小論文が書けない
みなさん、こんにちは。
元都立高校国語科教師、すい喬です。
いよいよ新学期ですね。
あっという間です。
ついこの前入学したと思ったら、もう受験生。
時の流れははやいものです。
今年1年をどのように過ごすのか。
これは難問です。
1年生の時からコツコツと勉強し、成績をキープしてきたにとっては推薦入試も十分射程内に入ります。
現在、主な私立大学の合格者は一般と推薦が半分ずつというところが多いのです。
つまり50%の人は一般入試の試験を受けなくてすみます。
小論文と内申書が基本なのです。
指定校推薦の場合は校内の選考を通過しなければなりません。
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そのあたりの悲喜こもごもはぼくがずっと見てきた風景の中にあります。
詳しく書きましたので過去の記事を読んでください。
リンクを貼っておきます。
基本的に指定校の場合は全員合格です。
よほどのことがないかぎり落ちません。
問題はAOと一般推薦です。
名前はいろいろとついていますが、基本は小論文と自己推薦書、内申書、面接などの合計で決まります。
この場合は小論文の比重が重いです。
なんといっても文章力をみれば国語力が判定できます。
国語力が、その後の学習到達度をチェックする指標になるのです。
マンガ脳・ラノベ脳
小論文と一口にいいますが、内容は多岐にわたります。
最初はどう書いたらいいのか、全く見当がつかないというのが本当のところでしょう。
あっさりいってしまえば、マンガ脳・ラノベ脳では無理です。
文章は書けません。
フィーリングに頼っているだけではどうしても論理力が育たないのです。
絵はイメージを喚起する道具ではありません。
イメージそのものです。
抽象的な内容を具体的に表現したものと考えていいのではないでしょうか。
ずっとやさしい言葉ばかりに慣れていると、抽象的な言葉遣いができなくなってしまいます。
基本的な日本語のレベルも下がります。
マンガやラノベは会話が基本です。
いわゆる解説の部分(地の文)がないのです。
それだけイメージが先行しています。
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小論文を書きたいのなら、まず語彙を豊かにする必要があります。
しかし無暗に表現を覚えようとしても、それは無理です。
英文解釈と同じです。
難しい単語をどれほど覚えたとしても、相互の関連がみえていなければ、ムダです。
よく英語は文章ごと覚えなさいという指示が、参考書などにもあります。
これは日本語についても全く同様なのです。
教科書の評論
少し苦しいかもしれませんが、教科書に戻りましょう。
大意を要約するのです。
なんだそんなことか、といわないでください。
やってみると非常に難しいです。
特に難解な評論文を読み解くことは、至難の業です。
そこまではとてもやれそうもないという人はどうしたらいいのか。
新聞にしましょう。
政治経済を除いた、コラムを読みましょう。
いわゆる囲み記事です。
筆者は評論家などが多いです。
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今日の新聞にも、同時通訳の鳥飼玖美子さんが英語教育のあり方について述べていました。
骨子をまとめるのです。
友人にその内容を正確につたえられるかどうかが、勝負の分かれ目です。
きちんと伝達できないということは、理解できていないということです。
わかっていれば、必ず明確に伝達できるはずです。
自分の家は新聞をとっていないという場合はどうすればいいのか。
パソコンでもスマホでもかまいません。
ネットからの情報で、内容の正確なものを探しましょう。
冷静に自分の立場をおさえながら、説明してみるのです。
その際、使ったことのない抽象的な表現も、織り込んでみてください。
繰り返しです。
ひたすら同じ作業を、次々とでてくる文章に応じてやっていくのです。
次第に言葉の使い方に変化があらわれます。
意識して、評論の言葉をつかってみて下さい。
難しいのは当然です。
しかしそれが勉強なのです。
とにかくトライ
勇気が必要です。
文章は人をあらわしますからね。
自分の意見をきちんとさせて、YesNoが言えるのならばその視点で。
最初のところで問題を提起します。
何がどうであればいいのか。
そこを正確に突くのです。
その理由は何か。
自分の経験や見聞、本で読んだ知識などがその際の武器になります。
ここがきちんとしていないと、評価は高くなりません。
つまり知識の倉庫が必要になるワケです。
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ただ覚えただけでなく、経験と煉り合せたものの量が必要です。
それが小論文を書く時の、戦うアイテムになるのです。
武器は効果的なものであればあるほど、意味を持ちます。
ここまでくれば、結論にまでもっていくのは難しくありません。
できるだけ断定で言い切ってください。
そこまで言ってしまっていいのかというぐらいでも、論文ならば大丈夫です。
むしろフラフラした文よりも力強いのです。
どうでしょうか。
できそうですか。
書けたら先生にみてもらってください。
あとはそのサイクルの繰り返しです。
自分の文体が必ずできあがります。
そうなればもうしめたものです。
誰だって最初から上手に書ける人はいません。
あとはひたすら練習です。
繰り返しです。
接続詞を正確に使うことも同時に覚えてください。
それで必ず、約束された文章に仕上がっていくはずです。
頑張ってください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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