせたそうです。

明治7年、千代田区麹町に村上開新堂を創業。

鹿鳴館でも洋菓子一切の製造を担当していました。

光保が得意にしていたのはアイスクリームやガトーだったとか。

明治期創業、日本でもっとも古い洋菓子店のひとつだそうです。

なんというかひたすら歴史の重みを感じますね。

店の中に入っても、商品が並んでいるというのでもない。

その日の注文を袋に入れて、ただ置いてあるだけ。

なんとも殺風景な雰囲気です。

今時、祇園のお茶屋でもあるまいしとは思ったけれど、これはこれでおもしろいのかな…。

ネットでみたら、いいお値段です。

さてここでちょっと新しい話題を。

なんとそのご紹介そのものを一時ストップするとのこと。

2019年5月吉日

ご紹介についてのお願い

お客様各位
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
お客様におかれましてはご承知の通り、弊社商品は全て手作りのため、一日にできる数に限りがございます。
その為に、ご登録いただいているお客様に、ご予約で商品をご用意させていただいております。
ご登録のない方につきましては、ご登録済みのお客様からのご紹介をお願いしており、ご登録いただいている皆様におかれましては、ご紹介のお手数をおかけしていることと存じ、深く感謝申し上げます。
このような紹介制をとらせていただいておりますにも関わらず、ありがたいことではございますが、近年、新しくご登録される方が急増いたしております。
これらのことから、現在、今までにないほど売り切れの日が先になってまいりました。
こうした状況を鑑み、誠に勝手ながら、しばらくの間、新しいお客様のご紹介を制限させていただきたくお知らせ申し上げます。
1年間でご紹介いただきますお客様を、上限3名様とさせていただきます。
2019年に関しましては、2019年6月より12月まで、2020年は1月より12月までを1年とさせていただきます。
この制限は、状況に応じまして、変更させていただくこともございます。
多大なるご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご協力を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

なるほど、これが商売というもんですかね。

ここにリンクをはっておきましょう。

村上開進堂

クッキーがこんなに高いとは…。

しかしそれも一見さんは買えないのです。

つくってるところの映像を眺めていたら、さもありなんというところかな

クッキーの詰め合わせなのに、とんでもない価格です。

2階にあるレストランもお昼以外は一見さんお断り。

どうしてもという人は、誰か知り合いを探すしかないですね。

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しかし1年間に3人とは…。

伝説が商売になるという典型的なパターンです。

そこに山があれば、登りたくなるのが人情というもの。

試してみる価値は十分にありそうですけど。

一度皇居の方まで出かけたら、覗いてみようと思ってます。

歴史に彩られた名店というのは確かにありかな。

ところで誰がここでクッキーを買っているのか。

紹介なんかしてくれる人はあるんでしょうか。

だからこその有り難さなんでしょうかね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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