【小論文・人間らしさ】書いたら友達に読んでもらおう【慶応SFC】

学び

新小論文ノート

みなさん、こんにちは。

元都立高校国語科教師、すい喬です。

今回はどうしたら小論文がうまくなるのかについて考えます。

あんなにたくさん作文を書いてきたのにと思っている人は多いでしょう。

しかし小論文となると、途端に鉛筆が動かなくなってしまう。

どうやって書いたらさっぱりわからない。

発想が浮かばない。

論理の筋道も出てこない。

どのように構成したらいいのかわからない。

何度書いても平凡な一般論だけで終わってしまう。

だれの悩みも似たようなもんです。

あなたは過去問がたくさん載っている問題集を開いたことがありますか。

最も定評のあるのが代々木ゼミナールが発行している『新小論文ノート』です。

毎年、夏に新版がでます。

もう少し待つと2023年版が出版されます。

この本はぼくにとっても大切なものです。

その年の出題傾向が、非常によくわかります。

解説が実に詳しいのです。

これ1冊を丹念にやれば、小論文に関してはパーフェクトでしょう。

しかし言うは易しです。

とても簡単にはできるような問題集ではありません。

難問の連続です。

特に小論文の牙城、慶応義塾大学の過去問は、少々の勉強では歯がたちません。

SFCと呼ばれる環境情報と総合政策の2つの学部は、きわめて配点が高く、厄介な問題が多いです。

国語の試験がないかわりに、小論文がその役割を果たしているのです。

2020年の問題

環境情報学部の問題は「人間らしさとは何か」というテーマでした。

設問の前に、なぜこの問題を出したのかという理由の説明があります。

次の時代を切り拓いていくための学びを修めてもらいたいというのがその主旨です。

そのために「霊長類学」「ロボット工学」「神経科学」「哲学」に関する4つの長文を読んでもらいます。

それぞれの視点から「人間性」とは何かということを追究してまとめます。

これからの30年間におこる社会システムの変容に「人間性」がどのように影響されるのか。

さらに「人間性」を自覚したうえで、未来社会においてどのように振るまっていこうとするのか。

あなたがよりよく生きるための考えを述べて下さい。

制限字数は1000文字以内、制限時間は120分。

文章の内容は以下の通りです。

どれも長文です。

① ゴリラとチンパンジー、人間との生物的差異と脳の発達の違い。

② 重さを持たないコミュニケーションの道具としての言葉の持つ意味。

③ 世界初のアンドロイド演劇に挑戦した演出家、平田オリザの芝居とロボットにおける心の正体。

④ 現代社会に浸透しているモードの意味。物語の交替はなぜ起こるのかについて。

それぞれがかなりのレベルの文章です。

この中からキーワードを探し出し、自分の人生の未来とあわせて論じるのです。

ポイントは「人間性」の本質とは何かです。

30年後の社会システムはどのように変化しているか。

人間はそのシステムの変容からどのような影響を受けているか。

自分自身、その未来の時間の中で、どのように行動すればいいのか。

以上です。

どうでしょうか。

2時間で4つの長文を読み、1000字の文章を書くのです。

脂汗がでるような、知力と体力をギリギリ使う試験ですね。

「人間性」というのは実に抽象的な内容です。

よほどの国語力がないと、内容を読み解けないでしょう。

相当の実力が必要なことは言うまでもありません。

小論文発祥の場

SFCは元々大学受験における小論文発祥の場です。

ここから現在の総合型選抜(AO入試)が始まったのです。

突き抜けた生徒が欲しい。

次の世界を切り拓いてくれるような学生を育てたいのです。

その思惑が、問題の中にもよく見て取れます。

問題文の全文は『新小論文ノート』の中にあります。

是非、参考にしてみてください。

ただし、この本を買ったから、それで勉強がすすむなどと単純に考えてもらっては困ります。

先ほどの過去問をみてもわかるように、内容を理解するには多くの知識が必要です。

語彙も大切です。

幼児性の残る表現しかできないようでは、とても合格を手にすることはできないでしょう。

それならばどうしたらいいのか。

苦しいところですね。

というのも、小論文だけをやっていればいいというワケではありません。

あなたは他の科目もやらなければいけません。

本来ならば書いたものを添削をしてもらいたいところです。

しかし高校のどの先生が小論文の添削をしてくれるのかは、よくわかりません。

内容が非常に多岐にわたっているため、誰にでもできるようなものではないのです。

助詞や助動詞、言い回しの不具合程度ならば、添削できても、論理の運び方や推論までをみるのは至難です。

言葉は理解しやすいものを

もう1つ、大切なのは、小論文で使う言葉です。

つい論文だからというワケで、少し難しい表現を使いたがる人がいます。

こなれない表現はNGです。

誰でも自然に読み通せる文章が1番なのです。

気取る必要はありません。

ある程度書く量がこなれてくれば、できるようになります。

ここでいう自然な文というのは、スラングを使うということとは別です。

わかりやすくいえば、大人のことば遣いです。

では書いたものを誰に読んでもらえばいいのか。

先生より先に、友人を探してください。

最も信頼できる友達に読んでもらって、意味が通っているか、内容が理解できるかをチェックしてもらいます。

構成に無理はないか。

合格答案のレベルにまで達しているか。

友人も最初は悩むでしょう。

同じような志望校や試験型の人ならば、話があいやすいと思います。

そこで議論になってもかまいません。

むしろ大いにディスカッションしてください。

複雑な内容を相手にわかりやすく説明する能力は、いろいろなシーンで役に立ちます。

何度か、繰り返していくうちに、必ず文章の勘所が見えてきます。

苦しいでしょうが、同じ時間を共有できる友人は大切です。

もちろん、信頼できる先生がいたら、お願いするのもいいでしょうね。

自分のレベルを知るために、小論文の模擬テストをうけることも勧めます。

あらゆる手段で、自分の実力を伸ばしてください。

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期待しています。

今回も最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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