小論文の勉強法!自己採点できない特殊な試験を突破する術

学び

答えのない試験

みなさん、こんにちは

小論文添削経験20年の元都立高校国語科教師、すい喬です。

夏は実力の伸びる時期です。

しかし毎日の暑さはやはり大敵。

自分の決めたゴールをめざして頑張りましょう。

オープンキャンパスの日、大学の正門前で写真を撮ってきましたか。

とにかくモチべーションをキープすること。

机の前に貼っておきましょう。

それだけで夏を乗りきれますよ。

試験の科目は決まりましたか。

AO入試や推薦入試を受けるのなら、小論文は必須。

避けて通ることはできません。

jambulboy / Pixabay

必要なことはわかってるし、勉強しなくちゃいけないのはわかってるけど…。

他の科目と違って、どこから手をつけたらいいのか。

問題集を買って何問か書いてみたけど、これでいいのか悪いのかもわからないし…。

課題文がすごく難しくて、何を書いたらいいのか、全く見当がつかない。

なんとか苦労して800字書いてはみたものの、誰も添削してくれる人もいない。

解答欄をみても正解例とかいうのがあるだけで、自分の答案とは全く違う。

いったいどうすればいいのか。

一度だけ受けた模擬試験はさっぱりワケがわからなかった。

こんなんで入試までに間に合うのだろうか。

考え始めると、不安が次から次へと襲ってきます。

以前、その解決策を少しだけ書きました。

ここに貼り付けておきます。

小論文とインスタグラムに共通する美的センスの話
小論文は難しい 皆さん、こんにちは。 小論文添削歴20年の元都立高校国語科教師、すい喬です。 書いてみました。 なんとか800字。 苦しかった。 言葉が少しも出て来ない。 やっぱり才能がないんじゃないのかな。 諦めようかな。 そんなことでめげてちゃダ...

過去問を集める

一番最初にやるべきことは、まず敵を知ることです。

これが大前提。

この作業をしないで、試験を受けることはナンセンスといってもいいでしょう。

文科系の学部といっても、今は細分化されています。

人文系と社会科学系ではまったく傾向の違う問題がでます。

さらに同じ大学でも学部によって、その出題の方法まで違うところが多いのです。

これは入試が全学的に行われているように見えるものの、基本は学部単位、あるいは学科単位で問題がつくられるという特殊な環境によります。

geralt / Pixabay

特に大規模な大学になればなるほど、その傾向が強いのです。

過去問はどこにあるのでしょうか。

可能な限り探してください。

学校の進路室にありませんか。

過去のパンフレットなどと一緒に過去問が送付されてきています

旺文社、ベネッセなどの出版社から過去問が出ています。

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とりあえず、書店に行ってみてください。

自分の受験したい学校のリストの中に過去問がありますか。

もう一つの方法はオープンキャンパスです。

パンフレットの中におみやげとして、過去問が入っていることもあります

あるいは大学説明会

まとまって行われる機会があったら必ず行ってください。

そこにも資料はあります。

最後はネットです。

よく調べると過去問がpdfで添付されていたりします。

すぐに印刷して傾向を調べてください。

知識をどう獲得するのか

テーマは多岐にわたっています。

その場で突然出された課題文を読み、1時間くらいの間に800字を書くというのはとんでもない試験です。

さらには正解もないのです。

どうしたらいいのか。

途方にくれるばかりです。

幸い参考書はあります。

しかしそれを読んだからさて、本当にその場でスラスラ書けるのかと言ったら、読まないよりはい

いでしょうというレベルなのです。

ぼくは趣味で落語をやります。

お客様の前で30分の話を台本なしで話します。

何も見ません。

どうしてできるのか。

考えてみてください。

誰でもそうでしょうけど、忘れちゃいます。

あちこち抜け落ちてしまいます。

ただストーリーを語るワケではありません。

その人物になりきるのです。

小論文もそれと同じ。

少しくらいノウハウの本を読んだからと言って、すぐに書けるのなら、だれも苦労はしません。

腹に入ってないとダメなんです。

夢に文章が出てくるようでないと書けません。

では、どうしたらいいのか。

これ一冊とまず本を決めてください。

簡単なノウハウの本はダメです。

ある程度腰のすわったテーマ別の攻略法が書いてある本がいいでしょう

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人文系、社会科学系、理工学系、看護医療系。

おもに4つの分野に分けて勉強します。

TeroVesalainen / Pixabay

自分が進みたい方向のものを7分、それ以外を3分。

大学が特に毎年好んで出すテーマがあれば、そこに重点を置いて。

とにかく書きましょう。

一問一問、自分で書いてみてください。

相当に苦しい作業のはずです。

この間に自分の文体の型ができればしめたものです。

どうしてもダメだったら、課題文と解説をじっくり読んでください。

これだけでも相当程度、理解が進みます。

18年間で学んできたことはどれくらいですか。

自分で深掘りしたものですか。

ネットの記事で読んだことをいかにも自分の意見のように話していたことはありませんか。

この時に自分を再検証してください。

というのも小論文は最終的に自分を前面に出す試験なのです。

他者の意見をいかにも知ったような顔で論じても、採点者にはすぐにわかります。

そこに自分の体験や知識があり、その上にたって意見や論理を構築できた答案が最も評価されるのです。

だとしたら、少ない知識をどう増やしていったらいいのでしょうか。

この点が小論文という試験の真骨頂なんです。

ここだけはごまかしがききません。

あなたの学力が全て晒されてしまう場所なのです。

文は人なり。

怖いですよ。

評論文かスタサプ

学問に王道はありません。

現代文の評論が20から30くらい載っている問題集をやってください。

どれがいいのかわからない人はスタディサプリがお勧めです。

これは安い。

昨年、ぼくも現代文の評論を全てやりました。

問題を印刷して、やってから授業を聞きました。

どうしてそんなことをしたのか。

実はとある高校で、問題の解説をしなくてはならなかったからです。

問題を解き、解説を読みながら、自分に足りないところを少しずつ足していきました。

この時に印刷した問題はそのまま保存してあります。

赤でなおした答案は貴重な財産です。

この作業を地道に続けるしかありません。

唐突ですが、日本人や日本文化の特徴をすぐに言えますか。

それについて書かれた過去の有名な評論はなんですか。

『菊と刀』『甘えの構造』「日本人とユダヤ人』『縮み志向の日本人』

いくらでも出てきます。

断片的な知識では通用しません。

あなたがこれなら間違いなく書けるというテーマからでいいです。

言葉にすることで、問題が見えてきます。

難しくいえば顕在化するのです。

結論は何にしますか。

どこから書き出しますか。

その理由はなんですか。

具体例を含みつつ書いてもかまいません。

最後は添削してもらいましょう。

なるべくすぐにみてもらうこと。

この人選に合否がかかっています。

先生の実力をきちんと見極めなくてはなりません。

信頼のおける人でないと、いくらいい添削をしてもらってもうまくなりません。

知識を学ぶ
書く
添削してもらう
再構成する
再び書く

この繰り返し以外に小論文がうまくなる道はないのです。

苦しい作業ではあるものの、これが全てです。

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しかしここで身体にしみこませた実力は、本物です。

大学に入ってからの勉強に、ものすごい力を発揮します。

自分を信じて進んでください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

合格の2文字を胸にずっと刻み続けていてくださいね。

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