配置転換・失職
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師、すい喬です。
昨今の話題といえば、やはり「AI」ですね。
毎日、新聞を読んだり、ネットのニュースをみていると、なんとも憂鬱になります。
今までのデスクワークがほとんどいらなくなるというのです。
配置転換の命が下り、現場に出る人も多いと聞きます。
今日、読んだ記事に、今までしていた経理の仕事が不要になり、突然、壁紙工事の現場に配属になったという人の話が載っていました。
40才を過ぎれば、簡単に転職なんてできません。
生活がかかっていますからね。
記事によれば、その人は今までより給料も上がるという条件で、決心をしたそうです。
研修期間は1ケ月。
その間に内装工事の基本を学んだのだそうです。
もちろん、誰にでもできるワケではありません。
不器用なぼくなどは、ギブアップしてしまうかもしれないからです。
それでも配属された人たちは黙々と作業をこなしたというから、すごいですね。
やはり日々の暮らしを守るためには、不平などを言ってる場合ではないのです。
朝、大工さんと現場でおちあって、すぐ仕事につくそうです。
以前よりやりがいを感じ、楽しいと答えた人が多いというのは意外でした。
1日中、机に座ってパソコンの画面を見ているより、はるかに生きがいを感じたのかもしれませんね。

なかにはライター稼業に見切りをつけたという人もいました。
あっという間に生成AIが文章を書く世の中になったからです。
ここ1年の間に5分の1まで仕事が激減したそうです。
もちろん、名指しで仕事を依頼してくれる会社もあるようですが、それもわずかなのだとか。
AIがすごいスピードで正確に仕事をこなしてしまうのです。
文章を書くという仕事は、あっという間にAIに駆逐されてしまいました。
よほど特殊な感性がなければできない仕事以外は、ほぼ確実に消滅すると思われます。
本当に人間だけにしかできない仕事はどこにあるのでしょうか。
定量型のワーク
AIは基本的に定量型のワークをミスなくこなすのが得意です。
①決まった手順を繰り返す
②大量の情報を整理する
③文章や資料を定型的に作る
④データを入力、分類する
⑤過去の事例から答えを出す
といった仕事が得意です。
今までしてきたあなたのデスクワークはほぼこの中におさまってしまうといえませんか。
単純な事務作業、文章作成、データ入力、基本的な問い合わせに対する対応などは、今後AIに置き換わる可能性があります。
NHKのニュースなどを聞いていても、ここからは音声AIがお知らせしますとアナウンスしていますね。
発言を瞬間的に文字にする作業などはどうでしょうか。
以前はかなり誤変換がありました。

しかし今は、かなり正確に言葉を漢字、ひらがな、カタカナで拾い上げます。
AIの開発が日進月歩ですすんでいるのが、手に取るようにわかりますね。
テロップの精度は確実に進化しています。
つまりその周辺でしていた仕事は消えていく運命にあるのです。
もちろん、全てが消滅するわけではありません。
わかりやすくいえば、「その仕事の中にあるAIに任せられる部分が減る」ということです。
AI時代に残る仕事
それでは何の仕事をしたら生き残れるのでしょうか。
これこそが喫緊のテーマですね。
特に若い世代の人にとっては、将来につながる大きな問題です。
先のことを真剣に考え、答えを出す必要があります。
おそらくキーワードは1つしかないでしょうね。
ズバリ「人間」がそれです。
今後、人と深く関わる仕事以外はなくなるのではないでしょうか。
誰にでもできる仕事はもちろん残ります。
しかし低賃金のままでしょう。
人間は複雑な感情を持ち、容易に判断できない行動をすることが多いです。
その心の内側に入り、予測の難しい分析をしながら、特殊な能力や知識を使う仕事ならば残れる可能性があります。
では具体的にはなにか。
医療関係、介護、教育、カウンセリングなどです。

ポイントは何に困っているのかを一緒に考え、分析し、よりよい方向へ導く仕事だからです。
強い信頼関係がないと、できない仕事といってもいいかもしれません。
教師とはいっても、機械的に暗記を強いて「正解を教える」タイプの人は消えるかもしれません。
むしろ「相手と一緒に正解を探す」タイプの人だけが残れる気がします。
もちろん、ここに挙げた仕事だけが全てではありません。
手探りで相手と対話を繰り返し、そこからより人間として充実した日々を送れるように配慮できる人間だけが生き残れるのです。
医師、看護師でいえば、「インフォームドコンセント」が正確にでき、コミュニケーションが的確に図れる人でなければ、やがて駆逐されるでしょうね。
医療技術に長けたAIロボットが登場する日は近いはずです。
データ診断も十分、可能になります。
人間にできるのは、患者の不安に正対することなのです。
これができなければ、医療分野の大多数は駆逐されていくと思われます。
現場で身体を使う
AIの時代には、技術職が最適です。
これが近年の時流にピッタリ合致しています。
一言でいえば、現場志向です。
電気工事、配管、自動車整備、建築、設備保守、美容、調理などです。
このような職業は誰もがすぐにやれる仕事ではありません。
水道工事にしても真の相手はパソコン上の図面ではないです。
まさに現場で、状況を見ながら修理をするのです。
これはAIには容易にできない複雑な人間が得意とする領域です。
予測不能なことが続けて起これば、AIは完全にギブアップせざるを得ません。

もちろんロボット化可能な部分は増えると思います。
しかし簡単ではありません。
中国で行われたロボット運動会の動画を見た人も多いはずです。
周囲に気を配り、正確に自分のコースを走ることの難しさをしみじみ感じました。
その他には、AIを使いこなす仕事も生き残る可能性があります。
AIエンジニア、データサイエンスなども有望です。
しかし不断の勉強をしていないと、すぐに振り落とされてしまいます。
システムエンジニアがどれほど苦しい思いをしてきたのかという例をみれば、よくわかるはずです。
自分で考える力
人工知能は最終的な判断を下すのが非常に苦手です。
その最も奥底にあるのが今、何をするべきかという決断をする能力なのです。
いちばん苦手なことは「そもそも何をやるべきなのか」を決めることです。
これが一番難しいといっても過言ではありません。
さらに人を理解する力も大切です。
相手の心の内側に入って、想像する力がAIにはありません。
過去の心理的なデータを眺め、類推することはある程度可能でしょう。
しかし相手の表情や、ちょっとした目の動きから真実を掴み取る皮膚感覚に近い能力は人間の方がはるかにまさっています。
それが共感や信頼関係につながるのです。

最後は本当にそれが最善の解であるのかを何度も自分自身で疑う能力です。
これはギリギリの選択を人間に要求します。
なぜか。
核のボタンを最後に押すのは「AI」であってはならないからです。
ぼくはそう信じたいのですが、あなたはどう考えますか。
今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
