愛情

女院詮子の弟道長に対する愛情が権力への道を加速させた【帝の宣旨】

『大鏡』にはスリリングなシーンがたくさん出てきます。今回扱う姉の女院の活躍はなかなかのものですね。自分の弟が政治権力を握るために、粉骨砕身の努力をして、天皇に迫ります。どうしても断れないところまで、追い詰めていく女院の心理状態も興味深いです。

【字のない葉書・向田邦子】父親の愛情を澄んだ目で捉えた好エッセイ

向田邦子の名エッセイ『字のない葉書』は中学2年生の教科書に載せられています。学童疎開をさせた1番下の妹は子供なので文字も書けません。つらい思いをしないようにと、父親はたくさんの葉書を持たせます。その結果はどのようなものだったのでしょうか。

【白鳥・三島由紀夫】乗馬クラブで若い男女が抱いた仄かな愛情の行方

三島由紀夫が16歳の時に発表した短編集に所収されています。タイトルは『白鳥』です。乗馬クラブでのある時間を切り取った小説です。若い男女が1頭の馬を心の中で共有します。そこに至る感情の襞をみごとに描写しています。味わってみましょう。

【うつくしきもの・枕草子】小さなものに対する愛情は日本民族の魂か

枕草子の中で清少納言は小さなものへの愛情をたくさん語っています。特に子供の仕草などには愛着が深かったようです。なぜ小さなものをこれほど愛したのか。そこには日本人に共通する感性が宿っているのかもしれません。縮み志向について考えてみました。
小論文

【医療看護系小論文・死】病者の問いかけにあなたはどう応えるのか

死に瀕した病者に問いかけられたら、どのように応えればいいのでしょうか。わずかな命の可能性をどう言葉にすればいいのか。正直に応えることが必ずしも正しいのかどうか。しかし最後は自分の心に正直であることが、最も大切です。一緒に考えてみましょう。