小論文の書き方秘伝!一文を40字以内にまとめてみる

学び

長文はダメ

みなさん、こんにちは。

小論文添削を20年続けてきた元高校教師、すい喬です。

今までに想像できないくらいの答案を読んできました。

今では最初の数行を読むと、この生徒は文章がうまいなとか、構成がしっかりしているなと判断できます。

何事も馴れというのは怖ろしいものです。

どうやったら合格できる小論文が書けるのか。

添削する度ごとに考えてきました。

一番わかりやすい判断の基準は読みやすいということです。

文章力、構成力、理解力などといろいろ基準はあります。

課題文をきちんと理解しないで、自分の書きたいことだけをメチャクチャに書きなぐるなんていうのは論外です。

ここでいうのはある程度内容の理解ができて、その次にどう書くかという段階です。

その前の部分については以前に書いたサイトがあります。

ご紹介しておきますので、そちらを読んでみてください。

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さきほど判断の基準は読みやすいことだと書きました。

逆にいえば、それだけ読みにくい文章が多いということなのです

本人は一生懸命に書いているということはよくわかります。

sik-life / Pixabay

しかし主部と述部が対応していない。

だから何がいいたいのか、よくわからないのです。

このパターンが一番多いですね。

添削していてもまいります。

どこをなおしたらいいのか、わからなくなるのです。

新聞の新米記者が書く記事を、デスクと呼ばれる責任者があちこち斜線で消してしまうという話を聞いたことはありませんか。

いまなら、パソコン上で即deleteです。

わかりやすく書こうと奮闘するから、文が長くなる。

文脈が複雑になる。

呼んでいてもわからないというパターンです。

40字以内で1つの文を

今日はちょっと無茶なミッションを提示します。

自分でもこれは言いすぎかなと思います。

しかしこれをめざして書いてみてください。

上級になったら60字まで許可します。

なぜ、そんなことをいうのか。

これは添削をした人でないとわからないことです。

とにかく文の構造が複雑で、内容もあっちへいったりこっちへいったりしている文章が多いのです。

いつもフラフラしてるのです。

その理由は何か。

その第一の理由は1つのセンテンスが長すぎること。

これにつきます。

www_slon_pics / Pixabay

ともすると、1つの文の中に3つくらいのトピックスが入り交じっています。

解きほぐすと、確かにわかる。

勿論、読みながら頭の中で解読はします。

その分、余計なエネルギーを読者に要求することになります。

つまり評価も下がるというわけです。

文章の構造

文は3つの型に別れます。

復習しておきましょう。

1 単文
主部・述部の関係が1回だけで成り立っている文のことです。
例  私は犬が好きだ。
文の構造としては一番単純でわかりやすいです。
2 複文
主部・述部の関係が複数回あり、並立の関係にない文のことです。
例  私がきのう彼女に会ったのは駅前の喫茶店だった。
「私がきのう彼女に会った」と「…のは駅前の喫茶店だった」の2つの節に分けられ、それぞれに「会った」「駅前の喫茶店だった」という述語が含まれます。

