【衛生観念】私の赤ちゃんに触らないでという投書の持つ意味は?

ノート

新聞の投書欄

みなさん、こんにちは。

ブロガーのすい喬です。

毎日、暢気に暮らしてます。

これといった悩みもありません。

お茶を飲みながら、毎日ブログを書くのが楽しみの1つです。

朝起きてまず見るのが新聞です。

いろいろな情報の宝庫といってもいいでしょう。

最近は新聞をとらない家庭も多いようです。

以前、NIEの授業というのを新聞協会のご協力でしばらくやったことがあります。

聞いたことがあるでしょうか。

Newspaper In Educationというのが正式な名称です。

アメリカから始まりました。

MichaelGaida / Pixabay

識字率の低下に悩んでいた頃、新聞を教材にしてはどうかということで始まったそうです。

日本でも現在続けられています。

国語力をつけるのに新聞は格好の教材でもあります。

若い世代の声を欲しがっている新聞社は多いのです。

前任校に在籍していた頃、投書を何度も取り上げてもらいました。

生徒も自分の書いたものが新聞に載ることで、励みになったようです。

それを授業中に披露してもらいながら、さらに議論を深めていきました。

そういうワケで、今も投書欄はよく見ます。

時代の流れがよくみえるのです。

免疫力のない赤ちゃん

今回は「私の赤ちゃんに勝手に触らないで」という投書につい目がいきました。

なるほど、かわいいわねと言いながら手を伸ばすおばあちゃんに母親はこういう感情を持っているのだと気づいたのです。

勝手に触らないで。

免疫力の低い息子の素足に触る80代の老婆に対しての感想です。

手を洗っているからといって、許可なしに赤ん坊に触ってはいけない時代なのですね。

自分のことをちょっと考えてみました。

そう言われてみれば、最近は他人の子供を触るということをほとんどしたことがありません。

なぜそうなのかと言われれば、確かに病気の感染などの危険性があるからかもしれません。

しかしそこまで深く考えたことはありませんでした。

帯状疱疹などの湿疹が伝染するということは、十分に考えられることです。

老人には湿疹ができやすいものです。

しかし子供に優しく声をかけてくれると、それはそれでうれしいものではないのでしょうか。

触られると、確かに不安はありますけどね。

そこまで不潔だと感じるというのもすこし潔癖すぎるのかなとも思います。

昨今ではドラッグストアで消毒用の濡れティッシュを扱っています。

最悪の場合、それを持ち歩いて、拭いて回るということになるんでしょうか。

どこまで神経質になったらいいのか、よくわかりません。

犬や猫を触った手で子供に接触されると、やはり不安もあるでしょう。

一方、最近の子供にアレルギーが多いのは、あまりに清潔な環境で子育てをしているのが原因だとも言われています。

子供の免疫力を育てるという意味からいえば、生まれてから半年間が勝負だそうです。

その間に他人にどんどん触ってもらって雑菌への抵抗力を高めた方が子供のためになるといいます。

考えてみれば保育園や幼稚園などは、雑菌の巣ともいえます。

伝染性の病気はほとんどこの時期にもらってくるのです。

衛生状態

最近、大勢の人が使う施設には必ず消毒用アルコールが設置されています。

テレビでは雑菌を消毒する商品が次々と宣伝されています。

消臭とあわせて、ここまで意識し続けなければならないのかと少し頭が痛くなります。

いったいどうしたのでしょうか。

抗生物質の効かない細菌が増え、院内感染まで起こす病院もあります。

確かに予防は非常に大切なことです。

他の地域に広まらないようにすることも重要です。

鳥インフルエンザとか豚コレラとか狂牛病など、人間以外のところからも伝染病はやってきます。

さらにグローバル化の波に乗り、世界中の国々からいろいろな人種の人がやってきます。

ラクビーファンが長く滞在したせいで、インフルエンザの流行が例年よりも早まったなどという報道さえあるくらいです。

注意してもしすぎることはありません。

しかしこれも程度の問題です。

衛生状態のよい国の人がそうでないところへ旅行すると、不調を起こすことも多いです。

母乳とそれ以上に衛生的だとされる殺菌された哺乳瓶で育てられた子供達には、免疫力がほとんどありません。

近年、乳児の死亡率は間違いなく低下しました。

しかし抵抗力は落ちています。

以前ならば考えられなかったアトピー性皮膚炎や、花粉症などもあります。

きれい好き

衛生概念が進むことはけっして悪いことではありません。

まだアジアやアフリカの国々には多くの伝染病などがあります。

ぼくも以前アフリカへ出かけた時、毎日マラリア予防の薬を飲みました。

またマレーシアのパーム椰子の森林を訪れた時にはデング熱を予防するため、全身にスプレーをかけた記憶があります。

蚊が媒介するのです。

もちろん、そこで働いているスリランカから出稼ぎに来ている人達は、なにも予防はしていませんでした。

つまりそれだけ抵抗力がぼくにはなかったということなのです。

だから不衛生でいいというわけではありません。

死亡率を低下させたということはすごいことです。

消臭、除菌という言葉が闊歩している現状では、清潔志向を否定することは絶対にできないでしょう。

高齢者の方の子供時代は、兄弟の数も多く身体の接触もそれだけあったと考えなくてはなりません。

個室が用意されるなどということもなかったのです。

それだけ病気に感染するリスクが高かったのでしょう。

泥遊びをして、高齢者と接し、ウィルスへの抵抗力を強めていったに違いありません。

しかしそれを現在同じようにやりましょうということはできません。

本当に難しい時代になったものです。

おばあちゃんに素足を触られたというのは、まだ本当の始まりにすぎないのでしょうか。

これからもっともっと複雑な病気にさらされる時代がやってくるのかもしれません。

だからこそ衛生管理が必要となります。

しかし同時に全てをシャットアウトしてしまうことで、完全に無菌化社会を作り出すこともできない相談です。

かつては毎日お風呂に入るなどというのは夢でした。

シャワー付きトイレという日本人が考え出したものすごい衛生装置もあります。

紙おむつの普及もそんなに遠い昔の話ではありません。

かつては予防接種の注射針でさえ、使い回していたのです。

考えられないことが本当に行われていました。

そのために肝炎になってしまった方もいます。

衛生状態をつねに保つことの大切さはよくわかります。

しかしアルコールで拭いて回るほどの不潔な環境がどれくらいあるのかということも同時に気になるのです。

朝、投書欄を見ていろいろ考えさせられました。

子供の出生率が下がっていく一方です。

元気にたくましく育って欲しいですね。

同時に精神の強さも必要です。

というより、それなしに次の時代を生き抜くことは不可能だと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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