並立の関係とは,文節どうしが対等に並んでいるもののことをいいます。

並立の関係かどうかを判断するには,文節の内容を入れ替えてみます。

入れ替えても意味が変わらない場合は並立の関係といえます

3 重文
主・述の関係が複数回あり、それが並立している文のことです。
例  父は中学校の先生で、母は保育士だ。
文章を反対にしても意味が通ります。

通常、文はこの3つのパターンを複雑に使って構成されます。

当然一番わかりやすいのが単文です。

主部があって述部がある。

1つの文章を短く切りやすいのです。

今後しぱらくはこの単文型の文章を重ねながら、その間に複文を少しずつ混ぜていくという方法を試みてください。

ある程度文章の形がみえてくるようになったら、60字までセンテンスを伸ばしてもかまいません。

とくに初心者の文章は読みにくいものが多いのです。

その例を1つだけあげます。

私はこれからの大学生活にいろいろな期待をしているが、中でもサークル活動はどれをやったらいいのかと思うくらい数があるので、本当に今迷っている。

今はまだ夢の段階だけれど、3年生になってもし可能になったら留学をして勉強を続け、それを将来の糧にしていければと思っている。

すばらしい芸術作品に触れることは、一生の財産になるし、そしてそれがこれからの未来を輝かしいものにしてくれるだろう。

勉強と芸術をともに学ぶことで、疲れた時、街のカフェで一休みし、海外の人の話す言葉も理解できるような大学生になれることが今の夢です。

これは志望理由書を一番最初に書いてもらった時のある女子生徒のものです。

narciso1 / Pixabay

なんとなく読んでいると、言いたいことがわからないわけではないということになります。

しかし中身はなく、実に味気ないものです。

これを読んで面接をしなさいと言われたら、面接担当者は少し悲しいですね。

少しだけ添削をしてみましょう

私はこれからの大学生活にいろいろな期待をしているが、中でもサークル活動はどれをやったらいいのかと思うくらい数があるので、本当に今迷っている。

この文の一番悪いところは、「が」「ので」で文をつないでいる点です

このパターンはダメな文章によく出てきます。

「が」「ので」で文を続けると、いくらでも長くすることができます。

これはもっとも避けなければならないパターンの1つです。

ではどうしたらいいのか。

「が」「ので」の前で文を切ること。

短くすることです。

最低2つ。3つの文にしてもいいです。

私はこれからの大学生活にいろいろな期待をしている。
なかでもサークル活動はどれをやったらいいのか、今から悩むほどだ。
本当に今迷っているのである。

今はまだ夢の段階だけれど、3年生になってもし可能になったら留学をして勉強を続け、それを将来の糧にしていければと思っている。

どこから直せばいいのか。

難しいですね。

「夢の段階」「もし可能になったら」という表現は不要。

3年生になったら留学を果たしたい。
私のめざす将来の職業の糧にしたいのである。

「思っている」はカット。

できれば、将来の仕事の目標がなんであるのかをある程度明確に示すこと。

すばらしい芸術作品に触れることは、一生の財産になるし、そしてそれがこれからの未来を輝かしいものにしてくれるだろう。

どこが悪いのか。

一番いけないのは「そして」です。

「そして」は便利な言葉ですが、これは文全体のトーンを曖昧にします。

ズバッと切り込む

「さらに未来を輝かしいものにする」といったようなぼかした表現は、むしろ邪魔になります。

かえって何が目的なのか、まったく見えなくなってしまいました。

勉強と芸術をともに学ぶことで、疲れた時、街のカフェで一休みし、海外の人の話す言葉も理解できるような大学生になれることが今の夢です。

最後の「です」は最悪。

「である」と「ですます」を混同してはいけません。

街のカフェーで海外の人と話すというのも、ただのイメージだけです。

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なんの実質もない。

芸術の何を学ぼうとしているのかを知りたいですね。

こうして読んでみると、これはいくらなんでもと思うかもしれません。

しかし現実にはこういうレベルの文章がたくさんあるのです。

すぐれた文章に出会うということはほとんどないといってもいい。

それくらい、何もないところから文章をまとめて書くということは大変なのです。

初心者の人はとにかく文を書くことから始めてください。

課題文を理解することはもちろんですが、ただ書けばいいというものではありません。

文の構造を理解して、短文を積み重ねる努力をしてください。

40字を超えたら、なにがなんでもそこで文を終わらせてください。

原稿用紙、わずか2行です。

これは簡単なようでいて、むしろ苦しい。

しかしそれが次のステップへの糸口になります。

このブログにも長い文章はありません。

短文を積み重ねたものです。

何度でもトライしてください。

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書き終わったら、一度大きな声で読んでみることをお勧めします。

短文を単文で、を合い言葉に頑張ってくださいね

最後までお読みいただきありがとうございました。

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